2019/09/07 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にヒューさんが現れました。
ヒュー > 燦燦と降り注ぐ太陽。
肌を撫でる風は水面を撫でてきた分やや冷えており汗ばむ体を心地よく撫でる。

男はプールサイドで体を解す様に動的ストレッチ。
体を動かす度に男の鎧の様な筋肉が盛り上がっていく。

ヒュー > 筋肉の鎧に付けられている数多の傷跡が男の戦いの歴史。
ブーメラン水着の筋骨隆々の男の準備体操は限りなくむさくるしく、ムッキムキと森に生える木の幹の様な腕や太腿、分厚い胸板に腰が見てくれの分かりに柔らかく動いていく。

ヒュー > ストレッチを終えれば男はざぶんとド派手な音を立て、
プールの中に飛び込む。
飛び込んだ先のプールは水深1m程度、広さは長方形でシンプルながらもかなりの広さ。

筋肉の精で浮かびにくいが体を浮かせのんびりと漂い始める。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にホアジャオさんが現れました。
ヒュー > 豪快な水飛沫を立てながら丸太のような腕を動かし、腰をひねり、太い足で水を蹴りクロールで泳ぎ続ける男。

全身の筋肉を使い豪快に水飛沫の中をかなりの速度で泳ぎ続けている。

ホアジャオ > 夏も終わりに近いはずなのに、陽光は相変わらずの強さで降り注ぐ日。
プールサイドを、三つ編みを揺らしながら足音荒く歩いていく女が一人。

山育ちでろくろく泳げないため、あんまり馴染めないプールには近寄らなかったのだが…
秋風が一瞬吹いたあとの暑さのぶり返しに、弱点克服のつもりも含めてついに足を踏み入れた。
どこそこのプールも、そこそこの人出。
はて、自分のようにあんまり泳げない人間がいてもよさそうな場所はどこかしらん……と歩き回っていたところで

「――啊(わあ)!?」

男に豪快に立てられた水しぶきが、プールサイドで跳ね返り、ばしゃんと女の身体に降りかかる。
思わず足を止めて反射的に睨みつけた視線を、泳ぐ男は感じ取れるか、どうか…

ヒュー > ざばっざばっと水飛沫を立てながら豪快に泳ぐ男は暴走する牛の様でもある。

そこそこの人出ではあるが男の威容故にそのプールにはほぼ人は居らず、何方かと言うと流れるプールであったり浅いプールでキャッキャとしていたりもする…。

水の音の中、聞こえた女の悲鳴と、そして向けられる敵意に怒りにも似た視線、男は敏感に感じると、そのまま水中に潜り、器用に実をひねり水面から顔だけ出して女を足先から視線を滑らす。

「何か用か?嬢ちゃん。」

そう問いかける男は水飛沫を浴び濡れながらこちらを見る相手を片側だけ開かれた鋭い目で相手を見詰める。

ホアジャオ > 女の放つ、何だったらその視線で相手を射殺せるのではなかろうか、という視線を男は敏感に感じ取ったようで。

水面から顔だけを出したその隻眼の容貌にもまったく怯むことなく、女は細い目で睨む視線を注ぎ続ける。

「ちょッと…派手にやりすぎなンじゃァないの…」

じとっとした声をとがらせた口からこぼして、びしゃびしゃに濡れたプールサイドで、濡れそぼって雫を垂らす己の三つ編みをひとつ、つまみ上げて見せた。

「……まァ、そういうことする所なンだろケドさ」

本来なら、水に飛び込んで行ってでも文句を言ってやりかったところだが、如何せん。
後半の言葉は、自分の爪先と、プールサイドの水際を行ったり来たり。

ヒュー > 男の視線にひるまない相手に小さく笑いながら、男はざばぁぁっと水を体に纏いながら体を起こす。
水面についた足、水は男の太腿の辺りか、女の腰もある男の太腿に、鍛え抜かれ傷だらけの体に、太い首に太い腕。
男はごつごとした指先で濡れた髪をかき上げ。

「まぁ、水飛沫を上げながら泳いでいる俺に気づかずホイホイと近づいてずぶ濡れになるような、ノロイ嬢ちゃん、水をかけてすまなかったな。
これから泳ぐのだろう? ツンツンするな。」

と、男はくつくつと笑いながらしっかり相手を挑発しながらにやりと笑みを向けるのだった。

ホアジャオ > 身体を起こした相手は思っていた以上の体格で、さすがに睨む視線が丸くなって、ついでに赤い口がぽかんと開いてその威容を眺める。
――――が、男が女を挑発する言葉を紡いだ、次の瞬間

「――ッ!!!」

男が地面を蹴る音を聞いたのは、恐らくしゃべり終える前。
隻眼が次の瞬きをして、瞼を挙げたその時には
言葉をすべて聞き終える前に、全くの反射的な動きでその場の地面を蹴った女が
男の側頭目掛けた蹴りを放つ姿がその、隻眼の視界の目前に―――

ヒュー > しっかりと相手を挑発する男。
くつくつと笑いながら瞬きの間に繰り出される蹴り。

避ける事も無く受け切れば、バシ─と響く鈍い音。
太い首、そこから鍛え抜かれた体がその蹴りの衝撃を体に散らしていけばパシャンと、水が広がる。
そんな男の固い頭を蹴り込んだ相手にはまるで丸太にでも蹴り込んだような固い感触が返される。

「なんだ嬢ちゃん。 おじさんに遊んでほしかったのか」

空中にある相手の身体、己の側頭部を蹴り込んだその足首を無造作に掴み取るろうと手を素早く動かすと、楽しそうに愉しそうに笑いかける。

相手の足が男によってとらえられれば、ぎちりと足首を軋ませながら握り、こん棒でも扱うかのように女の体を振り上げ、水面に叩きつけようとした。

「ちと荒いぞ? まぁ、楽しんでくれ。」

相手がよけようが、そのまま水面に叩きつけられようが、男はそう言葉を紡いだ。

ホアジャオ > 「!!ふンぐ…!」

痛い。
蹴ったのは明らかに目の前の肉体の筈なのに、響くような痺れが打点から登ってきて、堪える呼気が唇から漏れる。
次に男が発する言葉とほぼ同時、自分の足首に迫る気配をよける動作が、堪えることにかまけて、遅れる。

(不妙(不味い)……!)

呆気なく振り上げられる身体。
次には迫り来る水面に、ぎゅっと目を瞑って顔を庇う腕を前にかざして――

ば、しゃ――ん!!

先の男が上げていたものとは比にならない飛沫が上がって、女は水面に叩きつけられ―――

……そのまま、沈んて行く。

時折、空気の泡をぶくん、と水面に上げながら。

ヒュー > 無駄に丈夫な男は女の攻撃で小動もせずに受け切り、足を掴む。
ブン─。
無造作に響く空気を切る音。
そしてその音の後に響くのはド派手な水音と 水飛沫。

「む? 一回で満足か? 存外だらしないな。」

はっはっはっと笑いながら男は足首から手を離し、沈みゆく女の首根っこを掴むために水に手をつきこむ。

まるで猫でも摘まみ上げるかのように首を掴み引き揚げていく。

水面に叩きつけられた相手の前側は真っ赤になっていて、男はそれはそれは愉しそうに笑っている。

「飛び込みに失敗したみたいになっているな。 ほれ 嬢ちゃん。 いつまで寝ている。」

等と声をかけながら首を掴んだままゆさゆさ揺らす。

ホアジャオ > 正直、もうさっき馬鹿にされたことなどどうでもよくなっている。
沈みながら、叩きつけられた衝撃でじんじんする肌。
両腕は無暗に辺りを掻きわけるけれども、目が開けられない。
結果、真っ暗闇でもがくことになって、脳裏に浮かぶ言葉は―――

しぬ。

がぼぼ、と口の端から空気が漏れれば、さらに苦しさが増していく。
そうして藻掻いていると、やがて首根っこを掴まれて、引き上げられていく感覚。
じゃばぁ、と今度は全身から雫を垂らしながら、呼吸が軽くなって
まさかもうお迎えかしらん…なんて酸欠気味の思考。

そこへぶらぶらと揺する動きが伝わってきて、はた、と顔を上げる。
腕で庇ったおかげで顔面は免れたが、その額は真っ赤、当然庇った腕と、そのほかもひりひりする……
ぶらん、とぶら下がりながら暫しぽやん、とした視線で男を見て、2度ほど瞬いた後。

「―――喂(ちょっと)!!突然なにすンのさ!」

急にやかましく声を上げながら、じたばたと暴れ始める。
自分のした事は当然のごとく棚上げ。あわよくば、男に蹴りか引っかき傷でも作ってやらん、とばかり。
ついでにばしゃんばしゃんと飛沫が散って、男の顔くらいまで降りかかるかもしれない。

ヒュー > 水の中に沈んでいく女はなにやらやたら目ったら水をかき分ける様にもがいている。

そんな様をゲラゲラと笑いながら沈み切る前に首根っこを掴み引き揚げる。
水をぽたぽたと零しながらぐったりとしている相手をゆさゆさ揺らし。

はたと気付いてから男は見やると、再びやかましく暴れ始める。

水を掛けられようが、足で分厚い筋肉に包まれた腹を蹴られようがびくともしない男。
ただ飛沫が顔に掛かるとちょっと煩わしそうに。

「いや、突然蹴られたから遊んだだけだ…。
溺れていたものが暴れるというのは本当なのだな。
たしかあれだ、溺れそうになっているのを助ける時は…水に沈めて気絶させろというのがあったな。」

と、そこで言葉を切るとにやりと笑いかけ。
相手の首根っこを掴んだまま少し下げ。

「冗談だ─。 だが、もう少し遊んでほしいのなら、付き合ってやろう。」

男は愉しそうに笑ったまま、首根っこを掴んだままポイと女の体を投げ飛ばす。
放物線を描く女の体と、纏う水の雫。
水の雫も女も太陽の明かりによってキラキラとしていてなかなか綺麗ではある。

男は男でチャプンと水に沈むと水の中を泳ぎ、放り投げた女の方へと近づいていく。

ホアジャオ > 「!!!」

女は『沈める』という言葉を聞くと、細い目を目いっぱい丸くしてぴた、と動きを止める。
少しでも水面が近づくとぎくっと身体が強張り、ぱくぱくと空しく赤い口が戦慄いた。
次いで放たれる冗談だ、という言葉に安堵する間もなく、ぽーんと景気よく放り投げられる自分の身体。

「哇(わあ)……!」

―――陽光の中声をあげ、飛沫を散らしながらも宙を舞う感覚は…本当に慣れたもので
反射的に足から着地するようにくるりと宙で身を翻すものの…当然その先は、水面。

ばしゃーん!

再び大きく上がる飛沫は、先のものよりもきれいな波形を作って水面を広がっていく。
………女が沈んでいく事実には、変わりはないが……

ヒュー > はっはっはっと細い目を大きく見開き動きを止める相手。
冗談だと伝えてから放り投げれば、
相手はそのまま飛んでいき、猫のように久留里途中で身を翻して沈んでいく。

再び大きく上がる飛沫を見届けると男は水に潜り悠々と女へと近づいていき、水中から相手を観察し始める。

そういえば、今放り投げた相手はカナヅチの様でもあったが足のつくプールである。 いかがであろうか等と余裕の思考。

ホアジャオ > ざぶーん!
ぶくぶくぶく。

水中に全身が浸かった感覚。
それだけで泳ぎに覚えの無い女の頭の中は混乱し始める。

混乱の原因その1
目が開けられない。
ぎゅーっと瞑ったまま、視界は真っ暗で手足は慣れない水を掻く感触。

混乱の原因その2
そんな状態で無暗に暴れるものだから、当然のごとく早々に息苦しくなっていく。

混乱の原因その3
先が読めないのでとにかく焦って何も考えられてない。

それでも、しばらく放置すれば浅いプールで頭くらいはぽかりと浮かんでくる。
本日2度目の沈没で少しは慣れているかと思いきや
藻掻く手足を止めれば沈んでしまうのではなかろうかと、無暗やたらに兎に角バシャバシャと掻く両手両足が、男の目に映るだろう。

ヒュー > ここまで完璧に溺れている者を見るのは初めてでついつい水中で観察してしまう男。
絶賛大混乱で藻掻くように両手両足を動かす相手。
三つ編みにされた長い髪の毛は水を吸い、尻尾の様に水中で揺らめいている。

とりあえず助けるにしても正面からは面倒そうで…
水中で水を蹴り女の背後に回り近づいていくと、相手の腰程もある太い腕を腰に巻き付け、引き寄せてから立ち上がる。

ざばぁぁぁっと大量の水を流しながら女を抱き上げ、ようやく呼吸できるようにさせて。

「あまり暴れるとまた放り投げるぞ?
そうなりたくなければ静かに息を整える意がいい。」

等と声を掛けながら女の背後から声を掛けつつプールサイドに向かって歩きはじめる。

ホアジャオ > 滅多やたらの『泳ぎ』は、思った以上に体力を奪っていく。
水中で訓練するとうんたらかんたら、って聞いたことがあるけど、それかァ……なんて、ともすれば遠くなりそうな意識の内に思ったりして。

喧嘩慣れした女も慣れない状況に力尽きて(この場合実は力尽きたほうが水面に浮かぶのだけれども)、浅いプールで救助隊のお世話になるか、なんぞ事件となりそうになる、その僅か前に
腰に何だか巻き付いて、次にはざああ、という音。
身体から雫が落ちる感覚に、女はようやく止めていた息を吐きだした。

「―――好的(わかった)…」

暴れるな、という言葉にぜえぜえという息の合間で返答を返す。
放り投げられる云々の前に、正直そんな気力が、いまはもうない。
プールサイドに向かって歩く男の小脇でぶらんぶらん、と四肢を揺らしながら、おとなしく水揚げされていくだろう。

ヒュー > だんだんと水中で弱くなっていく相手の動き。
これ以上放っておけば、助ける事は楽になろうが…。
致し方なしと、女を背後から抱きかかえ回収作業。

ぜぇぜぇと荒く息を整えながら小さく返答を返す相手。小脇に抱えてざっばざっば水をかき分けながらプールサイドへ。

「全く泳げないなら泳げないと早く言えば上に放り投げるぐらいにしてやったのにな。」

等とろくに会話をせずに放り投げた自分の事をすっかり棚に上げ、笑いながら男は相手をプールサイドに卸し、寝かせる。
つつましい胸のふくらみは未だ荒く大きく動き、なだらかなお腹にしなやかな体。
よく見れば整った顔立ち…。

「ふむ、溺れたところで人工呼吸の方がよかったか…?」

等と少し残念そうに呟きながら意地の悪い笑みを相手に向けるのであった。