2015/10/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にソードさんが現れました。
ソード > (つまらない仕事であった。郊外の村々を回る行商人達の護衛。主戦場や魔族の国、防衛線たる砦と比較すればはるかに数が少ないとはいえ、この平原にも魔物は出現する。加えて、夜盗だの追剥ぎだのも確かに出没するのである。そういったものと遭遇すれば、多少は歯応えのある仕事になるかと思っていたが。しかし、見事に何も起こらない。せいぜい、狼に何度か遭遇した程度だ。思った程治安が悪くないのか、あるいは単純に運がいい(悪い)のか。そうして滞りなく街道を進み続けて、もう何日経つやら。今夜も何事もなく、こうして街道の脇で野営となった。火を囲んだ行商人達の輪から外れて、男は大きく欠伸を漏らしてから、大木に背を預けて星空を見上げる。月が細い夜。雲もなければ、星は映える。)―――やれやれ。何か面白いものでも降ってきやしねぇかねぇ。(心底に退屈そうに、男はボヤいた。傍らには、飲み干してしまったミードの空き瓶が転がっている。)
ソード > (戯言を零しても、今宵も変わらず空は平和だ。空に限らず、地上も平穏である。視線を星空から地上へと戻すと、火を囲んでいた行商人の何人かが天幕へと入っていく。大きな問題がない旅路とは言え、彼らにとっては狼の襲来もまた十分な脅威であろうし、また日が昇るまでの時間がずっと平穏とは限らない。火を囲んで談笑をしていても、緊張を禁じ得ない様子ではあった。幾人かの商人はミレー族の奴隷を連れており、これから天幕だの物陰だので欲望を発散する様子であった。とは言え、この平原で一団から離れて暗がりで青姦としゃれこむような肝の太い者はいない様子で、周囲を微妙に気にしながらというような様子である。)アホらし。(もう一度欠伸を。なかなか見栄えのいいミーア族の女奴隷であった故、あまりに退屈なので腕つかんで引っ張って来ようかとも思ったが。何となく興が乗らず、大きく息を吐いた。退屈だ。両手を後頭部に回しながら、ぼんやりと少し離れた場所で揺れる炎を見つめた。)
ソード > (遠くの方で獣の遠吠えが聞こえた。目を細める。狼だろうか。狼に類似した魔物、というか、巨大な狼そのものというような魔物とも遭遇した事はある。そうしたものであれば、まだ愉しいのだろうがと、取り留めもなく考える。もう一度、欠伸を。大きな欠伸。緊張感など欠片もない。ぐっとノビをする。もう、このままここで寝てしまうか、と。)明日は何か、面白ぇ事があるかねぇ。(嘯きながら、双眸を伏せる。寝つきの良い男が、ぐうすかと眠りに落ちるのにはさほどの時間はかからなかった。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からソードさんが去りました。