2018/07/22 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシシィさんが現れました。
■シシィ > 「気持ちいい───……」
水にゆらゆらと無防備に浮かぶのは女だ。
乱れた風俗を自覚しつつも、あまり警戒はしていない模様で、今は単に水に揺蕩う楽しみを追及しているところ。
褐色の肌、女性らしい稜線を描く体躯を包み込むのは白い水着。
首後ろで留めるタイプのホルターネックは背面を大きく露出させているが、その分涼しくもある。
今はその体の半ばを水に沈め、泳ぐでもなく、ただ水辺に浮かんでいる。
緩くまとめられた銀の髪がゆらゆらと水面に揺れて、水流に揺蕩うのもまた心地よく。
うっとりと双眸を細めていた。
■シシィ > 陰に隠れて、あるいは堂々と、そういった行為に耽るものもいることはいるのだが。
女は一人だ。こんな場所で一人体を慰める趣味もない、故に日中の暑気払いを兼ねての水遊び。
熱気には慣れてはいるが、暑いものは暑い。贅沢な遊びを堪能できるのならばたまには、という気分でもある。
仰向けに水の上に浮かんでいたのだが、身を起こせば、とぷ、と体が沈む。
丁度胸のあたりまでの深さの場所で、濡れた髪をかき上げる。
ふやけそうなほどに水に浸かっている気はするが、それでも上がる気にもなれずに、パシャリと水を蹴立てて泳ぐ。
上流階級も忍びでやってくるというが、大体は平民たちが思い思いに寛いでる場所だ。
性的に乱れているとは言えど、己のようにただ、水に楽しんでいるものも多かった。
だから己も、というわけではないが、広い水游場をゆったりと泳いでめぐる。──さすがに行為の真っ最中、という場所は避けて泳ぐのがマナーというものだが。
■シシィ > 月の光が降りてくる。時折それを見上げて、砂漠で同じものを見上げていたころに比べればなんて遠いところにいるんだろうと思う。
渇きも、飢えも覚えなくなって久しいが、代わりに何かが剥落していっている気もする。
一掴みの砂ほどの価値も認められなかった頃に比べれば、絶対今のほうがいい。
ないものねだり、とそんな己の感傷は閉じ込めて、いつもの緩い笑みを佩く
「こういう夜は、あれですねえ…ひどくされたいような、そんな気分、で?」
自嘲気味なつぶやきは、水音に紛れてしまうだろうが。
とはいえ誰かにつかまるまでは自ずから誰かの手を求める気もなく──
■シシィ > そのまま泳ぎ切ると、一度水から上がり、ひとまずは休憩するべく、適当な個室へと足を向け。今宵はここに宿を求めてもいい、そんないい加減な思いとともに足を遠ざけて行った
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシシィさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシドさんが現れました。
■シド > 風にそよぐ草花が鳴る音に水の匂いが添えられる。
白昼の激しい日差しの名残を夜気で溶かした水遊場は所々に泳ぐ人陰がある。
月が空高く昇っても尚、暑さが苛む夜は冷たい水で涼みが流行る。
その人影に混ざりて水場に足をつける。程よい冷たさ。
一歩、また一歩と足を進め、腰まで浸かって泳ぎ始める。
火照る肌を包むような水の冷涼と浮力に身を任せるは心地よくて。
いつしか背泳ぎをとめて深い水場にてただ長駆を浮かべて月を眺めていた。