2019/08/03 のログ
イリーナ > 「………私で?」

確認と同時に女の細い指が自分の額へと伸びる。
男の背後からめちゃくちゃ睨みつけられているのをため息を吐きながら受け流し。

「ご期待に沿えないかもしれないけど」

とはいえ、ご指名が入ったのなら仕方がない。
今度は中でたっぷり遊べるようにシフト替わるから。
なんて不機嫌さを隠さない同僚をなだめるだけなだめてから……。

「……はぁ、い」

細めた紅い眼を男の金の目へと流しながら軽く扉を開く。
直後、地下から吹き抜けてくる熱、音、匂い。

「……ようこそ、いらっしゃいませ……。階段になっているので気を付けて」

そんな注意の声をかけながら一歩先に中へと足を踏み入れる。
男がそれに続けば、その背後で扉が閉まり――。

響く。

艶声が、水音が、身体を交わらせる音が。

「最初に更衣室があって、その先に大きなプールとジャグジー……個室もありますけどー?」

微妙に仕事とプライベートが入り混じったような口調で男を先導しながら階段を下りていく。

はてさて、この男のお好みは――?

ご案内:「ル・リエーの水遊場「地下」」からランバルディアさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場「地下」」からイリーナさんが去りました。