2016/03/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にリーユエさんが現れました。
リーユエ > ガタン、ゴトンと揺れる音を立て、街道を王都へと向かい馬車は走っていた。
その中には何人かの乗客、少女は端の席に座っていた。
少女が持つには大きな鞄を足元に、窓から外の景色を眺めている。

(もう少しで到着ですね…王都マグ・メールですか…)

話だけは聞いた事はあるが、こうして実際に行くとなると初めてで。
色々と宜しくない話を聞いているだけに、期待少々と、不安といった感じ。
それでも、向かわないと何も始まらない。

リーユエ > 「…えっと…窓、開けても大丈夫ですか?」

到着してからでも良いのだけれど、何となく、空気を吸いたくなった。
なので、おずおずと他の乗客へと聞いてみる。
どうやら乗っている方達は、気の優しい方達ばかりのよう。
各々頷いて勧めてくれた。

「…ありがとう御座います」

言葉と笑顔を返し、カタンと窓を開けた。
緩やかな風が馬車の中を漂い、少女の髪は流れるように揺れる。
帝国も、王国も、空気は変わらない。
ちょっとだけほっとした。

リーユエ > 揺れる馬車、流れる微風、目を閉じて耳を澄ます。
乗客の語り合いと、馬車の立てる音、今の処は聞こえるのはその二つ。
気の流れもとても穏やかに感じる。
こうして移動する途中でも何かが起こるかもしれない。
それはちょっと考え過ぎていたのかもしれないよう。
今日の街道はとても平和そうだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からリーユエさんが去りました。