2023/06/08 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にミンティさんが現れました。
ミンティ > まったくのはじめて、ではないけれど通い慣れていない場所。中心部らしい大きなプールサイドのまわりにいろいろな施設が集まっていたから、そのあたりをぺたぺたと歩き回っている。
利用券をもらったから足を運んでみたものの、やっぱり水着に着替える勇気は出ない。それでもいつもよりは薄着というかラフな服装で。足だけでも浸かれる浅いプールでもあったらな、なんて考えている。
考え事をおいしそうなデザートのお店に気を惹かれたり。色とりどりの水着をレンタルしているコーナーを遠巻きに眺めたり。

「…ゎ、ぁ……、だいじょう…ぶ? ぅん、……気をつけて…」

正面から走ってきた幼い男の子が、濡れた足を滑らせて、派手に尻餅をついていた。
あわてて駆け寄ってみると、泣くのを我慢している様子。男の子は強いなあと思いながら、手を差し出し、助け起こして。

「あんまり、走らないでね」

元気な声でお礼を言われ、そのまま走り去っていく子どもの背中を見送る。あれじゃあまた転ぶんじゃないかと、すこし心配になったり。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にエルフェさんが現れました。
エルフェ > 熱くなってくると水に入りたい。身体を冷やしたい!そう考えるのは人として普通のことだと思う。
だから、今日は学院をサボって向かった先は水遊場。
お気に入りの水着を着用して、熱々の日差しの下で、売店で購入した冷たいアイスを食べながら、時折流れてくる水に冷やされた空気に心地よさそうに目を細めたり……。

そんなタイミングで、ふと目に入ったのは……。
水着も着ず、なんとなく皆を眺めている一人の女の子。
これがまぁ――いかにも男性待ち!みたいな感じなら声は掛けなかったと思うけれど、倒れ込んだ男の子を支えて、見送る様を見ていると、そんな感じはあんまりしない。

だからついつい声を掛けようとしちゃうわけなんだけど。

「優しいねー、あなたっ。……もしもーし? 今日は一人で遊びに来たの?」

その一部始終を覗いてたって言わんばかりに、口元を緩めて。
ナンパ男みたいな口調でお話しかけちゃったけど、振り向いた貴女の視界に映り込むのは、貴女より少し身長が高く、年上かな?と思うぐらいの、私です。

ミンティ > 季節や気温の影響もあってか、プールの中も外もそれなりに人がいる状況。小さな男の子の姿は、すぐに大人の影に隠れて見えなくなってしまった。
そこまで見送り終えてから、自分もプールサイドの散歩を再開しようと踵を返す。ちょうどそのタイミング。すぐ近くに歳の近そうな少女がいたから、最初は目を丸くして。

「あ、す、すみませ……」

立ち止まっている自分が通行の妨げになっていたかと、あわてふためく。けれど、ほぼ同時に向こうからもかけられた声には、きょとんと。
こんな地味な女にナンパもないだろうと、自分以外の誰かに呼びかけたものと思って左右を確認。

見回してみても、それらしいのが自分しかいなかったから、わたしですか?と問うつもりで人差し指を鼻先に添える。
ついで、こく、と首肯。一人でいる事は肯定し。

エルフェ > 「???」

え、なんで謝ったんだろ?って言いたげに小首を傾げ、お互いにきょとん。と見合う格好。
地味という言葉は裏を返せば、落ち着いた雰囲気。何なら、少し押しちゃえば案外色々なことができちゃうんじゃ?何ていうイメージがあるのはここだけの話。

左右を必死に確認してる相手の様子に、きょとん。ってしてたこっちの表情が、ふっと破顔して……。

「あはは!うん、そうだよ? あなた、あなた!
 こういうところってほら。誰かと一緒に来るか……一人なら水着に着替えて、あそこの人みたいにぷかぷかしてる人が多い気がするからさー?」

視線を横に向ければ、大きめの浮き輪や水に浮かぶマットに寝転がり、日焼け。日向ぼっこをしている人たち。
その人たちとは違う彼女が気になって声を掛けた。ということを遠回しに伝えて。

「一人でのんびりしてるなら、一緒に遊ばない?なんて思っちゃっただけ!勿論、余計なお世話だったかもしれないけど。」

ミンティ > 口下手な自分がどうにかこうにか言葉を引き出す間に、ぽんぽんぽんといくつもボールが飛んでくるようなイメージ。こんな風に話せたら、商売ももっと上手にいきそうなのに、とか思考が一瞬遠くにいきかけて、はっと我に返る。
話しかけてきた人を前にいきなり考え事をはじめるのも、失礼だろうと。

「…あ、やっぱり…そう、です、よね。……水、気持ちよさそう…とは、思うのですが。
 ……水着も、すこし恥ずかしい…というか、勇気がでなくて……」

かなり人見知りなせいで、返す言葉はどうしてもたどたどしくなってしまう。それでも、自分に放られた話題について、一生懸命返そうと。
それにしても、目立たないようにのろのろ歩いていたつもりが、逆に目をひいてしまったというのは誤算だった。

「…え?あ、あの、わたし……、その…こんな……ですけど。
 いえ、迷惑だなんて、とんでも…ないっ、です。うれしい、です」

自分みたいにいかにも根暗そうなのと一緒で、かえって退屈させないか。心配になって、小首をかしげ。
それから、迷惑じゃないと、あわてて両手をぱたぱたさせた。歳の近い子に声をかけられるなんてあまりない事だったから、すこし舞い上がってきていて。

エルフェ > 考え事というよりも、言葉を選んでいるように見えているので別に不快感とかそういったことはなかったのである!
それに、話し掛けたのはこちら。同性とは言え……いきなり初対面で話し掛けられたら困惑するだろうなぁって思ってたのもあり。

「うんうん。わかるわかる。水は気持ちいいよね!冒険した後の水浴びとかお風呂とかそういうのって最高だし!
 ……んー? そうなの? わたしから見るに貴女はこう、水着を着たら凄い似合うと思うんだけど……。
 ほら、真っ白なワンピースと麦わら帽子!みたいな深窓の令嬢みたいなのとか!」

白いTシャツとガウチョパンツに隠れた身体。
流石にそんな見ただけで体のラインとかが分かるわけじゃないけど……落ち着いた雰囲気の水着なら似合うんじゃ?なんて、そんな想像。
ぺらぺらと、一言一言を考えて喋ってる彼女と違って、間違いなくこっちはノリと勢いで喋ってる。

「もー。こんな、とかじゃないよ? わたしは貴女だから話し掛けたのっ。
 折角此処に来たなら、いい思い出を作りたいじゃない? プールサイドでのんびりするのもいいけど、ね?……あは、ありがとうっ!
 ……わたしはエルフェ。改めて、名前聞いてもいいかな?」

ミンティ > 深窓の令嬢という単語。彼女が口にした服装になった自分を想像してみる。
別に似合わないわけもないのだけれど。令嬢という単語が自分にはとても相応しくないような気して。
しばらく想像に頭を使ったあと、ぷふっと、我慢できなかった様子でふきだしてしまう。

「……似合う、でしょうか。……似合ったらいいなとは、思いますけど。
 …そういう、お嬢さま、…みたいな人では、ないですし。
 ……あ、えと、冒険者……さん、ですか?」

自分よりすこし背が高くて、とにかく快活で活発そうな少女。
ふとそのまま聞き流しかけていた冒険後の水浴びという単語に、ふと興味を惹かれて。
運動が苦手な身からすると、身体を動かすのが得意な人は無条件で尊敬に値する。すごいなあと、ついまじまじと見つめて。

「……ぁ、あり…がとう、ございます。…はい、どうせなら…楽しく、過ごせたら、とは。
 あ、……ミンティ、といいます。では、あの…しばらく、ご一緒してもらって、…いえ。
 …………、……あの、ご一緒、させてください」

誘われたのに、改めて一緒に行動するか問いかけるのも違うような気がして。
遊びの誘いに返事をするのも慣れていないから、小首をかしげ考えこんでから、ぺこりと頭を下げて、お願いする。