2019/03/22 のログ
ルキオラ > 「だってぇっ、他に、どうすればっ」

情けない声が上がる。
さらに手で捕らえられれば、身動きは取れなくなり、自慰すらも行えなる。

「ふぅぅぅぅっ」

更に強まる魔力に、少年の目の前で全身をガクガクと痙攣させる。
先走りが滲み出してパンツを濡らし、脚を伝い落ちる。
破裂寸前の風船と言った様相だ。少しでも刺激があれば決壊してしまうだろう。

「ゆ、ゆるして、っ……」

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「我慢すれば良い。神聖不可侵たる王族の前で、阻喪をする事の無いようにな」

それは、無邪気に告げられた無慈悲な宣告。
相手の欲求を支配し、渇望を操り、そして隷属させる。
陳腐かつ使い古された手法ではあるが、己の最も好むやり方。だからこそ、許可を与えない。絶頂へと、至らせない。

「……が、私も其処まで無理は言わぬ。出資者として、貴様に無理をさせぬ訳にもいかぬでな。
――だから、許してやろう。己の手でも、私の身体でも無く、其処の水で戯れて達するが良い」

そして、限界寸前の相手へ微笑むと、無造作に相手の下半身をプールへと浸す。そのまま軽く手首を振って、流水による刺激を相手の下半身へと与えるだろう。
快楽の度合いで言えば、己が弄んでやるなり、相手が自分で自慰をするなりの方がより深い快感を得て射精に至れるのだろう。だが、それは許さない。
例え相手がこんな事で射精したくないと思っても、自慰をする事も己が触れてやる事もせず、唯の水によって中途半端に射精させようと。

ルキオラ > 「むちゃ、なっ……
 あ、あ、あ、あああああ……んっ」

タオルを濯ぐような無造作で水中で身体を揺さぶられれば、
程なく果てて、プールの水を白く濁してしまう。

「…………」

まだ術の影響は残っているだろうが、射精に至ったことでいくばくかの余裕が戻ってきた。
欲求がひとまず解放されたことへの安堵、眼の前で絶頂させられた羞恥、
処理のされ方が不完全燃焼なことの不満、
複雑に混じり合った感情を無言のまま相手への視線に乗せた。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…幾分は落ち着いた様だな。重畳重畳。私も良い暇潰しが出来た。満足しているぞ」

ゆっくりと相手を水から引き揚げ、そっとプールサイドへとその身を置く。
そして、愉快そうに笑みを浮かべながら静かに立ち上がり――

「…この様な扱いを受けたくなければ、揶揄う相手は選ぶ事だな。少なくとも、出会い頭に出来の悪い石像を見せつける様な真似は、相手を選んで行う事だ」

趣返しだ、と言わんばかりにクツリと唇を歪め、プールサイドチェアに置かれたタオルで軽く己の身を拭く。
一通り水気を取り、タオルを羽織ると相手へと視線を落とし――

「だが、欲求や渇望を支配されるという経験も悪くはあるまい?その肉体の疼きも、私からの褒美だと思って楽しめ、ルキオラ」

上機嫌に言葉を告げると、魔術を解除する事もなく、未だ火照る相手へ快楽を与える事も無く。半端な欲望に身を焦がす相手を楽し気に眺めて其の場を立ち去るのだろう。
去り際に、ことさら上品な。社交界で見せる様な優雅な笑みを見せつけて。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からルキオラさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。