2023/06/15 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にハクさんが現れました。
ハク > (これは……っ、すごい開放感……!)

気温も上がり、その上雨も降って湿度が高まっていたある日。
『そういえば前にミレー族用の無料チケット貰っていたな』ということを思い出してル・リエーの水遊場にやってきたのだった。
――まぁ、ミレー族用……なだけあってもちろん下層の受付でしか使えず、内部で問題が起きないように、という名目で魔力封印の首輪も渡された。
それくらいなら問題ないと受付にチケットを渡し、ミレー族用の男女兼用脱衣所に入る。
そこでは水着を持っていない人向けの販売も行われているが……ごく一般的な水着に関しては少々割高。
逆に上層などでレンタルされたユーズド品などは一般的なものより安めに販売されており……そこで、目を疑うものを見つけてしまい、好奇心から購入してしまった。

なんとたったの10ガルドだったそれは、ニップレスと前張り。

サイズも狭小で、親指と人差し指で作る丸程度しか面積のないハート型のそれ3点セットに心を惹かれてしまい、ついつい購入してしまうのだった。
監視水晶つきの脱衣所で首輪を外して魔力被膜を解除し、羽織も脱いで闇魔法の空間庫を開きその中にいれる――1回100ガルドの鍵付きロッカーもあるが、こちらの方が安全なのは間違いない――。
首に魔力封印の首輪を巻けばあっという間に魔力庫が閉じて、全裸に首輪、手にあるニップレスと前張りのみになる。

どういう仕組なのか、黒いハート型のニップレスは乳首に当てるとぴったりと密着する。
若干ずれて乳輪が少しはみ出たので1度剥がすも、結構な吸着力だったためべりっ、と剥げる刺激に思わず喉奥で声が出たほど。
残る小さなハート型の前張りをクリトリスを包むようにぺたりと貼り付ければ、それらを軽く引っ掻いて簡単に剥げない事を確認し、脱衣所を抜けて下層のプールに足を踏み出す。

そうして出た感想が、さっきの内心だ。
幸いにも周囲に人影はなく、見られる様子もない。それでも感じる開放感はすごく、身震いして尾を揺らしながら歩き始めるのだった。

ハク > (どの辺が、安全かなぁ……?)

元々この施設に来た経験はさほど無い。数回来た程度ではもちろん土地勘的なものもないので、ひとまずは脱衣所からの出入り口とは反対側に向けて歩き出す。
まぁ単純に入り口のそばだと人がすぐ来るかもしれない、という考えだ。
となれば人気が多いか少ないかは歩いて感じ取る方がいいと思い、ほぼ天然自然の河そのものな下層用プール沿いにぺたぺたと歩く。

ほぼ自然そのままなエリアは、魔物が入り込む事も殆どないという。
だから狐耳を揺らして人の声色などはないか、ということだけを探りながら河に足を踏み入れてちゃぽちゃぽと泳いだ。
少し流れに流されさらに下流の方で対岸にたどり着き、自分の体を見下ろしてニップレスと前張りが残っている事に安堵の息を吐く。

ツンと尖った場所から目をそらし、少し発情の甘い香りを撒き散らしてしまいながら下生えが刈り取られた林部分に入っていく。
そこまでくれば一安心。いざとなったら木に隠れればいい、と考えて尾を振りながら暑い気温の中に流れる涼しい風を感じて耳を揺らしていた。

ハク > (割りと……これ、イイかも……♥)

んー、と背伸びをしてから四つん這いに。ぺたぺたと少しそのまま林と河の切れ目の所まで進み、そのまま川べりでうつ伏せにぺたんと転がる。
ゴツゴツする石が体に当たるものの、水気の湿った冷たい空気が肌を撫でて気持ちいい。
元々下着を身につける習慣がなかったので、下手な水着よりこの方が居心地がいい、と思い始めていた。

「とはいえ、うーむ、飲み物買いにいくのも憚られるし、帰りも気になるというのは悩みどころにござる」

うーん、とうつ伏せのまま顔を横に向けつつ、尾をぱたぱたと振り気持ちよさそうにしたまま呟く。
視線はちらりと川上、入り口よりの方へ。誰か来たらお話なりなんなり……とは思っていたものの、少しばかり寝ているばかりでは勿体なく感じ。

「んよいしょ、っとぉ」

起き上がり、再び軽く背伸びをし。河に今度は飛び込んで広いプール状の場所に向けて犬かきで泳ぎ始める。

ハク > やがて泉のようにやや広い場所にたどり着くと、仰向けになってぷかりと浮かび楽しむ。
そのまま小一時間ほど人気のないそこで泳ぎと涼を楽しんだ後に陸上にあがって人の気配を探りながらできるだけすれ違わないように気をつけて脱衣所に戻っていく。

ただ、濡れても問題なかったニップレスと前張りはそのままに、封印の首輪を外して魔力被膜と羽織を再度纏って気持ちよく施設から去っていった。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からハクさんが去りました。