2015/11/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシオンさんが現れました。
シオン > この時間になってからここに来たのは今回の仕事の植物採取のためで道から少し外れてその場に腰を下ろして明かりを灯す。
「えーと、これとこれ、後はこれもかな?」

渡されたリストを眺めながら採取していくが、専門知識が無いのでいくら自分で調べてきたとは言え、会っている確証が持てないのが辛いところだった。

「んっ、これは間違えようが無いから、きちんと採取して」
明かりの届いていないところで光る茸を見つけた。
今回の採取する植物の中で数が少ないがこの時間が一番見つけやすいものだった。
そういうものが混ざってないなら、もっと明るくなってから採取を開始するつもりだった…だが、これを採取するには暗い時間で無いと厳しいから、こんな時間に来たのだった。

シオン > ある程度目的のものは採取できて、リストにチェックマークをつけていく。
流石に全部がすぐに揃うわけも無く、いくつか抜けているものがある。

「やっぱりそう簡単に揃うわけは無いか、仕事内容のわりにそこそこ良い金額だったし…」
ここでしばらく探して見つからないとなると、森の中まで行かなくてはならなくなる。
魔物が出るという場所に昼間ですら近づきたくないのに、この夜に近づいたら魔物の餌になる可能性が高い。

「ともかく、少し休んでもう一回この辺りをしっかり探そう」
明かりの傍に腰を下ろして、採取した植物を痛めないようにしまいこんで、持ってきていた水筒で喉を潤していく。
ただ、ここもこの時間だと安全だとは思えないので、周囲の気配だけはきっちりと探っておく…この技術は昔に身につけたものだが、こういうときは役に立つ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にロトさんが現れました。
ロト > メグメール街道沿いの一角の地面が澱み、コールタールを流し込んだ様になり そこがどぷりと揺れたかと思うと
それを押しのけると言うかそれがにゅるりと人の形を成して すらりと伸びた角を有する和洋を模したドレスを身に纏った女が出てきた。

転移魔法だと思うが、魔法陣は無かった上、その魔族が出てくるとコールタールの何かは独りでになくなって行った。
視線をー黄金色の双瞳を辺りへと彷徨わせ、誰にも見られては居りませんでしょうな、と思った瞬間 視線が合ったのは。

「・・・」

シオン > 「……」
何か見慣れないことが起きたことは確かで、視線が合わなければ何も見なかったことにしたいところだが、これ以上無いほど視線があっていた。
周囲の気配を探っていた所為で、何かを感じ取りそちらを向いたのが完全に裏目だった。

「こ、こんばんは…ええと、良い夜ですね」
ナイフは抜いてない、危ない魔族?で無ければ危険はないはず、ここは友好的にしておくのが良い。
ただ、その魔法がどれほどのものかは区別がつかないけれど、簡単なものでないことだけは確かだった。

ロト > 予想外だった、そもそもメグメールって夜になったら 人っていないのでは?と推測した上で 転移先にしたはずなのに いる。
そして視線も合ってしまった。どうしよう、思わず無言にもなる。
正体隠しようがない、この角と気配。人の姿に擬態する事も頭の片隅から逃れてしまい そもそも目撃された時点で詰んでいる始末。

…声をかけられて びくっと少なからず反応した女は、
露骨に斬りかかられなければ如何こうしないので、止まっていた状態より復活したように動き、

「…こんばんは、です。いい夜かどうかは分りかねますが、静かな夜で何よりです」

ドレスのスカート部分をそれぞれ手で摘み 淑女の礼を持って挨拶という形で返答してみよう。礼儀には礼儀をきっちり返すと言う意味で。

シオン > 挨拶はきちんと過ぎるほどきちんと返ってきた。
何より安心できたのは、特に危ないということは無さそうであると判断すれば、すっかりと相手を確認する。
やはり目を引くのは角だった…変わった髪飾りなどという意外な展開は無いはず、つまりは人以外。

「確かに静かですね…他に人もいないです。普通この時間にこんなところに居るなんて珍しいですしね」

自分だって普段はこの時間にこの場所で植物採取なんて普段ならしない。
一度大きく深呼吸して、身体の緊張感を解いて力も抜いていく。

「こんな時間にここには何の用ですか、僕は仕事で植物の採取をしてるんですけどね」

仕舞っていた植物の中で目立つ茸を取り出して見せて、怪しいものじゃないですとアピールしておく。

ロト > 礼儀作法にはきちんとしてくれれば返すつもりだった。
手を出されなければ 不用意に此方からも出さないつもりだ。

いらぬ争いは真っ先に避ける為か―酒造りと米作りが出来ればあとはどうでもいい 魔族にしては異質なので、
本来であれば 十分目の前の少年は獲物に相応しいが その様には見ていない。

「…予想外でした。ある程度時間を読んで 選択肢を此方にしましたのに 目撃されるとは。」

珍しいと言うか もう過去は拭いきれないので一先ず反省は隅っこに置いておこう。
じっと彼を見てから後 これは 人ですの、と思ってから ゆっくりとだが 街道の方へと歩み寄ってー彼の方には近寄らないのは
己が魔族と言うのを自覚している為。正確には魔族とはちょっと違うが人からすれば 化けモノだろうと思い

「魔族の国から 此方に来る際に街よりちょっと離れた所で降りた としか言えようもないのですが。 採取、どのようなものです?」

いや、アピールされても 今更襲う襲わないの選択肢は 襲わないにしている、会話が通じる事だし妙な警戒心は半減しておこう、と力をある程度抜けば 妙な威圧感も減ろう。