2020/01/04 のログ
■ヴェルソート > 「はっは、それは寂しいことだ。男娼が及び腰になられちゃ、それこそ商売上がったりだしね。」
なぞと苦笑いしながら、片方しかない肩をすくめる用な仕草。
「ん?あ~…まぁ、多少はね。ある程度の魔術なら、歌にほどき直せば多少は扱えたりしなくも…まぁ、それはいいか。
何か気になるなら、一曲好きなのを歌おうか?」
驚いたような表情に少しばかり得意げに、クスリと笑いながら…そんな提案を一つ投げようか。
■セイン=ディバン > 「……あ~、そういえば」
この相手についての噂で、もう一つ聞いたことがあった。
なんでも、男娼だとか。男としては、吟遊詩人としての噂に注目していたので。
その噂については、軽く聞き流していた。
「……ふんふん。へぇ~……。
そうだなぁ。だったら、一曲歌ってもらおうかなぁ。
ちなみに、幾らになるんだい?」
相手の歌に興味のある男。一曲歌うなら、幾らだい? と聞いてみる。
やはり、男も多少なりとも学があったりなかったりなので。
歌というものも、キライではない。むしろ、スキである。
■ヴェルソート > 「おや、本業の俺は話半分だったか。まあ興味ないやつは無いだろうから仕方ないか。それなりに売れっ子のつもりなんだが。」
ちぇ、と拗ねる仕草にも、どこか愛嬌があって。どこか柔らかそうな肉付きの体躯は、まあ見るやつが見れば、抱き心地は良さそうではあるか。
「ん~?そうだね…まあ、おひねり程度でいいよ。」
どうしても値段をつけろというなら、じゃあ100ゴルドで、とは口にするだろうけど、こういう場合は「お気持ちで」というのがマナーだ。
まあ、雑な基準で一般人の半日の生活費が飛ぶ額を言うあたり、やはりケタが違うのかもしれないが…。
■セイン=ディバン > 「本業って、吟遊詩人それそのものが本業じゃないんかい」
そっちが本業なのかよ、と驚いた表情を更に強める男。
凄腕の吟遊詩人だという話なのに、そっちも本業でないとは。
ずいぶん多才なんだな、と呆れるやら感心するやら。
「ふむ。じゃあ、ほい。
そうだな……アハハハハ、『翌日の筋肉痛が緩和される歌』とかある?」
相手に、そんな冗談みたいな注文を付け、100ゴルドを払う男。
そのまま、イスに座り、ゆったりと相手の声に耳を傾け始めるだろう。
■ヴェルソート > 「おや、心外だねぇ…一流の娼婦は一流の芸事と教養を嗜んでるもんだぜ?」
高級男娼としての嗜みだよ、と悠然とした笑みを浮かべながら、一度しまったタクトを取り出し…。
「ん~…そうだな。…じゃあ『愛は健やかに』でも歌おうか。筋肉痛の緩和というより、眠った時の回復を助ける歌だけども。」
そう言って、100ゴルドを受け取ると…指揮棒を緩やかに降り出せば、まるでオーケストラのような伴奏と共に…高らかに、歌が響く。
■セイン=ディバン > 「そうかもしれないけど、それって本末転倒な話な気がする」
確かに、そういう側面はあるのだろうが。
何か、納得しづらいものがあるようであった。
「……ふむ。じゃあそれで。
よろしく頼むよ」
相手の説明を聞きながら、男は軽く目を瞑り、歌を聴く。
意識は、睡眠には落ちないものの。
どこか、リラックスしていき……。
相手の歌の効力を実感するのは。この後、夜に眠った時だったとか……。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からヴェルソートさんが去りました。