2022/06/12 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にフェリーチェさんが現れました。
■フェリーチェ > 本日の少女の仕事場は、屋外水遊場のすぐ側に建てられた"海の家"と見紛う小屋。
下層のプールにも近いため、主に娯楽施設を使い慣れない平民用に水着を販売している施設である。
海の家に併設された集団シャワー室の如く、横手には密集した生け垣の目隠しで覆われた敷地が設けられ、ここで夏本番に向けて人気の出そうな商品を吟味するらしい。
照り付ける太陽はすでに暑さを感じさせる。
質素な白ワンピのみで裸足に無手の格好は、普段に比べればずいぶんと軽装ながら、施設につながる扉を開け放って並べられた商品は、右から左まで今より涼しそうだ。
……だが、すぐ着る気にはなれず、少女は一つ生唾を飲む。
「本当にこれも水着なんでしょうか?
だって人前で着るもののハズですよね。
かさね着用とか組み合わせが間違ってるとか、でも番号合ってますし、うぅ〜ん」
少し上の年齢層の職員は、見栄え的に最も期待されてもっと早い時期に仕事を終えたらしい。
話を聞いておけばもっと早く覚悟ができたのだろうか。
こんな、ストリップの踊り子さんと大差ない水着を見たとしても。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にタマモさんが現れました。
■フェリーチェ > さらさらと涼し気な音を立てる浅い水浴び用のプール、というより広めの水たまりに踏み入れる。
屋外水遊場から引いてある流れ続ける水は冷たくて心地よい。
水着を見ていて火照った顔が少しマシになった気がする。
「私の知ってる水着より、薄手で布地の面積も足りない感じ?
なんと表現すれば良いのでしょう……ちょっと寒々しい、提出できるレビューじゃないですね。
むぅ〜ん、ひらひらが付いてるのは可愛い、腰に回す紐のところが細すぎ、とか」
報告書に書くことを考えながら、実際に着てみるものを手にとって選び始める。
手始めに手に取るのは細やかなフリルが愛らしいチューブトップ。
胸元に当てて水面を覗き込むが、面積が想定より小さいせいで揺れる水面に映る姿だけでは、胸がちゃんと隠れてる形状になっているか怪しい代物であった。
■タマモ > 本日は、晴天なり。
今日のような暑い日は、どうしても、避暑を考えてしまう。
そんな少女が、気紛れに向かったのが、今回はル・リエーの水遊場だった。
とは言え、今回は、場所が場所だけに、普段の着物姿ではなく。
しかし、普段着ているのに近い、黒を主体としたビキニとパレオ、なんて感じだ。
「ふむ、やはり、暑い時は水遊びに限る、か?
とは言え、まぁ、楽しむにはそうでなくとも…ん?」
そんな事を呟きながら、目的は、涼を取る事なのだが。
それ以外の、いつもの…なのは、平常運転。
さて、まずは足元から冷たくと、浅く広い水場へと足を踏み入れた時。
ふと、覚えのある感覚を感じれば、自然と、そちらへと視線を向ける。
そこに見えたのは…
「………おや、誰かと思えば」
まぁ、相手がこちらに気付くか、は何とも言えないが。
見覚えのある少女の姿に、ふむ、と軽く考える。
気付いていたならば、素直に挨拶か。
しかし、まだ気付いてない、とかであれば、抜き足差し足、と気付かれぬよう、背後に回って行くのだ。
■フェリーチェ > ああでもない、こうでもない、あれこれ理由をつけてワンピース姿のまま手に取る水着を変えていくフェリーチェは、水面に映る姿に釘付けになっていた。
もし背後から忍び寄る存在が居ると知れば、それも以前買い物中に随分と驚かされた少女だと知れば尚の事、警戒もしただろう。
しかし、他にも人が入ってくると意識しつつ考えることが多かったフェリーチェに、その余裕はなかった。
今度はボトムを手に取ると、案の定というべきか股座が全部隠れる保証のないエグいVライン。
パニエのような透けた布が一応隠してくれる構造っぽく見えるけれど、足をつけて揺れる水面では定かとは言い難かった。
腰の横で結ぶ紐は長めに取ってあるようで安心だが、それも細く伸ばした結果にしか思えない。
ちょっと持ち上げて眇めた目で眺めると、困ったような表情で小首をかしげてから次の水着にしようと振り返り。
「ひゃわぁ!?」
すぐ背後に位置取った人物に視界を塞がれ、大げさなくらい驚いて尻もちをつく。
浅いとはいえ余裕を持って水を掬い上げることの出来るプールに転げたフェリーチェは、派手な水しぶきを上げながら濡れ鼠となり、唖然とした顔を上に向ける。
■タマモ > 近付いてみれば、なかなかに気付かれない。
そうなれば、背後に回り、驚かせてみたい。
そう考えてしまうのが、この少女の性格だ。
ゆっくり、ゆっくり、すぐ背後まで近付いて…
と、そこで、偶然にも振り返られ、己の存在がばれた。
己が驚かせるつもりが、勝手に少女が驚き。
そのまま尻餅を付いて…うん、ちょっと残念。
「おやおや、大丈夫かのぅ?
ふふ…こんな場所で会えるとは、何らかの、導きと言うものじゃろうか?」
何やら…と言うか、水着しかないが、それを選ぶのに悩んでいた少女。
驚き、尻餅を付き、こちらを見上げているのを、こちらは見下ろしながら。
軽く屈み、見上げる顔へと、己も顔を寄せ、あえてそう囁くように伝えてみるのだった。
■フェリーチェ > 「えっと、そういうこともあるかも知れません」
導きという大げさな物言いをする相手に苦笑を返し、けれどすぐに自然な笑みを浮かべる。
なにせ此処は公共の遊び場である。
自分より少し上の年齢帯の、見栄えの面で力を入れられた一団と違って貸し切りにもしてない場所では、人の出入りに文句をつけるわけにもいかない。
まして、驚いたのも服を濡らしてしまったのも自業自得なのだから。
妙に近い距離感と自分の失態両方に少し照れつつ立ち上がる。
「ごめんなさい、今日は前みたいなお買い物じゃなくて、お仕事で集中してたものですから。
こういう水着のレポートを作るんです」
努めて平静に水着を持った手を振り、もう片手はぐっしょりと水を吸ったワンピースの裾を握り締めるように絞る。
特にお腹より下は完全に水の滴る濡れ透けの有様で、態度はどうあれ格好が付かないのが少々恥ずかしく、さっきとは違った火照りが顔を赤くする。
■タマモ > 「まぁ、前の出会いも、そんなところじゃからのぅ?」
濡れたまま、笑顔を浮かべる少女。
立ち上がりながら、言葉を返す少女へと、そう返す。
くすくすと、意味あり気な笑みも、加えながら。
と、問わずとも、今回の目的を伝えてくれるのは、とてもありがたい。
それを聞けば、ふむ、と頷き。
「水着の、れぽーと?
あー…うん?…要するに、水着の着心地やら何やら、着て試す、じゃろうか?」
とは言っても、そうした事は、した事もないし。
良く分からない、そんな感じに、少女へと問う。
少女の横に歩み寄り、少女の腰を抱き寄せながら、少女が手にする水着へと視線を落とす。
それらが、どんな水着かと見えれば…自然と、また笑みを浮かべてしまう訳だが。
■フェリーチェ > 「そうそう、着て……試したことを報告するお仕事です」
言葉にしてから、まだ一着も着てない事に意識が向く。
これでは集中してたと言い訳しながら、躊躇ってるばかりで何も進んでいない。
自覚が芽生えてまた笑顔がやや曇る。
だが災い転じて福と言うようにキッカケはできたわけだ。
そう、自身の濡れそぼったワンピースを見れば、覚悟も決まる。
「タマモさんはもう水着を着てらっしゃるんですね。
えっと、とってもお似合いです。
私もオススメされた多くが上下分かれてるタイプで、今流行ってるのってコレなんでしょうか?」
相手の笑みを好意的に捉え、手に持ったそれを1つ目と見定める。
最後は少し自問自答して書くことを考えつつ、水たまりの如きプールから出ると、すぐに小屋の側面に向かい合う。
こんな場所だからだろうか……多少開けた背後に人の気配を感じながらも、すんなりとワンピースを脱ぎ捨てる。
そして、一緒に濡れてしまった水着を開こうと、全裸のまま腕を軽く振り回す。
■タマモ > 「ほほぅ…それは、面白s…
いや、何とも、変わった仕事じゃな」
その考え方で合っている、それを聞けば。
視線を一度上に向け、どこか不穏な呟きを零し掛け。
すぐに視線を戻すと、その言葉を訂正する。
見た感じ、どうせ周囲が気になり、その試着も出来てない状況なのだろう。
前に会った時の、少女の様子を思い出せば、それは何と無く浮かぶもので。
「いや、まぁ、水遊びに来ておるしな?
ふふんっ、そうじゃろうそうじゃろう…とは言っても、適当に選んできただけじゃが。
ともあれ、そう言う話ならば?
せっかくじゃ、妾も手伝ってやろうか、のぅ?」
手伝うと言うが、己の目的は、それだけと言えるものではない。
きっと、少女もそれに気付いている、かもしれないが。
そう言葉を交わした後、プールから移動し、小屋の側に。
己を前に二人となれば、さっきまでの様子はどこへやら。
着ていたワンピースを脱ぎ、全裸になる少女。
瞳を細め、その姿を見詰め。
「まぁ、流行かどうか、は何とも言えんが。
このまま、色々と試してゆこうか。
ほれ、どれから試す?妾が、しっかりと見てやるからのぅ」
そんな少女と共に、試着?は開始されるのだった。
■フェリーチェ > そんなこんなで、なにやら手伝いを交えての試着が始まった。
フェリーチェの仕事が円満に終わるかどうかは、神のみぞ知る。
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ご案内:「ル・リエーの水遊場」からタマモさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からフェリーチェさんが去りました。