2019/05/23 のログ
ご案内:「夢幻窟」に幻燈海月さんが現れました。
幻燈海月 > 技師は考えた。
何故に幻燈海月の利用者が少ないのか?と。
其処で彼はひとつアイデアを施すことにした。

簡単なこと、幻燈海月が見せる夢に幻に新しいシチュエーションを追加したのだ。

四方を白で囲まれた清浄な部屋、その中心に存在する夢を見る為に身体を預ける革張りの椅子と、その幻燈海月が鎮座する木製のテーブルと、ともかく、今宵の幻燈海月は技師のアイデアにより一味も二味も違う……と思われる。

ぶよんぶよんのつるんつるんつるんで肉厚の傘に映る映像は昨晩の自然の風景と違う、見るからに荒れ果てた大地、そしてその大地には怪しげな黒い甲冑の戦士が立っている姿が見える。

冒険者モードの登場だ。

勿論今までの様に見果てぬ夢、見知らぬ光景、味わったことがない贅を尽くした1日を味わうことも出来る、しかし、しかしだ、今回は冒険者を夢見る者や冒険者の気持ちが味わえる物で、海月のカサには黒い甲冑の騎士と荒れ果てた大地、そうこの黒騎士となっていざゆけ冒険者……というシチュエーションを味わえる。

まだテスト段階なので色々不安定なのだが、着用者が死ぬことが無い様に当たり前だが加減をしてある、ので実際に着用者に体験させて、其処から色々と調節する心算である。

悲しいかな……利用者がくれば、くれば、の話である。

幻燈海月 > しかし、今宵もお客人は来ないようで。
技師の悩みは続く、今度はもっと良いものを、もっと面白いアイデアを……と。

ご案内:「夢幻窟」から幻燈海月さんが去りました。