2020/06/13 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > あいにくのじめじめしたお天気も関係なし。
ル・リエーは本日も常夏模様である。

夏の暑さと冷たい水の心地よさを求めてか家族連れや若い男女が各階層へと向かっていく。


「平和ねー……」

入場門から続いていく人の流れを少し離れた位置から見守る女。

「関係者以外立ち入り禁止」とかかれた扉の前で壁にもたれかかりながら人の波を眺めていた。

そんな人の波から外れるようにしてでっぷりと太った…見るからに羽振りのよさそうな男と、肌を惜しげもなく晒す少女の組み合わせがこちらへとやってくる。

女は面倒くさそうに壁から離れ――。

「入場キーを提示してくださーい」

男女の手首に巻かれたリストバンド。 
彼らが「関係者」と分かれば、静かに後ろ手で背後の扉を開く。

同時に階段の下からは身体がぶつかり重なり合う音。
男と女のくぐもった声。
距離が離れていてもはっきりと分かるほど濃厚な雄と雌の発情し合った匂いが届いてくる。

「どうぞ、ごゆっくりー」

二人を階下へと送り、扉を閉める。
背中をソレへと預けながら次の来場者…関係者を待つことになるだろう。

イリーナ > 男も女も、カップルも。 お通しする客はすべてが「それ」目的。

薄暗い階段を下りた先でお客様を出迎えるのは、男女兼用の更衣室――という名の乱交部屋。
上層階でも使えそうなゆったりとしたプールに、ジャグジー、シャワーも兼ねた個室部屋……。
と、アルコールと食事もご用意。

レジャー目的の各階層はほどほどの人ごみといったところであろうが。

「はい、どーぞ。 楽しんでくださいねー」

地下室は、開くたびに熱気が届くぐらいには人と熱が充満してそうであった。

「そろそろ交代かな」

交代したらそのまま宿へと戻るか、それとも――下へ、か。

考えながら新たなお客様がくるのを時間まで待つことになるだろう。

イリーナ > やがて彼女と交代するために係員がやってくる。

「それじゃ、あとはよろしくねー。
 今年も何回かお世話になるから」

夏の定番のアルバイト。 次はもっと暑くなった時期になるだろうか――。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からイリーナさんが去りました。