2020/09/21 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > ――ル・リエーの水遊場の更衣室が並ぶ階層。
夜遅くであるがどうも本来なら按摩だのマッサージだのを専門とする人間が急に何やら流行り病をもらったようで、急遽呼出され臨時に雇われ、水遊びで疲れた利用者、あるいは元々マッサージを目的としてくるお客様の相手をさせられている。

とはいえ時間が時間である。
仕事はマッサージと言うより足を攣った人の対応や簡単な治療をやらされていて、今も男性客の1人に擦り傷の治療をし終えたばかりである。

治療なら医務室に……と思うが、怪我をしたとか医務室に行くとかが格好悪く感じる方々も居るようで、その手の方々の対応がほぼほぼメインであった。

――まあ出来ますが、魔法で治癒は出来ませんが、魔力の流れを正して自然治癒力を活性化させたり、持ち込んだポーションがあるので出来ますが、出来れば本職がしたい。
美女の柔肌をこう、むにゅり、にゅるり、むにむにっとしたい。

「でもお給料いいから仕方ないよね。仕方ないよ……。」

仕方ないのである。
こうして水着まで用意され、飲み物飲み放題軽食食べ放題。
賃金良し、待遇良し、である。
運が良ければ利用者の貴族の方と知り合いにもなれますし。

部屋には自分の膝辺りの高さの施術用のベッド、ベッドメイキングは自分でやっている。
後は背もたれも何も無い椅子、スツールと言う奴だろうか。
自分用に机と香を焚くセット、今は少しスパイスの効いた香りの発汗製のある香を焚いている。
あとは冷却魔法の付与された水差しが複数。
もちろんセットでグラスも幾つか。

自分もそれに合わせて白衣の下は水着一枚。
暫く日差しに当っていた筈なのに真っ白い素肌に冒険の成果の出た割れた腹筋、それを惜しげもなく披露するスタイルで、利用者を待ちながらグラス片手にキンキンに冷えた水を勝手気ままに飲んでいた。

シュバルト > 喉を流れるキンキンに冷えた水が本当に心地良い。
貴族や豪商即ちVIP待遇の人間に飲ませる水はどこぞの湧き水なのか、それとも上位魔法で浄化された水なのか、兎に角美味い――出来ればアルコールが欲しいなーとは言えないか仕事中だし。

「――果物とか菓子とか甘いものの差し入れとかないか。」

アルコールが無ければ甘味。
持ち込んだ荷物の中に糖分を補給用の砂糖菓子はあるが、折角だから貴族が味わうような菓子や新鮮な果物がいい。

個室の中に広がる香りはお気に入り。
白衣の中が水着なので発汗作用も心地良い。
其処に乾いた身体に冷たい水、グラスに注ぐのも面倒臭く、水差しに直で口をつけて喉に流し込む。


こうして交代人員がくるまで仕事は続く。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシュバルトさんが去りました。