2021/02/17 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にラミラさんが現れました。
ラミラ > ふん、ふん、と鼻歌を歌いながら更衣室を出ていく。
先程まで纏っていた水着はすでに返却済み。
水着でのショー・ダンスの仕事はこれでお終いだ。
目の前にはまだまだ水着で遊ぶ来客達。ただ繁忙期ほど人は集まっていないだろう。
どちらかと言えば温水を求めてくる人が多いように見える。

まぁ、そんな事はどうでもいいのですけど。

と内心思い浮かべながら周囲をキョロキョロ。
先程までのショーでは同じダンサーが何人かいた。それはそれでいいのだが、
いつものように悪戯を仕掛ける事が上手くできなかった。
惑わし、弄び、精を啜る…とできなくて少々欲求不満である。
なので、都合のよさそうな人はいないかなぁと視線を巡らせているわけである。
先程のダンスに魅せられた人とか、いませんかねぇ?と小首を傾げながら…。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にバーガンディさんが現れました。
バーガンディ > と、幾分早く着替え諸々を済ませたラミラよりも
少し遅れて従業員用の更衣室から出てきた女たちの会話が聞こえた。
彼女、大丈夫かしらだとか、今日入ったばかりだから慣れてないのかもねだとか。

どうやら、誰か『今日の同僚』の中に体調不良者がいるらしい。

そういえば、ダンサーの入れ替わりの際にあなたに妙に熱っぽい視線を送っていた女がいたような気がする。
『魅了』とは……えてして、毒にもなるものだ。体調を崩したとしてもおかしくはないし、そうでなくても
もう、人が少ないであろう更衣室は『狙い目』の狩場かもしれない。

ラミラ > 立ち止まって周囲を見回していれば、ふと背後から聞こえてくる声。
そちらを見てみれば出てきた女性達が話ている姿。
内容は…聞いてみれば少々興味をそそられる内容であった。

そういえば、やけに視線を向けてくる人がいたような…。
ふぅん、と唇の端を歪めて微笑を浮かべると踵を返す。

行先は勿論、件の更衣室で…。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からバーガンディさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からラミラさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にノアさんが現れました。
ノア > 久しぶりの王都、久しぶりの水遊場。
約1年程 王都から姿を消していた女が、 ふらりと戻ってきた。

「 …………… ん、ありがと。」

透けたパレオを緩く腰に巻き付けた水着姿で、女はバーカウンターから周囲を見渡す。綺麗な薔薇色のカクテルを少しずつ呑み進めながら、きゃっきゃと楽しげに戯れる男女や 優雅に水浴びをするマダム、ご自慢の筋肉を見せつけるように全力の泳ぎを見せる者など… 多種多様な王都の人々を、ぼんやりと眺めている。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「この季節でも、水着美女が見れる、ってのは。
 この場所のいいところだよなぁ」

水遊場を訪れ、そんなことを呟いていた男。すれ違う女性客の姿に鼻の下を伸ばしている。
当然、すれ違う男性客など無視、であった。
そうして、きょろきょろと辺りを見ていた男は。

「……」

バーカウンターに、一人の女性の姿を認め、立ち止まる。
しばし、呆然としているような様子になる男。
そのまま、男は静かに歩き。バーカウンターへと近づいていき。

「黒麦酒」

そう注文しながら、その女性の隣に立つ。
ちらちらと相手の姿を見ながら。そわそわそわそわ。
非常にこの男らしからぬ様子を見せた後。
男は、出てきた黒麦酒を受け取りつつ。

「……あ~、っと。久しぶりだな」

などと。あさっての方向を見ながら声をかける。

ノア > 外は いつ雪が降り始めようともおかしくない程の寒さ。
そんな中 水着姿で快適な気温と水温で水浴びを楽しめるとは、何だかちょっぴり贅沢な気分で。こういった遊びの場が少なくない王都ならではの 華やかさや賑やかさを懐かしむように、すぅ と目を細めた ── その、直後だった。

「 ───── ! 」

聞き覚えがある、なんてものではない程に。しっかりと身体が覚えている 其の声が、女の呼吸を止めた。直ぐ近くから聞こえた其の声のする方へ、ゆっくりと向ける琥珀色の視線は…

「 ………っ、」

何も言わずに姿を消した負い目からか、予期せぬ再会への動揺からか、僅かに潤み、情けなく揺らめいていたかもしれない。

セイン=ディバン > 「……」

男は、視線をプールに向けながら黒麦酒を一口飲む。
酒を流し込んでいるはずなのに、喉がやたらに渇いている気がした。
相手の方を見ずとも、相手が自身を見ている、ということは。
男は、気配で感じ取っていた。

「……ぁ~……」

何かを言おうとするものの、何を言っていいかわからず。
男は小さなうめき声を上げる。
言いたいこととかは一杯あったはずなのだが、男の脳内で言葉がまとまらない。
が、男はなんとか空気を変えようと。
ちら、と相手の姿を見て、口を開く。

「……相変わらず、美人だな。
 それに、元気そうで。安心シタッ」

普通に。喋ったつもりが。
緊張のせいで、最後の最後、声が裏返る。
そのまま沈黙。男の顔が見る見るうちに赤くなる。
無論、酒のせいではない。

ノア > 女もまた、貴方に伝えたい事が沢山あった筈だった。
今まで何処で何をしていたか、何故 一言も告げることなく姿を消していたか、そんな説明や 謝罪の言葉… だけでは無い。どれほど逢いたかったか、どれほど触れてほしかったか、そしてどれほど、其の声に名前を呼ばれたかったか ──

「 セイ、ン…… 」

果たして絞り出した其の声は、貴方の耳に届いただろうか。何を一番に話すべきかと、言葉を詰まらせていたけれど

「 ───── 」

すごく不器用で、そして暖かな貴方の言葉が、渋滞していた思考や 強ばった身体の力を 一気にほどけさせて。そこからはもう、無意識に身体が動き

「 ただいま、… 」

気が付けば、貴方の腰に腕を回し抱きついて。其の胸板に顔を埋め 心底嬉しそうに、ちょっぴり照れたように、笑った。

セイン=ディバン > 男にしてみれば、相手の姿を見なくなったこと。
それ自体を、怒ったりなどはしていなかった。
相手の実力は知っているし、きっとどこかで長い仕事をしているんだろう。
それくらいに思っていたが。

「……おぅ。ノア」

名を呼ばれたので、呼び返す。
どうにも、大事なところで締まらないのはこの男の性分だが。
とりあえず、相手の緊張は解れたようなので、結果としては良かったのかもしれない。

「……ん、おかえり。
 本当に、久しぶりだなぁ」

相手が抱きついてきたのなら。男は片腕を回し。
相手の背中を撫で、軽く叩いてやる。
胸板を貸すくらい、訳ないことだ、とでもいうかのようであるが。
残された片腕でキープしていた酒を、一気に飲み干していく。
男自身、少しでも緊張を解きほぐしたいらしいが。
もはやその一気飲みも緊張しっぱなしのせいで。
ごぎゅっ、ごぎゅっ、と。やたらに大きな音が響いていた。

ノア > 産み落とされてから 20数年、其の身を売られ、逃げ出し、身を隠すように生きてきた女が、唯一「ただいま」なんて言葉を口にできる相手。
そんな貴方が優しく背中に触れ 抱擁を受け入れてくれたのなら、其の体温を確かめるように胸板に頬を重ね。まるで大人に許された子供のように、貴方を見上げ無防備に懐っこい視線を向け

「 セインは…… 少し老けた ? 」

なんて、くすりと悪戯に笑う。
こんな戯れも、本当に懐かしくて。

セイン=ディバン > 相手と経路違えど。
この世に産まれ、その身を親に売られそうになり。
逃亡し、自己を確立するに至った男。
そんな男だからこそ、この相手のことは、ある意味の特別に思っていた。

「あぁ? んな訳……。
 いや、老けたことは認めるが。
 だが、老けてもいい男だろ?」

相手のからかうような言葉に、男はそういい返すのだが。
最後に、ニヤリ、と笑うと。
男は相手の頭に手を回し、唇を奪う。
かすかに、息を交換した後に。離れた男は。

「そういうお前は、ちょっと胸が垂れたんじゃねぇか?」

そんなことを言いながら、ぽよぽよ、と。
相手の胸を両手で弄んでみせる。

ノア > そう。貴方の、このちょっぴり意地悪で不敵な笑みに弱い。
顔が近付けば すぅ と目を細め、 唇が触れ合う瞬間には長い睫毛を伏せて

「 …………… 」

微かに葉巻の香りを帯びた口づけ。どれもこれも、変わらない。心を焦がされてしまいそうになる其の紅い瞳も、鼓膜を擽る其の声も、あの時のままで

「 うん… いいオトk、── 」

貴方の頬へ指先を伸ばしながら、うっとりと 素直な言葉を返そうとするも… 直後、たゆんたゆんと両胸を弄ばれては 指先は頬をなぞるのを止め

「 あら、老いて目まで悪くなったの ? 」

などと悪態吐きながら、きゅっと 貴方の頬をつねろうか

セイン=ディバン > 「あだだだだ」

頬をつねられれば、男は痛い痛い、と言いながら相手の胸から手を離す。

「なんだよ、いいじゃねぇかよぉ。
 久しぶりにお前に会ったから触れたかっただけなのに」

そのままぶぅぶぅと文句を言う男だが。
正面から相手のことを抱き寄せ、そのまましっかりと抱きしめれば。
相手の腹部に、熱い、熱の塊の完食が伝わるかもしれない。

「……お前に会えて、嬉しいから。
 キスと、胸に触っただけで、こうなってるしよぉ」

相手の額に軽くキスしながら。男は相手に腰を押し付ける。
男がこういったことをするのも……。
ある意味では、この相手だからこそ、である。

ノア > 痛がる反応に満足したのなら つねるのを止め、同じ指先とは思えぬ優しい触れ方で、貴方の輪郭を そっとなぞり

「 ダメだなんて言ってないでしょ ?
垂れた だなんて言うから、目が悪くなったのかと。」

貴方の前で、持ち前の懐っこさや生意気さを取り戻し。そんな戯れを続けていれば、2人は 1年ぶりの再会とは思えぬほどに、心も身体も距離が近付いて

「 ………っ、もう… 」
「 久々に逢って、キスして、抱き合って… それから、次は… ? 」

貴方の熱を肌に感じながら、 全てを委ねる。貴方に対して 女は、拒む気なんて更々なくて。全て仰せのままにと言わんばかりに従順な視線を向ける。

セイン=ディバン > 「だって、そう見えたんだもんよぉ。
 垂れてねぇなら、デカくなったんだな」

相手の物言いには、男は悪びれずにそう言う。
相手の体温を感じる、ハグ。
高揚、ともまた違う。安堵と安らぎのようなものを感じつつ。
男は、相手の体にぐいぐいと、水着越しの熱を押しつけ。

「……そうさな。
 お前さえ許してくれるなら……」

相手からの問いに、男はほほ笑み。
ひょい、と。相手のことを、お姫様抱っこの姿勢で持ち上げ、歩き始める。

「今すぐにでも。お前をブチ犯したい。
 久々に会ってわかったけど。
 やっぱりお前さんは魅力的すぎる」

そのまま、男が向かうは、施設内にあるシャワールーム。
個室となっているそこなら、人の目も気にしなくていいだろう。
だが、やはり話は急であるので。
男は、相手が少しでもイヤがるなら、歩く足を止めるつもりだ。

ノア > ふわりと 持ち上げられ、 視界の高さが貴方に近付く。貴方が歩きだせば 淡い薄紫色が ふわりと揺れ

「 絶対に拒む訳ないの知ってて… ずるい、」

少々周囲の視線を集めながら、貴方に連れられ其の場を後にした。向かう先はシャワールーム ── はたして2人が、 其処でどの様に再会を喜び合ったかは… また、次のお話。

セイン=ディバン > 「……そうでもねぇよ。
 お前さん誘うとき。いっつもドキドキしてる」

拒まれるのではないか。
それを考えないほど、男は自信満々に生きているわけでもない。
男は、相手のことを連れ、シャワールームへと入っていく。
そのまま、どれだけの時間を共有したのかは。
また別の機会の話だろう。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からノアさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からセイン=ディバンさんが去りました。