2015/11/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にセリアさんが現れました。
セリア > 王都に向けての道を一人歩く。
部下は先んじて帰投させておいた。あまり大勢で歩くのは好まない。
身体が鈍ったせいもあり、演習に繰り出したその帰路。

「―――いい加減、鍛え直した方が良いかもね…」

局部を重点的に覆った軽装鎧は、激しく動くことに支障ない程度。
例によって下は大した装備も着けていないわけだが。

「書類仕事ばっかで鈍っちゃったか」

決め付ける。勿論そのせいも多分にあるのだが。
何せ面倒ごと。兎にも角にも因縁をつけて回避したい気持ちもあった。

セリア > 中途差し掛かったところで、何やらを聞きとめた。
立ち止まり耳をすませるが、はっきりとは聞こえない。

「―――やれやれ」

気づいてしまったからには、無視を決め込むことも出来ぬ。
自分の性分ではあれたまに恨めしくもなる。
溜息混じりに其方へと足を向けた。

やや外れるが、特別街道から離れるというわけでもないし。
比較的気楽に考えていた、半ば慢心。

セリア > 音の正体は、いわば獣。
人間などではなく、まして魔物でもなかった。
取り越し苦労かと肩を落とし、抜き放った剣を元の通り鞘に収める。

「………人騒がせだなぁ」

小さく呟けば踵を返し、再び街道へと。
幾分か傾く陽は既に辺りを闇へと落とし込んでいて、少しばかり焦燥も募る。

「……そう遅くならなければいいんだけど……」

呟く声も小さく。

セリア > 「……少し、急ぐか」

そう呟いたのを合図に、足を速める。
完全に暗くならない内に、王都へ辿り着いて。
くたくたになりながら自室へと引上げた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からセリアさんが去りました。