2017/11/06 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にジーナさんが現れました。
ジーナ > どのような仕掛けになっているかは知らないが、緩やかに打ち寄せる波は、
体温より僅かに低く調節された其の水温も相俟って、確かになかなか心地良い。
泳ぐというより、ただ、水面にゆらゆらと仰臥する身体を浮かせているだけ、ではあるが、
普段は纏めている髪を解き、揺蕩う波に肌を弄られながら、
己はふわふわ、ゆらゆらと、甘い微睡が訪れるのを待っている。

「ん――――― は、ぁ………」

聞きようによっては悩ましげな溜め息が零れてしまうのも、眠気が兆している所為であった。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシドさんが現れました。
シド > 室内にある温かなプールは初めて見るもの。
施設見学のみで終わらせるつもりがいつしか水着に着替えて泳いでいた。
温かな水を掻き分けて進むはこの季節には出来ぬこと。
海を思わす波も、まるで真夏の海を思い起こして気分が上々。
水面から顔を上げれば頭を降って追いやる水飛沫すら朗々とした気持ちを具現したかに煌めく様子だ。
一頻り堪能した後にふと、水面に浮かぶ女性の姿に気がついて。
濡れた顔を脱ぐ掌でそのまま長い銀髪を後頭部に紐で纏めながら話しかける。

「やぁ、君は泳がないのかい? ……もしかして寝てる?」

ジーナ > 本音を言えば、泳がない、のでは無く泳げない、のだ、なんて、
尋ねられたところで素直に答える気は無い。
正確には、泳いだことが無い、というだけで、浮けているのだから
頑張れば泳げるのかも知れないが―――頑張った挙げ句、醜態を晒したくも無い。

という訳で、ゆらゆらふわふわ、微睡を楽しんでいたのだが。
声を掛けられ、伏せていた瞼を持ちあげると、気怠い仕草で声の主の方へ顔を向ける。

「……寝てないわ、寝たいと思っていたけれど。」

彼に声を掛けられさえしなければ、眠れたのだ、と言わんばかり。
見詰める瞳は眠りかけだった所為か、普段よりも潤みがちで。

「貴方は随分と、楽しんでいらしたようね。
それとも、…ギャラリーに、見せつけたかったのかしら?」

ほんの少し、口角を上げる笑い方。
視線は彼の顔からゆっくりと、水も滴る、を地で行く身体へと滑り降りる。