2020/03/26 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にルインさんが現れました。
ルイン > 「こういう場所も中々……」

日暮れ時の時間帯。
プールサイドの一角のチェアに腰を掛けてゆったりと身を沈めてプール内を眺める。
そこには色とりどりな水着に身を包んだ男女が見え、数組はカップルや言葉にはできない光景を晒してはいるが目の保養にはいい景色。

そんな光景に「良いもの」と頬を緩めては視線を巡らせて。

「目の保養だけなら街中よりもここの方がいいかもしれませんね」

少なくとも不審者扱いはされない場所。
それに街中のように面倒なナンパや衛兵のいちゃもんもなく目の保養が出来るのだからむしろ良い。
もし良いなと思える子が居ればつまみ食いを考え…目の保養を続ける。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にレミィさんが現れました。
レミィ > 水遊場を訪れたのは、リゾート中のマダムにお仕立て上がりのサマードレスを届けたついでに。
それと、今年の夏はどんな水着が流行るのかしら? いいえ、流行らせてやろうかしら、とバカンスに興じる人々を注視しながら歩いている。

そうして相手が腰かけたデッキチェアまで来ると並びの椅子へ腰かけて。

「休憩中だったの? お邪魔するわね」

にっこりと、社交的な笑みを浮かべて日傘を畳む。

ルイン > あの子も良いな、あの子は連れが居る残念と眺めていると微かに聞こえる足音。
誰か来たのかと視線を向けるとそこには一人の男性、
日傘が似合うなとなんでかそんな事が浮かんで。

「えとですね。どちらかと言えば目の保養の方です。どうぞうどうぞ」

並びの椅子に腰を掛けるのを見て笑みを見せて。
遠慮せずにと勧めて。

レミィ > 此方が観察してるのも、着衣は無論。
顔も体も、男も女も、なので今は近くに座る少女に目を留めて観察している。

「──奇遇ね、アタシもそんなところよ。
 あなた、可愛らしいわね……こんな時間にお一人だなんて、勿体ない」

ポニーテールに快活な印象がある少女だ。
水着姿のスタイルも、なかなか悪くない。

夕暮れの中、冷酒売りが通りかかると手を上げて呼び止める。

「あなたもどう?」

なんて、奢るつもりで氷酒求めるのだった。

ルイン > パッと見ると綺麗と言えるお兄さん。
泳ぎに来ているのか、同じ目の保養目的か判らずに少しだけ考えたが直ぐに答えが判り。

「お仲間だった訳ですか。では、余計にどうぞどうぞ」

しっかりとした身体つきで自分と同じ目的と聞けば楽し気に笑い。
何となく面白そうな人と勝手に認定して気を許し。

「折角だし私にも一杯お願い」

あまり飲酒はしないがたまにはいいかもしれない。
そう思い男性のお誘いに頷いてみせて。

レミィ > 「そうよ、でも今通ってきた中ではあなたが一番美人みたいよ?」

ねー? って酒売りに同意を求めてからからからと笑う。
かき氷状に凍った酒の瓶、二つ受け取れば片方を相手へと差し出す。
栓も抜かれているそれを改めて手に持って、

「まぁ、とりあえず乾杯ね。
 このささやかな出会いと、イケメンイケジョが現れることを祈って。
 カンパァイ~」

無論、酒に細工はない。
むしろ清涼飲料に近いさっぱりとした後味に柑橘香るカクテル風味である。

ルイン > 「そう?私よりも可愛い子も結構いると思うんだけど」

酒売りに同意を求め、酒売りと一緒に笑う男性にそう?と首を傾げ。
自分よりはと…探している間に差し出された酒の瓶を慌てて受け取り。

「イケメンよりもイケジョの方が私は嬉しいですって。
出会いといい人を願いかんぱーい」

飲んでも安いエールぐらいなのでカクテル風味のお酒は初めて。
飲みやすい後味と柑橘の風味につい飲むのが進んでしまい。

レミィ > 「ええ?
 あなたより素敵居ないから此処へ座ったのよ?」

からからと笑う様子は本音かお世辞か判然としないだろう。
そのくらいに軽く相手のことを褒め。

「アタシは、どっちもかなぁ。
 可愛がらせてくれるなら男女問わずね。
 『来者の迎えに行き、去る者送っていき』のスタンスよ」

酒を飲み進めて、少し戯れに。
前を横切っていく二十歳くらいの女性を眺める。そうして十分距離が開いた後。

「──うーん、65点?」

そのルックスに点数をつけて笑う。

「おこがましいわね、アタシが満点でもないのに」

そしてすぐ、反省の言葉に苦笑い。

ルイン > 「え?そうなんです?」

まさかの言葉に目を丸くして、え?え?と周囲を見回し。
そんな事を言われた事がそもそもないだけに戸惑ってしまう。

「私は女の子がいいかな。それで子供を産んでくれたら祝福もオマケしちゃう。
私は去る人は追わないですけど、去らない人は可愛がっちゃいますね」

気が付くと一本飲み干してしまい、もう一本欲しいなと目で訴え。
そんな事をしていると前を通り過ぎていく女性を視線で追いかけ…。

「私的には50点ぐらいですか」

ちょっと色々と盛り過ぎですとそんな事を呟き。

「お兄さんは特に盛ってないですから80点は付けちゃいますよ」

残り20点はと問われれば男だからとはっきり答える女の子好きがここに居て。

レミィ > 「そうよ、有難く受け取っておきなさい」

戸惑っている表情を見て柔らかい笑みを浮かべて頷く。
そうして相手の語る恋愛観を聞きながら、

「──子供、子供ね、いいわね……」

口は適当に相手の言葉繰り返して相槌しつつ、相手の下腹をチラチラ見て。
問うたものか迷う。
──もし、マイクロチンチンの男の娘だと傷つけてしまう。

酒売りはまた呼び止めて、紙幣を差し出してその魔導クーラーボックスに下げているの全部って頼んで手近のテーブルに並べて貰う。
フレーバーは色々。

「そう? 結構お腹は引き締めてあったけど──後ろ姿は姿勢が悪く見えて確かに減点」

それから、相手の評点はお世辞でもネタでもなかったから反応に困る訳だけれど、減点の理由を聞けばにっこり笑って。

「ありがとう。
 じゃああなたは満点ね。
 ──アタシたち、いいお友達になれそう。
 アタシはレミィよ、ドレスを作っているの」

握手交わそうと片手差し出しながら自己紹介。

ルイン > 素直に受け取っていいかと悩んでしまうが、まあいいかと受け取る事にして。

「子供は天からの使いです。沢山居て困る事はありませんから」

すっかりと堕天しきった身でもそう言う所だけは変に真面目。
子供って良いなってつい考えてしまい…。
気が付いていないが見られている下腹にそれらしきものはなく。

そして並べられたお酒を眺め…先ほどと同じものを手に取り。

「あのお腹は何か巻いてましたね。それに…姿勢が悪いのは無理にスタイルを作っているからですよ」

去っていく後姿を指さし、どがどうとか…よく判るなと言う指摘をいくつか並べ。

「私はそのような存在だったから。
これだけ話が盛り上がるのってそうそうないですからめ、もうお友達ですよ。
私はルインです。職業は…冒険者でしょうか。よろしく、レミィ」

差し出された手を握り返して握手、よろしくと笑みを見せて。

レミィ > 「その歳で、ええとその──沢山、産ませたわけ?」

胸は堂々たるものだから、人なれば両性とかふたなりとかいった存在なのだろうか。
女性べーす、でも人間のそれは付け外しができないと聞くし。

ちょっと珍しいお友達ができそうで軽くテンションが上がってる。
両性の形が取れる人間は知っているが、ベースがおっさんじゃないのはいいなぁ。

「まぁ、あんまり酷評してあげないの。
 オンナの美は我慢、って謂うのよ──」

じゃんじゃん飲みなさい、ってお酒を勧める。
手を握り返して笑み返す。

「冒険者?
 ──結構、強かったりする?
 アタシったら全くの一般庶民で、冒険者って聞くと大きな剣で山くらいの龍をスパーンと二枚下しにしている小説の挿絵みたいなイメージが抜けないのだけれど」

少女二しか見えない相手の職業聞けばかなり意外そうに問いかけ。

ルイン > 「それは……秘密としておきますね」

見た目通りの年齢ではなく、それを言うのもどうかと思い誤魔化し。

可愛い子のお知り合いはそれなりに居るが、今日は面白い知り合いが増えてご満悦。
何だかんだで交流関係が狭いとも言うのだが…。

「アレが本来の姿なら言っちゃいませんよ?でも手を加えすぎはいけません。
私は自然が一番だと思ってまして」

勧められるままにお酒を飲むが酔った様子はなく。
ただご機嫌度が増していき。

「冒険者としてはそこそこですね。後は雇われとかもやっていますし…。
無理無理、そんなの出来ませんから」

全く無理ですと首を左右に振り、その動きに合わせて胸のふくらみも揺れ動いていたりして。

レミィ > 「いいわね、隠し事も女のアクセサリーだと思うわ」

って言ってから「女?」って気がしてるが深追いはしない。
こちとら、可愛らしくもミステリアスな娘とお喋りできただけでも大満足。
しばらく立て込んでいて仕事以外で新しい顔なじみが出来るなんて久々で舞い上がりそうだ。

そんな内心はさておき、新しい酒で喉を潤す。

「うん、わかるわ──けど、スッピンで全裸でも綺麗でいるためには筋肉作りとか……食べること寝ること、こう、『盛る』とは質の違う努力が必要なのよ。
 あと、美しいだけでも、美しく振舞えないならアンバランスでグロテスクなだけね──…まぁ、その美しいかどうかってのは、主観が強いけどね」

オネェ流美学を語るのに熱が入る。
酒瓶持つ小指は立っている。

「そこそこ、ね……。
 業種は違うけど食っていけるようになってから、安定するまでが大変なのね。
 ──そうそう、今度街で会えたら冒険に便利な手袋あげるわ。面白い技術があるのよ」

ふふ、と笑って酒3本目。

ルイン > 「そう言ってくれるととても助かりますよ」

正直正体を明かそうというつもりはないのでそれで納得してくれると助かり。
この国の男と言えば正直碌でもない者ばかりという印象を塗り替えるような出会い。
こんなに面白い人がるんだと感心してしまって。

「それは判りますよ、でも努力をしないで求めるのはどうかと思うのですね。
あ、それはよく判ります。アレは美しさの無駄使いだって…」

その美学はよく判ると何度も頷いてしまい。
そしてお酒を飲むのは進む進む。

「食べていくだけなら実は簡単なコツがあるんです。それは欲張らない事!
え、いいのですか?その時が楽しみです」

便利と聞くと目を輝かせ、何本目かのお酒に口を付けて。

レミィ > 基本、若い女の子の姿をしたものは甘やかしたり助言をしたくなる。
感謝の言葉にはいいのよ、って首を振って。

「努力しないで叶うなんて、他人にかけてもらう魔法じゃない?
 魔法っていつか解けるもんじゃない? ──そういうこと。
 まぁ、中にはそのアンバランスを求める殿方もいるのかも知れないけれどね。……理解しかねるわ」

と、まあ人として性別を超えたり超えなかったり絶妙なバランスで生きるオネェは零す。

「たしかに、仕事を抱えすぎるのはよくない。
 あとは、お客様も女の子だと思ってマメにご機嫌取りしたりお誘いの手紙差し上げることかしら──いえ、これはアタシの話ね」

そうして沈みゆく太陽に視線を向けてふく、と吐息。

「この後どうするの? 平民地区に戻るなら相乗りしていかない?」

酒が少なくなると帰り道の心配ついでに乗合馬車へ誘ったり。

ルイン > こうして何かを助言されるなど今まであまりなかっただけに何故か嬉しく。
感謝は良いという男性に笑って見せて。

「努力をしないで得るのはおかしい事ですから。
それでも人間は魔法に甘えてしまう生物ですyp。
私は素直な美が一番ですね」

常に可愛い子を探している身としては純粋な美が良いという文句を零し。

「簡単な仕事を毎日するだけでもそれなりな暮らしは出来ますから。
マメにご機嫌取り……いえいえ、参考になります」

それを聞くと今の雇い主にもそうすべきかと考えてしまい。
そして楽しい話に夢中になっていれば気が付けば太陽も沈みそう。

「今日は目ぼしい子もいませんから帰りますね。折角ですからお邪魔させていただきます」

最初は乗合馬車の誘いにきょとんとし、もう少し話したいなと思えば是非にと誘われていくことになり。

レミィ > 「魔法、魔法ね──そんなに、便利なものかしら?
 自分の両手があるじゃないの、と思うこともあるけれどね」

じっと自分の手を見てから、もう用事はないだろう閉じたパラソルを巻いて留めて。
仕事の話にはひたすら共感を示して。

馬車が出る頃合いには席を立つ。

「また、ナンパスポットで会うかも知れないわね?
 ──さて、着替えていらっしゃいな」

自然な仕草で相手と手を繋ぎたい。
帰り道もぽつぽつと四方山話に花を咲かせ──。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からルインさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からレミィさんが去りました。