2018/11/20 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にデメトリアさんが現れました。
デメトリア > 貴族の姿が多いエリア。
少女は友人数人と共に訪れており、充分に水遊びを堪能していた。
だが友人の一人がプレイボーイと評される男性に声をかけられたのを皮切りに、少しずつ全員のペースがずれていく。
友人は結局彼と個室となっている場所へ消え、その後はしばらく出てくる気配がない。

『あの人、最近王族の方を妊娠させたって噂になっていたのに、よくやるわよね。』
『あんなに簡単についていって何を考えてるのかしら?』

そんな会話が繰り広げられると、いよいよ空気は楽しむばかりではなくなってきた。
少女は苦笑いを浮かべるばかりだが、一応「そうだよね」などと応じてはいる。
女子同士の付き合いというのは同調が必要なのだ。
だがいつまでもそんな話題に付き合っているのも退屈で、ふと視線をプールの端に向け。

「少し疲れちゃったから休んでくるね。うん、また後で合流するから。」

彼女達に断ると、水に濡れた足をぺたぺたとさせながら離れていく。
デッキチェアに腰かけ―――るだけのつもりだったのだが、思った以上に座り心地が良くて背中も預けていった。

「(そういえば昨日はあんまり寝てないからなぁ。)」

少しだけのつもりで気怠い瞼を閉じていく。
睡眠不足、水遊びで体力消費。当然、少しだけではなくなる。

デメトリア > 『デメトリア!こんな所で寝るなんてダメよ!』

突然頭上から降りかかった声に、ハッと目が覚めた―――ように見えるが、実際はまだ寝ぼけている。
見慣れない高い天井に人々がはしゃぐ声、そして友人が覗き込む顔。
ここがどこなのか思い出すのに五秒はかかっただろうか。
その間友人は心配そうだったが、少女の反応には慣れているようにも見える。

「あぁ……ごめんね。このイス気持ち良くて……。」
『いくら気持ち良くても寝てはダメ。向こうのエリアにも行ってみない?』

寝ている間に友人達は次の遊ぶ場所を決めていたようだ。
少女も少し眠ったらスッキリし、体力も気力も回復してきたように感じる。
例の友人はまだ戻ってきてないようで、もしかしたら長時間に及ぶつもりなのかもしれない。
だとしたらこちらが移動しようと構わないだろう。

「うん、行こうか。」

立ち上がり、友人と一緒にその場を離れていく。
一日中水遊びを堪能して、翌日また疲れが溜まることになるのだろうが、明日のことは明日考える。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からデメトリアさんが去りました。