2023/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴェルソートさんが現れました。
ヴェルソート > 「今日のお仕事おしまいーっとな。」
そういって、貧民地区の通りでぐぅっ、と伸びをする隻腕の小柄な男。
パキ、となる体をほぐしながらも仕事…昼間の地区の見回りを終えて、ふぅ、と息を吐く。
自警団だけでは手が足りないらしく、時折冒険者ギルドに依頼がやってくるのをたまたま引き受けたのだ。
貧民地区はたまに散歩しているので、いつもの散歩で金がもらえると思えばお小遣い稼ぎにちょうどいい。
あとは明日ギルドで報告して報酬をもらえばおしまいだ。

「あんまり呑むと酒焼けしちまうから酒はなしにしても…夜はどうするかな。」
またどこかを散歩して歌でも唄っておひねりでも集めるか、それとも別の仕事を受けようか…。
榛色の髪をゆらしながら頭を捻り…薄暗い貧民地区を歩きながら呟く声は、歌唄いの甘やかなテノールを響かせて。

ヴェルソート > 「…~♪」
呟く声は次第に鼻歌になり、周囲に通る歌声を響かせる。
歌を磨きぬいた歌唄いの声は、鼻歌だけでも魅了の魔力を宿らせて、聴衆が居ればその感情を撫で擦る。
伴奏もステップもない鼻歌には今のところ何の魔力も宿っていないがその分、声に宿った魅了が際立つのだが、声の調子で調整されたそれは過度の効力を持たない。
とろりと、聞いた耳に残るような甘いテノールを響かせて、日の暮れた道をスタスタと…何をするでもなく、歌を引き連れて歩いていく。