2019/09/08 のログ
ホアジャオ > 女はぐったりとして抱えられたままでも、男の言葉に反論するように、べしんと傍らの筋骨隆々の身体の脇を叩こうとする。
ある意味、まだ懲りていない。

背中に懐かしい硬い地面の感触。
それでも、慣れない動きをしたせいで全身が気怠く、起き上がるのも億劫で……
多分ここで飛び起きて目の前のデカブツに飛びかかったところで、また水に放り投げられるのだろうし。

荒い息が収まってくるが、流石にそれくらいはもう想像がつく。
女は細い目の視線を男に向けると、紅い唇が言葉をつむぐ。

「ありがと……納得は行かないケド。
 ……那个(ねえ)、アンタ、喧嘩好き?」

前半は、ぼそぼそと気まずげに。
後半は、意地の悪い笑みを浮かべる男に対して、やり返してやりたい気分と、単純にいつもの悪い癖が相まって好奇心の混ざった声音だ。

ヒュー > 脇は脇で、しっかり隙も無く鍛えられている男、びくともしなければ相手にとってはただ悔しいだけだろう。

そして相手をプールサイドに寝かせてのんびりと眺めていればようやく整い始めた呼吸。

「あぁ 気にするな。
む? 好きだが、強い奴とのけんかでなければただの弱い者いじめだからな。
俺と喧嘩したければもっと強くなってから来るがよい」

意地の悪い笑みを受ければ男は愉しそうに笑いながら答え、濡れた手を水面から上げ、相手の頭をワシワシと、子ども扱いするかのように頭をゆさゆさ揺するように撫でようとする。

ホアジャオ > 予想してはいたが、べしんと叩いたそれは相手に何の影響もなく、寧ろ不満が溜まってふくれ面を作るしかない。

喧嘩を持ち出せば、明らかに相手にされていない様子にむっと紅い唇を尖らせてがばと身を起こそうとするものの
間を置かずに男の手が頭上に来てしまえば、そのままゆさゆさ、わしわしと撫でられる。
その動きにくわんくわん、と少し目を回しながら、それでも男の手が退き次第がばと起き上がって。

「何でよ!アタシから誘ってンだからべつに良いじゃないのさ!
 ケチ!おたんこなす!」

水を滴らせながらがるる、と歯を剥くあたり
水につけられた後の猫の様子と相違ないかもしれない……

ヒュー > 相手がむっとして唇を尖らせ身を起こそうとするその動きをけん制する様に、わしわしゆさゆさと頭を撫でて。手をどければばね仕掛けの玩具のようにが針と起き上がり、
抗議の声を上げる相手。
男ははっはっはっと笑いながら眺め。

「だって俺が愉しくないからな。
まぁ、覚悟が決まったなら、喧嘩を吹っ掛けに来るがいい。
いついかなる時でも、どこでも受けて立つぞ?」

と、威嚇する様に歯を剥きながらそのうちフシャ―とでも言いそうな相手の前で一度手を合わせるように猫だまし。
相手がびっくりするその隙に、再びわしわしと頭を撫でてからプールサイドに上がる男。

「そろそろ飯時だからな俺は行くが嬢ちゃんはどうする? もう一回溺れていくか、溺れない様に子供用のプールにでも連れて行くか?」

等と、にやにやと本当に意地の悪い笑みを向けながら悪戯っぽく言葉をかけた。

ホアジャオ > じゃあ今スグ喧嘩してよ!
と言わんと口を開いたところで ぱん!と目の前ではじける音。
男に揶揄われたのだ、と気づいて再びうなり声でも上げそうになるその前に、またしてもワシワシくわんくわんと頭が揺らされる。

「――ちょッと…!」

またすこし目を回していると、男は座り込んだ自分の傍らから水辺へ上がり、意地の悪い笑みを浮かべて見下ろしてくる。
女はぎろりと細い目で隻眼を睨み上げ、ふん、とそっぽを向けば三つ編みが飛沫を散らす。

「放ッといてよ……もう今日はかえる!」

悶々と腹に蟠るそれを消化しきれずに。
男が去っていくならば、その背に向かってべえっと舌を出すことだろう。

ヒュー > 相手が口を開く前に機先を制する様に目の前で猫だまし、
そこから頭を撫でると満足気にうなずき、からかわれすぎてプリプリ怒る相手を楽し気に見下ろし、そっぽをむかれて。

「あぁ 気をつけてな。 楽しみにしているぞ。」

と、愉しそうに笑いながら男は相手に背を向け振り返る事も無く歩きはじめ、ひらりと手を振りさっていった。
恐らく振り返れば何か良くない事をしているであろうが、それはあえて知らぬが花と。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からヒューさんが去りました。
ホアジャオ > 女は相手の背後に向かって思う存分変な顔をしてやった後
ふん、と憤りと共に立ち上がり、荒い足取りで男とは違う出口へと歩いていく。

恐らく今年も、泳げるようにはならないんだろう…

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からホアジャオさんが去りました。