2020/04/29 のログ
レーナ > 「それは判るが視線が判る相手には悪手だな。私が好戦的なら面倒ごとになっていたぞ?
しかしだ、その癖は戦うには一番必要なものだな。死した英雄になっていないだけで立派なものだ」

幾多もの傷を受けながらも生きているのだから男の感覚は本物だろうと感心し。
フードで顔はよく見えないが口元の苦笑いだけははっきりと見えて。

「何、生き残った傭兵なら面倒ごとの3,4個はあるだろうとな」

自分とて秘密のいくつかはある、男が自分の正体に気が付いていない事に少しだけ安堵を見せ。

「……その辺りの目は鈍っているようだな。
私は魔術も扱えるがメインは剣だぞ。
魔力があるならば後は使うだけだ……むしろなぜ引き出せない?」

魔術の扱いは最初から出来ただけに男の言葉に眉が動き。
剣を扱うに比べれば簡単な魔術、種族の違いを忘れたまま羨ましがる姿を呆れてみてしまう。

ボブ > 「ははっ、確かにそうだな。 
『なぜこっちを見ているっ! 戦いたいか? そうかそうか…』 とでも言われたら、この場は一大事だな。
ああ、結構深手も負ったが、生きているだけで儲けもんだよ」

(少女から突きつけられた言葉に、カラカラッと笑い声を漏らしつつも、その危険性もあったと心の中で思っていき)

「まぁ、その面倒ごとの規模がちと大き過ぎたからこそこうして隠れ潜む生活をしてるんだよ、まったく…」

(両手を肩の高さまで持ち上げ、やれやれ…というボディアクションをして、面倒ごとの大きさを煙たがっている様子を見せて)

「そうかのか? 俺の見た感じでは剣とかの武術より魔法とかの方がいけてそうなんだが?
魔法ありだったら勝てるかどうかは微妙だが、実際、魔法無しでやり合ったら、結構俺の方に分が有りそうだが」

(これも魔法が使える者の感覚なのか、こっちの努力のなさを指摘されているような気がして、
ちょっとだけ大人げない気持ちが芽生え、少女がメインにしている剣と戦ったら自分が勝ちそうだとついポロッと言ってしまう)

レーナ > 「好戦的な奴ほどその気がある。私も女だからという理由でそう言う輩に絡まれた事がある。
そう言う事だ、生きて戻れば勝ち。傭兵はそういうモノだろう?」

笑い声を零す男の姿に、そう言う奴らも返り討ちにしていそうだと思い。
生きて帰れればという考えで。

「つまりは傭兵時代にやり過ぎたという訳か。私が言うのもなんだが見つからない事を祈っておこう」

ボディアクションの大袈裟さに何をやったのかは気になる。
しかしそこまで聞くのも失礼と気にしない事にして。

「どちらかと言えば剣の方が得意だ。この辺りの討伐依頼程度なら苦も無くこなせるが?
そうっだろうな、私がお前を斬り殺す前に私が先に倒れそうだ」

魔法よりもむしろ剣などを使うことを好むだけに、魔法という小細工よりも腕だけで生き残っている男は自分としては好ましい。
そして男が零した言葉に…否定できない事実だと思うだけに頷いて認めて。

ボブ > 「ははっ、まぁ、レーナがそういった好戦的な性格で無くって感謝だな。」

(フードを外し、素の顔が出た状態で思いっきり明るい笑顔を浮かべ、少女の背中をポンポンッと気安く叩く所業に出る男)

「ああ、この王都に出る機会も減らしているし。
王都に居る時はあんまり騎士様がうろつくような場所にはいかないようにしてるしな、大丈夫だろう」

(男の口から漏れ零れた失言…男の事を狙っているのが騎士身分の者であると…
騎士に狙われるとなれば、国にとっての重罪人と捉えられてもおかしくない失言だったが、この場の空気でついポロッと)

「まぁ……今度、機会が合ったら、俺に魔力の力の流れの御し方でも教えてくんねぇか?
その代わりに距離を取って剣では戦いづらい槍の使い手との戦い方をレクチャーするからよ……どうだ?」

(魔力の使い方に関してはかなりの力量を持つと思われる少女に魔力の扱い方を教わり、
その引き換えに男が得意とする槍で模擬戦をして戦闘の経験値を積ませるという提案を持ちかける男)

レーナ > 「私は必要以外では剣は取らんぞ」

そんな物騒ではないと明るい笑顔の男を睨むように見つめ。
背中を気安く叩かれると身体が揺れて。

「出る機会をか……。
そう言う事は迂闊に口にしない事だ。どこに耳があるか判らんぞ?」

男の口から零れた言葉に、小さな言葉を吐き。
つまりは騎士に追われるほどの事をしたのかと…警戒ではなく感心をしてしまい。

「それぐらいならば機会があれば構わんぞ。
槍使いの相手か……確かに槍を扱う山賊は妖魔はほとんどいないな。
その条件で引き受けよう」

男の告げた内容を考えれば条件的には自分に得がある、そう結論が出れば構わないと頷き。
ただ、どこで会えるかまでは判らないと告げて立ち上がり。

「その時は最低限の魔法が扱えるようにはしよう。
さて……すまないが私はそろそろ行くとしよう。
次に会える時を楽しみにしているぞ?」

その時は約束は守ると笑って告げ、男の傍を離れてプールからさっていって…。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からレーナさんが去りました。
ボブ > 「まぁ、レーナが口が堅い事を信じての暴露だ。
密告の金を期待して俺の事をバラすとは思ってねぇからな」

(短い時間の間ながら信用たる者だと思った男は少女にそう話し掛けつつも、
改めてフードを深く被り、己の顔を周囲の人間から隠していく)

「おうっ! こっちの居場所はちょっと分かりにくいだろうから、冒険者ギルドに指名依頼でも出しておくわ。
あ、そっか……それじゃあ、俺もそろそろ着替えて帰るか。
また今度会えたらなぁ~~~」

(プールサイドから立ち去っていく少女の背中に手を振り、男もプールサイドから立ち上がれば
軽く背伸びをして、筋肉の張りを解していけば、男性用更衣室の方へと向かい、姿を消していった) 

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からボブさんが去りました。