2020/09/27 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場/休憩室」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > ――如何せん給料が良すぎるのが悪いのだ。
今宵は以前のお客様の対応が良かったのか評判が良かったのか、またル・リエーの水遊場に呼出され臨時のマッサージ師として雇われてしまった自分。
以外に面倒であり、肌を晒すのが嫌だったので断ろうと思ったのだが、前回より給料がドンッと+α提示されたもので、断りきれず断ることが出来ず断れなくて、今現在にいたる。

此処はル・リエーの水遊場の更衣室が並ぶ階層。
表向きの利用者が疲れを癒したり、美容のマッサージを受ける事が出来るサービスを行う休憩室である。

部屋に入れば発汗作用のあるスパイシーな香りと最低限マッサージが出来る施術設備が整っており、その施術用のベッドの傍にある背凭れのある椅子に思い切り背中を預けて寄りかかり、1冊の小説を読みながら来訪者を待っている。

特に予約制とかではない為に飛び込みのお客様がほとんど。
気に入られれば逆に呼出されて現地で……と言う事もあるが、この場所で仕事をして日は浅くそんな事は全くなしで、今夜も読書が捗る事態である。

しかし、こう、もっと自分が得意とする仕事がしたい。
そう思うのは先程から稀に来る客が激しい運動で捻挫とか擦り傷を負ったとか頭を打ったとか、けが人ばかりなのだ。
以前もそうだったが、そういうお客に限ってプライド高く救急で見てくれる部屋には行きたくないといわれ、渋々対応しているのであった。

いいじゃないか、ちゃんとした医術に長けた人間に見てもらえば、と思わなくも無いが、此処は笑顔で調律である。

シュバルト > 魔導調律。
説明すれば長くなるが簡単に言えば東洋の気を整えるのに近しい行為である。
文字通り魔力を動力とするモノや生物に流れる魔力の流れを自分の魔力と呼応・共鳴させて、魔力の流れを整えて魔導人形の応急処置や破損箇所の確認、生物であれば自然治癒力の向上や病気や怪我などの確認から一時的な能力向上まで行う事が出来る。

もちろん貧…品乳改善や美容にも効く、とても効く。
と言う事で今現在此処でその能力を発揮すべしと給与と引き換えに部屋を任されている。

しかし本当にお客様が来ない。
小説は気がつけば二冊目だし、部屋に備え付けの水差しの中の水も半分は飲み終わっている――まあ水差しの硝子瓶はまだ幾つもあるので問題ないけどもだ。

香が悪いのかも?と思わなくもなし。
今の香りはシナモンなどの香りに近しい発汗作用を促す香り、この発汗作用が美容などのマッサージに良く効くのでそうしているのが、リラックスさせるような香りに変えた方がよいか、とチラリと香の方に視線を向けて小首をひとつ傾げるのであった。