2021/08/09 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場 流れるプール」にジギィさんが現れました。
ジギィ > 常に夏を再現する水游場でも、夏になれば更に人であふれる。
昼間は特に家族連れや年若い者たち。ギミックで作り出された波音や水音に混じって、子供たちの歓声と年若いカップルや友人同士ではしゃぐ声が高い天井にまで木霊している。

「―はー…」

そんな賑やかな水游場にある流れるプールのひとつ。
『調整中』の札が掛っている場所に当然人気はない
はずが
今は浮き輪に乗って浮かんでいる女エルフが一人。
別に禁を侵して侵入したわけではない。
『調整中』の『調整』が終わったので、一足お先にたのし―――確かめさせてもらっているだけである。

この水游場にいくら調整設備が整って居ようと、珠の点検は必要だ。

『点検が予定時間より早く終わったらば、期限までは自由に使って良い』
(美味しい仕事だったなあー…)

一緒に請け負った仲間の倍以上働いて(たまに精霊に手伝ってももらったけれども)、終了予定まで優に1時間はある時点で終了にこぎつけた。
仲間たちはあまり水游場に興味がなかったのか、はたまた流れるプールはお気に召さないのか、兎に角早々に終了したことには喜んで早々に解散。
女エルフ一人が残って、どんぶらと流れるプールを流れている。
区分けのための樹々に遮られて向こうは伺い知れないが、きゃっきゃとはしゃぐ声は聞こえて来るので、一抹の寂しさが無いでもない。

ジギィ > 頭上に差し掛かる木の枝の間から天井から降ってくる陽光―――これは多分自然光―――がちらちらと零れて来る。
眼を細めていると、段々と瞼も重たくなってきて―――

『調整中』の札が外されて、子どもたちが歓声と共に雪崩れ込んできて女エルフは飛び起きる。

「うぁと、…!」

そのまま流れに巻き込まれて
脱出するまでに、子どもたちと一緒に1、2週は周る嵌めになったとか
そのあと管理人に『居残り過ぎ』だと叱られたとか

ご案内:「ル・リエーの水遊場 流れるプール」からジギィさんが去りました。