2019/09/02 のログ
ご案内:「夢幻窟」にコーデリアさんが現れました。
■コーデリア > 久々のオフ
未だにオフの過ごし方が上手くない新人捜査官は、先輩にアドバイスを聞いた結果、何でも体験できるという巷で噂の施設を訪れることにした
こんな場所に自分が入って良いのだろうかと思わせる敷地に、存外安い価格
―――何かからくりがあって、悪い儲け方をしているのではないかと考えてしまう悪い癖は置いておいて
体重をのせれば沈む椅子に座り、説明と共に受け取ったリングを手に取って考え込む
「一度自由に海を泳いでみたかったけど…そういうのも経験できるかな
絶対潜れないような深い深い場所とか」
水圧や呼吸のことを考えると恐ろしい気もするが、そのあたりはあくまでバーチャルであってほしい
万が一息苦しいなんてことがあればすぐに起きられるか、確かめるようにリングを各方向から観察してみたが、こういった機械には詳しくないためどういう原理なのかすらさっぱりだ
ここで二の足を踏むかと思いきや、生真面目なわりに根が大雑把なのか、頭に装着すると背凭れに背中を預け、目を閉じる
■コーデリア > 初めての体験に緊張感を孕んだ呼吸が、次第に落ち着いてくる
例えるならぐっすりと穏やかに眠っているかのような
脳波と魔導機械のコネクションは成功したようで、見た目には何も変わらずとも、意識の中では鯨のように悠々と深い海を泳いでいた
地上の光は届かない場所でも、何でも願いが叶うこの場ではご都合主義というやつらしい
深い青に囲まれているにもかかわらず視界は明瞭で、美しい魚とすれ違う
こうしてストレスの多い新人捜査官は癒しを得て、小一時間ほど経った頃にスッキリとした顔で建物から出て行く
意外と時間を使わず、この後オフの過ごし方でまた悩む羽目になったとしても
ご案内:「夢幻窟」からコーデリアさんが去りました。