2019/09/01 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 日中はまだまだ暑い日が続いている。お店が休みの日、すこしでも涼しい場所に逃げこみたいと思って足を運んだのが、ここだった。大きなプールを満たす水は、見ているだけでも暑さを忘れさせてくれるから、水着に着替えしなければ、当然泳ぎもせず、ただのんびり歩いているだけでも、やってきた目的は果たせている。
とはいえ、楽しそうに泳いでいたり、水遊びをしている人を見ると羨ましくもなった。こうして歩いているよりずっと涼しくなれるだろうから、自分もちょっとくらいはと考えて、プールとは逆の方、色とりどりのテントが並ぶ側へ目を移す。
簡単に食べられるものや冷たい飲み物の売り場に混ざり、水着の出張販売をしているお店もある様子。あんまりじっと見つめないくらいに観察してみて、そこに展示された水着を身につけた自分を想像してみる。そして、こんなに人の多い場所で肌を晒すなんて、やっぱり恥ずかしくて無理だと思うのだった。
「…いいな……」
いつもの事だけれど、楽しそうな人たちを羨みながら眺めるだけ。自分だけが水着になるわけでもない、ここでは肌を晒していてもおかしくはないのだから、着てしまえば慣れてしまうかもしれない。そう考えてみるけれど、さすがに勇気が出なかった。一人であれば、なおさらの事。