2020/04/15 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 世の中には、けったいな催し物を愉しむ者もいる。
今宵招かれていたのは、水游場に酒やつまみを用意したナイトパーティの類。主催者の豪族は比較的大らかな性格なのか、フロアを貸切にする事なく何事かと覗きに来た平民にも酒を振る舞っていた。
参加者の貴族や豪商達も、珍しく市民達に寛容な姿勢を見せていたが――
「……寛容にもなるだろうな。飛んで火に居るなんとやら、とでもいうのだろうか」
度数の高い酒で酔い潰した平民を弄る富豪達。結局、酒や金で釣った者達を弄んでしまおうという下賤な宴でしかなかった。
よくもまあ諸々考え付くものだと呆れた様な感心した様な。どこぞの町娘が複数の貴族に囲まれているのを眺めながらため息交じりの苦笑いを零す。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 己に近付いて来ようとする者もいるにはいるのだが、その前に他の貴族の毒牙にかかる事が殆ど。
そんなに餓えているのだろうか、と若干首を傾げつつも、ゆらゆらと揺れる水面を眺めながらグラスを呷る。
「…まあ、どのみち今宵の予定は無いのだし、戯れに混ざっても良いのだが…」
此の夜会が今日最後の予定なので、特段此処で時間をかけて困る事も無い。
チョコレートリキュールの甘ったるい酒を飲み干し、幾分酒精の回った瞳でぼんやりとプールを見渡していた。