2023/07/09 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にエリビオさんが現れました。
■エリビオ > 夕暮れのル・リエーの水遊場。日が暮れれば寒さも覚えて立ち去る者がいる中で水場に向かうものが1人。
大きく伸ばした体を右へ左へ。続いて長い足を屈伸させ。凝り固まった筋肉を大きく解す。
「さぁ、一週間頑張った自分へのご褒美。
ちょーっと遅くなったけれど泳ぐぞー!」
水辺の中で底が見えない深場に向けて頭から飛び込む。
盛大にあがる水飛沫が夕焼けにキラキラと輝く様を浮かび上がってから楽しげに眺め。
そしてゆっくりと腕と足で水を掻き出す。少しばかり冷たい風も、温水のために程よく涼しい。
時間帯故に人が少なく、広々とした水面に波紋を広げて遊泳を繰り返して――
僅かに疲れが覚えてから仰向けに水面の中央に浮かぶ。
何を思うでもなく茜色の空が深い夜色に染まるさまを見つめる黒瞳は、いつしか瞼の奥に隠して大きく息をついた。
■エリビオ > (夕日も地平の彼方に沈み、夜闇が包みだす頃には、心地よい疲労感と涼んだ心地に足取り軽く水場を去っていった)
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からエリビオさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にビーンさんが現れました。
■ビーン > 昨日は熱い中うっかり温泉に行ってしまった。
確かに気持ちよかったがやはり涼しい思いがしたい。
恐怖とかの方ではもちろんなく。
そんなわけで訪れたのはル・リエーの水遊場。
更衣室でなんだか視線を感じた気もするが多分きっと気のせいと思い込みながらその視線から逃げる様に更衣室の外に。
降り注ぐのは肌を突き刺す太陽と、体を撫でる茹るような風。
外に立つだけでうっすらと汗ばんでしまう気がする。
海辺の波を模擬した場所に行くか、はたまた流れるプールか。
それとも、深いプールで遊ぶか、悩む少年の後ろ姿は好きだらけ。
鍛えていても突かない筋肉の背中や太腿、腕だけを後ろから見れば、少女のようにも見えるかもしれないが、胸を隠すものが無ければきちんと男の子に見える、そんな背中を晒しながら隙だらけ。
先ずは飲み物もいいかもしれないと、果実水の屋台の前にできている5人ほどの列の最後尾につくのであった。
■ビーン > 買ったのは細かく砕いた氷と果実水を太めのストローでのむなんていうもの、ちょっと値段は張ったが、玉の贅沢であれば許容できる。
上機嫌に鼻歌を歌いながらストローを吸い、果実の甘みと酸味、そしてなによりも氷の冷たさを楽しみながらトコトコと歩いている。
視線はあっちにむけたりこっちにむけたり、そっちに向けたりと、下ろした前髪の下、きょろきょろとしている。
■ビーン > 外で火照りうっすらと汗ばむ体。
それを内側から冷やす冷たい飲み物にほっと一息。
飲み終えた果実水の器、ゴミ箱に捨ててから並みのプールへと。
海を模しているのか足元を擽る様に寄せては引く水の動き。
ちゃぷ、ちゃぷ、ざぶざぶと、次第に深くなり、腰ぐらいの位置まで水のうねりが来るようになればゆっくりと肩まで鎮めてから、胸を張る様に大きく息を吸い、ちゃぷんっと水音を残し水の中にもぐっていく。
やや傾いた地面を蹴り沖の方に足をばたつかせ、深い方へと進んでいく。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からビーンさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > 「ほーう、ここが噂の……」
よく晴れた日、それなりに人でにぎわう水遊場にケストレルは来ていた
朝、適当な依頼は無いものか出来れば涼めそうなもの、と受付に無茶なお願いをしてみたところ水遊場の監視員の手伝いを斡旋されたのである
レジャー施設とはいえ王国内の施設、風紀治安に至ってはここも例外ではなく、時期によっては無法地帯と化す場合もあるという
その為、客入りの増える夏季は臨時の監視員を増やし取り返しのつかない事態を防ぎたい、との旨だった
日頃王国騎士として巡視を行っている身としては、馴染みのある仕事内容だけに有難く受けさせて貰い
支給品として現地で渡された水着を身につけ、今に至る、というところだ
「利用客のフリして不逞の輩を探し、見つけ次第報告……楽勝楽勝」
現着時に改めて伝えられた内容を反芻し、自信満々で笑う
問題は“出来るだけ目立たずに”という注釈が添えられていたことくらいだ。長身でそれなりに鍛えられた身体を持つケストレルは、傍から見ればそこそこ目立つ
だが本人は自分の容姿にはあまり頓着が無い、それどころか自信が無い方ですらある
隠密性にはやや難があるが、それでもまあ何とかなるだろうか、とプールのスタッフは少し悩んだという
■ケストレル > 「ひとまずぐるッと見て回ってみるか。
レッツ、ナン……じゃない、仕事仕事♪」
彼なりに今回の仕事をどの様にこなすか、というのは至るまでの道中で考えていた
せっかくのレジャー施設なんだから一所に留まって監視しているのでは面白くないし不自然だろう
それなら目一杯利用客のフリが出来て且つ、辺りを見回していても不自然でない行動を、と考えた末、
―――ナンパしかなくね?という結論に至った
「いやしかし、この水着っつーんは落ち着かねえなあ。
ほぼ下着みたいなもんだし、人のを見る分には非常に宜しいけども」
一応、肩にはアロハめいた柄の麻のシャツを羽織っている
が、下半身はいわゆるブーメランタイプの海水パンツ一枚だ
川や湖で泳ぐ際には木綿のステテコの様な下衣で入水するため、このようにサイズの小さいと違和感を覚えるのだろう
時折あわや中身が零れ出てはいないかと気にしつつ、プールサイドを歩き出す
目的は監視、あくまで監視である。水着の女性利用客についつい目が行くが監視である
■ケストレル > プールサイドを監視という名の下に散策し、水遊場内の主要なプールを幾つか見て回った結果
「っは~、やっぱこの水着ってのも悪くねえもんだな」
※ただし女性に限る と注釈が付きそうな感想を笑顔で口走るケストレルが居た
肩には相変わらずアロハシャツ、手にはトロピカルなドリンクを持ち
人相隠しの為にと他のスタッフから渡されたサングラスを装備した姿は完全にバケーションを満喫中
何人か女性客に声を掛けたけれど、結果は芳しくは無い。それでもある種の満足感がケストレルの胸に溢れていた
「形も色も様々で着用する人の体型によって同じものでも違って見える。
あんな防御力なんて欠片も無さそうだってのに、誰も彼も楽し気にしちゃってまあ」
善き哉善き哉、とサングラスをキラリと輝かせながら大仰に頷く
既に半分ほど依頼で来ている事は忘れ、その半分は周囲の浮かれ具合に浸かり気味
幸いにも騎士団の同僚は居なさそうなので、もういっそ羽目を外すのもあり寄りのありじゃなかろうか、そんな風にすら思え
「ま、独りでハメ外すってのも虚しいし。あ、お姉さ~ん、お一人なら一緒にドリンクでもどう~?」
とりあえず、通り掛かる女性に飄々と声を掛けていく事にした
■ケストレル > 声を掛けては袖にされ、声を掛けてはあしらわれ
傍から見れば情けないナンパ姿ではあれど、ナンパしてる本人はフラれたところで至極楽しそうだった
そんな風にプールサイドを右往左往していたものだから、やたらと目立ってしまって
そんな場で不埒な真似をしようという輩も現れず、結果を見れば恙無く依頼を遂行したのだった
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からケストレルさんが去りました。