2023/07/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアザン・フェーグスさんが現れました。
アザン・フェーグス >  
「……全く、どうして私がこんな雑用を…」

ぶつぶつ、と不満を垂らしながら木箱の山から資材を取り出し、積み上げる男。
ギルドで偶に行っている貧民地区への施し…まあ、寄付ありきなので滅多に行われないのだが、その準備をせっせと行う男の姿があった。
まあとどのつまり、炊き出しや配給の準備である。当日は此処にテントや簡易の受付を設置して、様々な支援をギルド職員が冒険者と共に行うのだろう。

流石にまだ本番前という事もあり、此処にあるのはそう言った設営資材や空の木箱だのなんだのといったものばかり。
それを整理したり、設営しやすい様に並べておくのが今日のアザンの仕事…なのだが。

「せめて目の癒しになる女くらいは一人くらいいても良い筈なのに……全く…」

と、見張りもいない状態であるのを良い事に愚痴を吐き放題。
それどころか、一応持たされていた配給用の食料やらお菓子やらに手を付けて貪り食っていた。まあ、何事かと尋ねられた時に配る様のものなので、無くなったところで…という部類のものではあるが。

「金も無いし、この後娼館にも行けない…。つまらん……はぁ…」

男の溜息が、貧民地区の一角に空しく響いていた。

アザン・フェーグス >  
「…折角だから、こういう時くらい都合の良い女だのガキだのでもいればなあ…」

金が無いので女を買う事は出来ない。
であれば、立場を活かして痴漢行為でも…と思ったりもするのだが、生憎今日は男一人の雑用。
単調な仕事のストレスと、じわじわ昂っていく性欲に苛々を募らせつつ。
それでも一応真面目に仕事はこなすタイプの男は、せっせと準備に勤しんでいる。こんな男に声をかける様な物好きなど────

アザン・フェーグス >  
「……応援、早く来ないかねえ…」

結局男はその後も一人で黙々と作業を続けることになる。
まあ下種な男には…偶には、こういう因果応報があっても良いのだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアザン・フェーグスさんが去りました。