2023/07/24 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシアンさんが現れました。
シアン > 中層。下層と比べると少々お値段張るものの……
常夏の国より持ち寄られた果樹だの、何処ぞの砂浜から持ち寄られた輝く砂だの、
一体どういう原理か定かでないが引いては寄せる波間を再現した人工の海原だの、
景観も良いが何より良いのは少々値段が張るので人が幾らか少ないことだろう。

「はーーー……」

下層は芋洗い状態というほどではないにせよ人が多く大変な賑わい、大変な熱気。
避暑を求めてきた筈が人の熱さでやられかねないために一つ階層を上げてきた。
ひと泳ぎしたら濡れた体躯を寝そべり椅子に転がして黒眼鏡を掛ければ、
トロピカルなんちゃらと名前は忘れたが果実のジュースを取って口に含む。

「あらおいしい」

爽やかな酸味と甘味が交じる舌触りに舌鼓打ちながら、一休み。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にアストラさんが現れました。
アストラ > 流石に暑くなってきた季節、水遊レジャーが流行しつつある王国では混み合う下層を嫌がって、アストラもまた中層に脚を運ぶ。
下層に比べれば過ごしやすい距離感。
蒼のビキニの水着はアストラの豊満な乳房を覆いきらず、白く滑らかな肌を照らし。
くびれた腰を揺らし、大きく丸みのある臀部もまた局部を覆う程度のほぼ紐状態。
ハイビスカスを頭に飾って、男好きするだろう肉体を惜しむことなく晒しながら歩いていれば。

「あら」

ふと見覚えのある人物────というか頭、髪、鍛えられた逞しい体を見つけて、遠くからそろりと近づいていく。
ビーチチェアーでジュースを飲み、一休みしているその後ろからそっと近寄り。
まぁ気配で気付いているかもしれないけれど、ひょいと顔を覗かせてにっこりと微笑みながら、よいしょと彼の体を跨いで騎乗位もかくやという態勢で腰の上に乗る。

「こんにちは、かっこいいお兄さん。お一人かしら? ナンパしてもいいかしら?」

と、冗談めかすように笑ながら彼の体の上に柔らかい肢体と胸を押し付けて、黒眼鏡を額へとずらそうと。

シアン > 下層に比べてみれば大人しくも中層にも喧騒はある。
漣と吹き抜ける風の爽やかな音に混じって人の声は幾つもする。
それらが一際ざわめいた。
肌を晒した格好はここでは珍しくなくとも肌をたっぷりと晒した格好は目立つ、上に、
光を艶めかしくも照り返す色気のある肌と歩くたびに胸から尻から撓む肉付きの……
ハイビスカスの鮮やかな色も負けそうになる艷やかな髪色と美貌の極上と言える女。
そんな美女が歩いていればざわめきもする。

「……ん~?」

何だぁ? と、訝しげに黒眼鏡の奥にある瞳だけが動いて。
何だぁ? が、二回目、此方に向かって……
何故か悪戯っ気に楽しそうな色も含んだ忍び足が寄ってくるのだから怪訝な顔にもなった。が。

「ぉ、う。ハハ。びっくりした」

ひょいっと顔を覗き込んでくる美女。それも、見覚えのある顔に眉が上がって。
むちっ♡ とオノマトペでも飛び出てきそうな肉感が跨いでくるから笑気を上げた。
伸し掛かってくる体躯に腕を伸ばせば肩や背中に回って軽く抱き、

「こんにちは。お一人様ですよ? ナンパされちゃおかしら。
 ふふふ、久しぶり、アストラちゃん。今日もいい女だなぁ?」

黒眼鏡もずらされれば可笑しそうに撓んだ目付きも顕に喉から肩から胸板からがくつくつと揺れる。

アストラ > 「久しぶりね、シアン。あなたも相変わらずいい男よ」

勝手に上に乗っても怒らない男が軽く抱くのに合わせて太い首から喉仏、鎖骨に広い肩にと細い指を滑らかにすべらせていく。
周囲の視線などお構いなし。べったりと密着する男女に、なんだ連れがいるのかと人の視線もいくらかは離れていく。
相変わらず目つきの鋭い彼の金の目が撓むのを覗き込みながら、笑う表情を見てふふ、と微笑を浮かべたまま。
逆ナンらしく彼の分厚い胸板に乳房が潰れるくらい押し付けながら、上目遣いに見つめつつ顎先にちゅ、と唇を押し当てて。

「それじゃあ、ねえ、かっこよくて素敵なお兄さん?
 私、併設してるホテルに部屋を取ってるの。
 この逞しい体と腕でまた抱き潰して♡ っておねだりしてもいいかしら?」

彼にだけ聞こえるように甘く囁いて、だめ?と軽く首を傾ける。

シアン > 「ありがとよ。ふふ、だめだ、照れるわ」

筋繊維が樹木が如く絡み合うような太い首に競り上がった喉仏に窪んだ鎖骨や盛り上がった肩と広い幅――
指を押し返しそうな見目のわりには指をある程度沈ませる靭やかな弾力を返しながら、指にも言葉にも、
男前ではあっても強面という評価の方が先にされそうな顔を擽ったそうにくしゃりと歪めてまた笑う。
微笑みに楽しく揺れる似たような色合いの瞳に、吸い込まれそうになり、
胸板の分厚さで胸肉の豊かさが拉げる光景にも、吸い込まれそうになり、
瞳が上に下にと少し忙しなくなる。

「いやあ。俺も捨てたもんじゃねぇな。うん。こんな美女にお誘い掛けて貰えるたぁ……ん?
 ふふふっ。喜んで♡ そのうちな、探し出してでも抱きてぇって思ってたんだよ実は。抱き心地、忘れられなくてな?」

顎先に触れる唇の感触に口の端がすっかり緩みきって。そうっと聞こえてくる声に眉根は機嫌良く下がりっぱなし。
背筋を大きな掌が撫でては髪へと伸び、褒めるようにもくしゃりと撫でながら引き寄せてはお返しに額へ唇を寄せ。
行こか、と、一声上げれば腹筋だけで彼女の体重が乗っていても軽々と状態を引き起こした。

アストラ > よくよく鍛えられた身体、脂肪の付きやすい女性では中々得難い屈強さ、その男らしい格好良さがアストラは好きだ。
にこにことご機嫌の笑顔で彼の肌を撫でながら、くすぐったそうに笑う彼の視線が忙しなく動く様子におかしそうに声を出して笑う。

「あら、嬉しいことを言ってくれるのね。
 ふふふ、それならまた忘れられないくらい、楽しみましょう?」

探し出してでも求めて貰えるならアストラも嬉しそうにしつつ、額への唇も受けてからだらしなく緩んでる口元に「鼻の下が伸びっぱなしよ」と笑ってちょんちょんと鼻先を突いてみせて。
アストラが上に乗っていても軽々起き上がれる力強さに流石ねえ、とアロハシャツに覆われた背筋を触ってみたり。
しかし上から退かず、運んで、と言わんばかりに横向きになる。
力強く抱き上げてくれるなら身を任せ、運ばれる間中ずっと彼の耳や首筋、頬、唇にもたくさんのキスをしたり舐めたり、甘く囁いて官能を擽る悪戯めいたことをしながら、その場を後にしって──。

アストラ > 【移動】
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からアストラさんが去りました。
シアン > 【移動】
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシアンさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > ギラッギラの照り付ける太陽。
元より、興味があること以外には勤勉とい言い難い妖仙が、逃避行を決め込むには十分な理由だ。
さて、では、どこで涼むかといえば、水遊場。
山奥の渓流やら湖の畔やらでもことは足りそうだが。
静か過ぎて、面白みがないだとか。
その辺り、どこまでの人の営みに近しいところに身を置く、人外の割に俗物っぷりが強い個体である。

「ぷっ…はぁっ…水に身を浸すのも心地よいものじゃのぅ。」

流れるプールからちんまい体を這い上がらせて、子犬のようにぷるぷると水切り。
普段なら水の上は歩くものだとかやりかねないのだが、遊びは遊びと流儀に従って濡れ鼠。
いつもの北方帝国由来の装束はなく、身に纏っているものも褌ではなくだぼっとした膝丈の水着だ。
黒いそれと対照的に、この季節の癖に日焼けとは無縁の白い肌を晒しながら、ペタペタとプールサイドを歩き始め。
ちょっとばかり休憩できるようなデッキチェアでも空いていないかとか、喉を潤す果実水でも売っていないとか、探すようでもあり。

ホウセン > プールサイドの一角に置かれた貸し出し用のタオルを、ちっこい手で掴んで首にかけ。
バサバサと髪だけを気安く拭いて、後は乾くに任せる。
風呂屋の脱衣所でずぶ濡れのまま闊歩しているでもなし、多少濡れていた方が涼しかろうとも。
襟足が長めの黒髪から、残った水気が布地へと浸透していく。
肌を晒していることに、羞恥を覚える性質でもない。
だが、自身がどう見られているのかということには、頓着しなさ過ぎでもある。

「儂を見るなら、そうチラ見に留めんでもよかろうに。
見惚れてしまうのは仕方なしと、鑑賞料をせびる訳でもないのじゃからな。」

当然、向けられている視線には気付いている。
が、水着の形状から男児であるとすぐに理解できるのに、線の細い体と顔立ちとが視覚情報を混乱させているのを気にしていない。
二次性徴前の性別不詳感に、人形めいて整った相貌。
ぱっと見、少女がタオルを首にかけただけのトップレス姿でほっつき歩いているように、見えなくもなくもないかもしれない。
黒い水着の下、ちょっと主張の強過ぎるモノは不格好だからと、簡易な幻術でシルエットを認知できないようにしているのも一役買っているのだろう。
向けられた視線達の中に、ほんのりと情欲の色を認めたら、”このショタコンどもめ!”と言うべきか”このロリコンどもめ!”とせせら笑うかは悩ましい。
闊歩すること暫し、露店のような所で冷えた果実水を購入して、もう少し先に。
丁度施設の端っこの辺りに空席を見つけ、ちょこんと腰掛ける。

ホウセン > 「さぁさ、もうひと泳ぎしてくるかのぅ。」

一息ついて、気力復活。
ちっこい体は、再び人工の水辺に――

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からホウセンさんが去りました。