2018/06/16 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にタマモさんが現れました。
タマモ > 暑い、プールに行こう。
いつもの安直な考えで、少女は今まさに水遊場に来ていた。
さすがに水着はこの地に合わせたもので、まぁ、慣れないが、その辺りはどうでも良い。
むしろ、問題にしているのは周囲ではないかと思う。

時折、向けられる視線は、水面に浮かぶ少女に向けられている。
なにせ、浮かんでいるとは言っても、うつ伏せに浮かんでいるのだから。
その姿は、まさに水に流れる…いや、ここではなんと呼ばれているのかは分からないから止めておこう。

顔も上げずにぷかぷかと浮かんだまま、少女は流れ続ける。
………実際には、口元から伸びる管が横から出ており、そこから呼吸をしていた。
注意深く見てないと、それは分からないので、つまりは…今のところ、そんな風にしか見られてないだろう。

ただ、誰も騒がないのは、稀に顔を上げたりしているからだ。
何を確認してるのかは分からないが、無事だという判断になって助かる。
何を確認しているのかって?
見える先に、楽しめそうな相手が居たら動こうと、そう思っているからだ。
うん、碌なものじゃない。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」に紅月/コウゲツさんが現れました。
紅月/コウゲツ > ーーーぱちゃ、ぱちゃ…

夏も近づく梅雨の晴れ空…梅雨とはいえ、夏。
暑い日には水場だと、鼻唄混じりにプールの縁へ。

「んっ、ちべたい…!」

基本が夏気候に調整されているル・リエー…ふらりと御一人様で来たものの、それでも高まる気分にひんやりした水面が心地よい。

さらりと下ろされた紅の髪に、黒い水着と蓮柄のパレオ…四肢と耳には封魔のアクセサリーがしゃらしゃらと。
傍らにはシェル型のフロート…とりあえずプカプカ浮かんでのんびりしようかと思ったらしかった。

まだ、どざえ…ごほん。
ぷかぷか浮いている少女には気づいていないらしい。
実に無防備である。

タマモ > 一体、この少女は何がしたいのか。
少女を目にし、流れて行く様子を目にした者達…多分、皆そう思っている事だろう。

…が、不意に、それに変化が訪れた。
ゆらりと一度大きく揺れると…すぅっと水中へと沈んでいってしまったからだ。
まるで、最初から何もなかったかのように、後は揺れる水面が残っているだけだった。
沈んでいった少女がどうなってしまったのか?…と、それを気にした者が、近付いたりもしよう。
だが、その付近から少女を見付ける事は、もはや誰にも出来なかった。

まぁ、その理由はやはり単純なものである。
何となしに目に付いた相手、それに興味が向いたからだった。
水中を移動する少女は、気付かれてか気付かれずにか、気になった相手…その女の側へとやって来る。
まだ何もしない、とりあえず、まずは様子見をするのだ。

紅月/コウゲツ > 「ふんふんふ~ん♪ ふふふ~ん♪」

そこそこ大きさのあるフロート…ぽしょんと水面に設置すれば、グッグと押して、浮き具合を確かめて。

「……、…とーう!」

秘技★バックジャンピング座りっ!
しゃがんだまま後ろを振り返ったかと思えば、間の抜けた掛け声と共に飛ぶ。
尻から。
そのまま見事スポッとフロートにおさまれば、フロートは勢いのまま水面を滑る滑る。

…偶然一連の動作を見ていた数名がドリンクを噴いていたが、知ったことではない。
今日は休日で、知り合いは誰もいないのだ。
私は自由なのである。

潜む少女が気付かれてる気配は…ない。

タマモ > あぁ、あれはあれで面白そうだ。
水中から眺めながら、少女はそんな事を考えていた。
もっとも、今からもっと面白い事になるかもしれないが…そんな考えを、心の中で呟きながら。

ゆらゆらと水中を漂う少女は、一度その真下に張り付いて停止した。
と、その姿が今度は揺れ始め、周囲の視線から完全に消えた…ように見える。
まぁ、周囲からの認識のずれを利用した身隠しの術だ。
目的の一つが、この術がどれくらい上手く働くのか試しに来たのだが…やはり、碌な使い方をしない感じか。

さて、ちゃんと働いているのだろうか?
それの試し方は、言うまでも無い…こう、するりと伸ばす手で、まずは女の素肌でも撫でてみよう。

紅月/コウゲツ > 「んふふー、成功成功。
誰もいない隙間を跳ぶの難しいんだよな~」

実に御満悦、といった様子の紅髪。
背凭れがわりの上の貝に寄りかかり、脚を投げ出してプカプカと。

「……ん…うん? 今…や、誰もいないか」

ふくらはぎを、何かに撫でられたような…思わず水中から脚を上げたけれど、何かが引っ付いてる訳で無し。
脚を水中に戻し、首を傾げる。

タマモ > 撫でてみた、反応した、触れた足を上げたけど…戻した。
うん、この手の術はそう得意って訳でもないが、大丈夫っぽい?
そうと分かれば…な感じで、少女は見えはしないが笑みを浮かべる。

隠していた尻尾を出し…いや、まだ隠れている訳が…あれだ、表現が難しい。
うん、まぁ、もうこの際そんな事はどうでも良いか。
しゅるりと何本もの見えない尻尾を伸ばし、足から、巻き付いてゆくようにして、少女の体へと絡み付かせていった。
女からすれば、見えない何かが足から全身へと伸びて拘束されてゆくような…そう感じるだろう。
もちろん、周囲からは、そんな変化なんてまったく分からないはずだ。

紅月/コウゲツ > 「…んんぅ、今度は足首、に…え?
あれっ、何も…ない?」

脚を徐々に何かが上がって来る感触…例えるなら、実家で狼を洗ってやった時の尻尾の肌触り。
けれども何も見えない。

…これはアレか、幻術か。

紅髪は故郷である東国で、一通りの妖術は基礎として学んでいた。
そのなかに含まれていた、幻術分野…そこに姿を眩ますものがあったはず。

…水場だけに、泳がせてみる、か?

既に巻き付く感触は下腹まできている。
遊びに来て遊ばれるだけというのも癪だし、腕が自由なうちに、相手を視認できるように…と。

「うぅ…な、に? なにこれ…い、嫌ぁ…!」

拘束が胸に届く前に、嫌がりもがくように脚を動かすような小芝居をうちつつ…パレオで手元を隠し印を結び始める。
一瞬大股開きの御開帳となったが致し方あるまい…ちょっぴり染まった頬に嫌がりリアリティが増したやもしれん。

…さて、ついに腕まで拘束したのは毛量から考えて狐の尾であるようだが、何だろうか。

「…は、放して…や、だ……!」

タマモ > あぁ、相手の反応が面白い。
少女の思う事は、まさにそれである…だが。

気付いたなら、気付いたと言わんとな?言葉にせず相手に向ける。
腐っても…いや、腐ってないが、心を惑わすのを主流とした妖だ。
反応に見え隠れする、別の思考を感じ取っている。
女がこちらの力に気付いているように、当然、こちらも女の力に気付いていた。
つまり、演技をしながら何かをしようとしている。
足の拘束を許していると言う事は…まず怪しむのは印か何かだろう、と。
…印も必要ない場合はどうするのか?まぁ、諦めろ?
次の瞬間、別の尻尾が伸び、今度は腕に絡み付いてしまう。
素直に絡み付かせるかは女次第だが、そこまで大きな動きを見せれば、今の自分の開脚姿を周囲へ見せ付ける事になるだろう。

ちなみに、尻尾の感触がばれている、なんて事はさすがに気付いていない。

紅月/コウゲツ > お、っと…?読まれた?
拘束の魔手が身体を徐々に上る途中、ひょいと順を飛ばすように印の途中の腕に巻き付く尾の感触。
これも非力な人間の娘のように軽く抵抗はするものの、素直に拘束されておく。

…うーん、普通に視認するのはダメかぁ。
どうしたもんかな、相手の目的もわからんしなぁ。

「…いやはや、困ったなぁ」

シェル型のフロートの上…まるでエアーベッドに拘束されたかのような紅髪は、とりあえず相手のやりたいようにやらせてみようかとモゾモゾ身じろいで。
溜め息ひとつ。
…オイタが過ぎるなら怪力でゴリ押して逃げればいいや、と。

タマモ > うん、どうやら考えは正解だったようだ。
それらしい力の感覚は、そこで止まったのを感じてそう思い至る。
ただ、あれだ…少々最初に考えていた流れから外れてしまっているな、と思う。
しかし、だからと言って手を止める少女ではない。
ばれている、後に何が待っているか分からないが、それでも突き進む事に意義がある。
失敗を恐れるな、失敗は成功の元なのだ。
…いや、失敗をする事を予定に入れてはいないが。

と、尻尾の動きが女の拘束に成功すれば、それに変化が起こる。
見た目はフロートの上で足を広げて横になっている、だが、その素肌に尻尾が擦れるように撫で始められていた。
それはもちろん、女の反応を確かめる為のものだ。
小さな反応も見逃さない、そんな感じに身体中を弄ってゆく。

紅月/コウゲツ > 「……ん、ぅ…」

紅髪の身体を何かが這う。
ぐっしょり濡れた毛ブラシだとか、やはり入浴中の狼の毛皮だとか、昔イタズラで入浴中のオッサンから掻っ払ったズラの感触に似ている。
つまりアレだ、間違いなく『毛』ではある。
何かの毛が、べしょりと身体中に貼り付きつつにグニグニと這っている。

これが乾いた毛だったなら擽ったくも幸せにもなれたろうに、なんというか…うーん?

「……圧倒的…モフ度が、足りない」

ちょっぴり悲しげなしょんぼり顔をしてしまうのを許してほしい。
悪気はないのだ、悪気は。

タマモ > 女の呟きに、ぴくり、少女の隠れている耳が揺れる。
水中なのに?なんて、そんな些細な事、今は問題ではないのだ。
最近、濡れる事が無かったから意識してなかったせいで、水中から伸ばした尻尾の状況に意識がいってなかった。
それを意識出来れば、本物以外の8本の尻尾は水中だろうと極寒地帯だろうと、そのもふもふ感を維持出来るのだ。
これは、何と言うか…尻尾を持つ者の拘りみたいなものである。
そこ、そんなもの不要とか言わない。

そう、女の呟き、それがまるで聞き入れられたかのように、急に絡み付く尻尾から過剰の水分が失われていった。
そう経たず本来の柔らかな感触を取り戻すと、するりと水着の隙間から中に入り込み始める。
素肌を這うものも幾分か残したまま、まだ同じように擦り付けるような感じで、胸やお尻から股間へと這い回る。

紅月/コウゲツ > 「あっ、聞こえてるんだ…?
…何したいのかわからんが、あんさんがもふもふ愛好家の夢を壊す奴じゃない事だけはわかったわ」

あからさまな肌触りの変化に、思わず呟く。
まぁ、そうよな?
もふもふで、それが維持できる猫又、狸、狐辺りには是非とも常にモッフルしていて頂きたいものだ。

「は、っ…ふわふわで気持ち、っん…」

もふもふの数は…ひと、ふた、み、よ、いつ、む、なな、や。

「…狐、かな、尾がここまで増えるのは。
紅と、そういう事を致したいなら…せめて、お部屋で…ゆっくりしない?」

物は試しと声をかけてみる。

タマモ > その言葉に、やはり反応するかのように、尻尾の動きは止まってしまう。
拘束はしたままだが、尻尾はそのままで…大股開きをさせた足、その間から何かがフロートに凭れ掛るような感触。

「やれやれ、妾の考えていた流れが完全にずれてしまったのぅ。
仕方ない、ならば部屋に…なんて、言うと思うたか?
しかし、色々と見抜いたのに免じてゆっくりとは愉しませてやろう、場所ぐらいは変えて、な?」

まだ、その姿は見えていないが、その声の主が少女だとは分かるだろう
そう少女は伝えると、乗り掛かったフロートを誘うように移動させ始めた。
どこに向かうのかは、何が行われるのかは…また後の話である。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」から紅月/コウゲツさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からタマモさんが去りました。