2022/12/20 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシルニアさんが現れました。
シルニア > ル・リエーの水遊場の気温は温かい。暖炉があるわけでもないし、これだけ広い建物を暖炉でわきまえられるはずがない。
いくつか点在する通気孔を見るに、魔導機械を用いた温度調整だろう。
プールの水も温水。きっと同様に魔導機械によるもの。

人が出入りする際に外から風が吹き込むと流石に寒いが、その時以外は快適だ。

「わー…こんな場所あったのですねえ。」

私の故郷では、素潜り漁が娯楽の一つであった。それは寒い時期であっても変わらず、特に炎の魔法を得意とする私達は、体温調整の上手さも素潜りの上手さの一つだ。
…でも、体温調整魔法が不要なほうが泳ぎやすい。寒い時期でもこうして魔法なしで泳げるのはありがたい施設だ。

しっかりと準備運動を終え、あまり人の居ない巨大な長方形のプールに飛び込む。
思ったより浅い。背の低い私でも足がつく。娯楽施設とはいえ、水は危ない。危険は少ない方がいい。
長い髪が海藻のように水に浮く。…縛ってくればよかった。

シルニア > 広いプールだが、ルールは特に無いようだ。なので早速自由に泳いでみる。
すぅ…と大きく息を吸った後、止め、前に倒れ込むようにして体全体を水に沈める。

水温は結構高めで、温かい。温水で泳ぐのは初めてだけれど、気持ちいいかも。
そういえば、泳ぐこと自体も久しぶりだ。

両手で水をかき分けるように。片手ずつ交互に回して水をかいたり。
足の裏で水を蹴るように。両足を交互に上下させたり。
いろんな泳ぎ方をしてみるけれど、身体はしっかり覚えている。心なしかいつもより前進しない気はするけれど。
呼吸を止めて、そろそろ1分。苦しくなってきた。

「──ぷぁっ!」

上半身を水面に向けるように起こして、息を吐きながら上昇。水面上に顔を出せば、大きく息を吸った。
1分30秒くらい。学院で運動をしているおかげか、呼吸を止められる時間が少し長くなった。

シルニア > 呼吸を少し落ち着かせた後、もう一度潜る。
今度は泳ぐわけではなく、深くに潜って、ぐるりと身体を半回転。水面を見つめるような姿勢に。
目の前に広がるのは、水面の光の屈折により生み出される、銀色の空。この景色が好きで、よくこうしてリラックスしていたものだ。

小さい頃は水が嫌いで、泣きながら泳ぎ方を叩き込まれたっけ。だって猫だもん。今でも少し水は怖いけれど、楽しさのほうが上回る。

動いていないから、さっきよりは少し呼吸がもつ。魔法で水中呼吸でもしようかと思ったけれど、今日は魔法無しで色々遊ぼう。
遊んでいるくらいならば副業の準備や依頼をこなしたりしたほうが…いやいや、休暇も大事。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシルニアさんが去りました。