2020/04/09 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > ぷかぷかと。人気の無い夜のプール。その一角、温水プールに浮かぶ少年の姿。
簡素だが大き目の浮き輪に身を預け、ゆらゆらと揺れる少年の口元からは、隠しきれない欠伸が零れている。
「……ふ、あぁ……。いかんな……うむ…」
何がいかんのか己自身も良く理解し得ぬまま、漂うに任せて揺れる浮き輪の上でうつらうつらと微睡んでいた。
温かなプールから伝わる熱が、心地良い睡魔を増長させている様な気がする。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にヴェルソートさんが現れました。
■ヴェルソート > ちょっとあたたまろうかなと、温水のある水遊場に来た……のはいいが、どうやらゆらゆらと…浮き輪に揺られて眠っている先客がいるようで……とりあえず、足だけチャポン、と温水に浸したまま、静かに…それを眺めるが…。
「……ん~、どうしようかな。」
泳いだりするにはちょっと、申し訳ない気がする……と眠っている少年らしき姿に……まあ、少しばかり様子を見るか。起きるかもしれないし。
■ヴェルソート > 「まあ、風邪ひくよなぁあのままじゃ……よし。」
羽織っていた上着を脱ぐと、チャパチャパと浮き輪に近づき…そっと、少年の体にかぶせてから、プールを上がり……去っていく。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からヴェルソートさんが去りました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 少年はそのまま寝入ってしまったのだが、幸い彼のおかげで体調を崩さずにすんだのだとか。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場/マッサージルーム」にシュバルトさんが現れました。
■シュバルト > 時折ある依頼の一つである。
貴族のお屋敷に行くことも有れば、夢幻窟で魔道具の調律もあるし、こうして施設に呼ばれて部屋を借り受けて施術を行うこともある。
今夜はその貴族のお屋敷ではなくル・リエーの水遊場という、あまり自分に縁のない場所でのお仕事であった。
何とも水着姿の淑女たちが眩しい世界である。
眼に毒だし下半身に毒なのであるが、遊びに来たわけではない、服装だって水着なんて無しで何時もの仕事服で、水場の方も見るだけで終り。
場所はそんな水着姿の紳士淑女が必ず利用する更衣室の近くに用意され借り受けた一室。
出入り口の扉には「遊びつかれた方へ、マッサージ等如何でしょうか?」と味気も捻りも無い文章の書かれた木製の看板がかけられている。
中はその通りに上下に高さの調節できる施術用のベッドが1台、それようのオイルやアロマ系の諸々が乗せられた台とフルーツが刻んで入れられている甘いフルーツ水が無料で頂ける水晶の水差しと……あと室内には発汗を促すための少し素パスに似た甘い香りの香が焚かれている、寧ろ焚いた。
「……流石になー…………。」
流石に客は来ないだろうと。
お客様に呼ばれたら案内人が来るからお客様のところに移動して施術してね?と言われているが、部屋に来るのもありえないし、客に呼ばれて施術もないだろう、と眉間に皺寄せて考える理由は……妙に今夜はカップルが多いからで、其処に割ってはいる?何て有りえないし……。
一先ずそれでも仕事は仕事である、待機用の椅子に深く腰をかけて両腕をぐぐぐっと天井に向けて突き上げて伸ばして、欠伸を噛み締めながら、何ともかんともな時間を過ごす事にする。
■シュバルト > 一応室内に広がる香りは……廊下まで広がるし、広がるように薄らと扉開けておいたし、そうしていいと許可も得ている。
溜息、もとい深呼吸をする度に鼻腔に抜ける甘くスパイシーな香りはそんなに悪くないとは思う。
室内の空気は乾いていないが、少し唇が乾き喉も渇いた。
本当はお客様専用の特別な果実水であるが、グラスを手にとり精巧な匠の技光る水晶の水差しを手に取るとグラスにコポコポと果実水を注いで、一先ず水差しを置く前に軽くグラスに口をつけてコクリと果実水を喉へと流す。
甘い香り。
刻まれ入れられた複数の果実の香りが鼻腔を抜けて、そのまま大きく息を吐き出して深呼吸、するとその果実の香りに混じってスパイシーな香りがまた香って何とも言えぬ甘い香りとなって思わず良しと頷いた。
何が良しなのかは特に自分でもわかっていない、がだ。
こうして緩やかな来訪者ゼロの時間は続く……。
ご案内:「ル・リエーの水遊場/マッサージルーム」からシュバルトさんが去りました。