2019/08/19 のログ
ご案内:「夢幻窟」にエリカさんが現れました。
■エリカ > 異国情緒に溢れる建物の中、通された部屋には、香の煙が立ち込めていた。
嗅いだことの無い香り、出されたお茶の味も馴染みの無いもので、
おまけに抗えないほど強い眠気に襲われ―――――少女の意識は暗転する。
父親の政敵による謀か、あるいはただ単純に、貴族の娘を陥れる策略か。
いずれにせよ、少女は現在、夢幻窟、と呼ばれる建物の、奥まった一室に寝かされていた。
寝かされている、とはいっても、勿論、真っ当な寝台の上ではない。
黒いベルベットの清楚なドレスに手はつけられていないし、靴は脱がされていても、
小さな足はきちんと、ストッキングに覆われている。
しかし、少女の両手は顔の横辺りで、両足は分娩台に上がった妊婦のような立て膝で、
それぞれ、手首、足首を食む鉄の輪で拘束されていた。
たっぷりしたドレスの裾は、辛うじて、少女の秘めておくべき部分は覆い隠しているものの、
礼儀作法の先生が見れば、はしたない、と眉を顰めること請け合いの体勢である。
部屋の中にも漂い満ちる、妖しげな異国の香り。
目を閉じた少女の頬に差す僅かな赤み、微かにほどけた唇から零れる吐息の甘さが、
少女が既に、何らかの術中に嵌っていることを示している。
自ら望んで機械に繋がれたわけではない、少女の見る夢の内容を知るのは、
果たして誰なのか―――――。
■エリカ > 少女の夢が果てるまで、未だ時は充分に。
夢の中、刻みつけられるのは快楽か、恥辱か、あるいは両方か。
それもまた、誰ぞの匙加減次第であり―――――。
ご案内:「夢幻窟」からエリカさんが去りました。