2023/05/25 のログ
ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」にアレンシアさんが現れました。
アレンシア > 「こんばんはーなんか良い武器ありますか?」

初めて見るお店の張り紙を見ながら声をかけた。開いているのかどうか良くわからない。時間が悪いので誰もおられないかな?とは思ったけれど駄目だったら謝って帰れば良いので一応声をかけてみたという感じ。

「ダンジョン……?」

面白そうだな、と思った。良い武器置いてあるようならそれの試し切りもいいかなとちょっと思ったりもしたり。

アシュベール > 「むぁ。」

―――響いた声に顔を持ち上げる。
小瓶にポーションを注ぎ込むのは手作業のため、思いっきり熱中していたところだったので、少々驚いた様子を見せた。
完成したポーションを、ちょっとした重力魔法で浮かせ、薬品棚にしゅとしゅと。リズムを取るように押し込めば、そのまま玄関の扉を開けて見せる。

からん、からん。と来訪を示すベルの音と共に、彼女を出迎えるのはローブを纏った小さな少年である。

「滑り込みだねー、お客さん。うん、閉店ちょっと前だけどまだぎりぎりねー。
 ふぁあ……。」

会話の合間にあくびをこぼすのは、既に深夜故。手招きしながら、彼女を店内に誘おうか。
其処にあるのはちょっとした小道具から、魔力を通した大型の武器まで。
普通の店よりも割とおかしなラインナップが並んでおり―――。

アレンシア > 「あ、大丈夫でしたか……おねむです?」

出て来た小さな少年にちょっと心配そうな顔をするも物を見た瞬間に感心した表情に。

「すごいですねこれ……軽くていい感じの武器ないですか?」

魔力の中身までわかるほど武器の鑑定に精通しているわけではないのでそう聞いてみた。これより良ければいいのですと今使っているロングソードを見せてみた。魔力は籠っているものの、そこまで強いというものではなかった。取り回しやすいのが売りという感じの初心者向けの武器な感じ。

アシュベール > 「やー、はは。間際までお仕事してて、深夜だからそろそろ閉店しようかな~。って感じだったからねー……。
 けど、お客が来たなら話は別。……んー……どれどれ?」

彼女が見せるそれに視線を送りながら、ローブの中から片眼鏡を取り出し、装着。鑑定の力がある魔導具によって、それがどういったものかを理解するのだ。

シンプルなロングソード。其処に宿る魔力は炎。
耐久性よりも炎による実用性を高めたようなそれ―――。

優秀というよりも、有能。持っておくだけでどこでも役目がある。というものだろうか。

「おー、いい装備持ってるねえー……。腰にそっと添えておくだけでいろんなことが出来るいい武器だ。
 けど、たしかにお客さんの言う通り……もうちょっとこう、欲しいよねぇ。

 ……んー。お姉さんは魔法が好き?それとも剣で戦いたい系かなー……?」

鑑定結果をぽつり、ぽつりと零しながら、背中を向けて武器が立てかけてある方へ―――。

アレンシア > 「魔法は神聖魔法の方をそれなりに……普通の魔法はさっぱりですね」

へにょと項垂れて見せるアレンシア。最近頑張っているもののまだまだ難しい本は厳しいという程度の学力なので魔導書を読むのはもうちょっと先になりそう。

「というわけで近接戦の能力を少し向上させたく。神聖魔法の方を強化できるのなら有り難くはあるのですけれど。あ、予算はこれぐらいです」

年齢に見合わず結構な金額を提示して。中級ぐらいの魔法武器の払いなら十分であろうという程度の額だった。結構優秀な冒険者なのかなと思わせるであろうか。
神聖魔法の方は結構な加護を得ているという事くらいは解るのだろうか。エロしてたら精霊様の覚えが目出度くなっただけなのだが。

「そういえばダンジョンが生成できるとか。良いのがあったら試し切りさせて頂くとかできます?本当は防具も欲しいのですけれど今のが良すぎてこれよりとなるとお値段足りなさそうで」

張り紙を思い出して追加で聞いてみて、格納アイテムからビキニアーマーも取り出してみた。色々魔力が込められているのはすぐ判るのだろう。

アシュベール > 「へー。剣士なのに神聖魔法を使うって凄いねぇ。うへへー……。やー、それもひとつの才能じゃあないかな~……。」

神聖魔法と言えば神官とか、聖職者が使うイメージ。
だからこそ、学生服を着ているとしても、剣を持っていた彼女が使える。ってことには驚きと称賛を。
提示された金額を見れば、彼女が確りと冒険者として戦っていることがわかるので、おっけー。っと指でまるを作り……。

―――数分もせずに。

「それなら、逆に特殊な魔力が付与されてる剣じゃなくて、お客さんの魔力を活かす感じの武器が良さげだぁねー……。
 ってことで、こういうのはどうかなー……?」

じゃこん。と立てかけられていた剣の中から取り出すのは、ロングソードよりももう1段階短めな、ショートソード。
敢えて同じ長さ、近しいものをもう1本用意する必要はない。と考えてのそれ。

「シンプルだけど、魔力を通すと身体強化の魔法が入る感じのだから、慣れれば白兵戦でも割といい感じに戦えるんじゃあないかなー……。
 防具に関しては……残りの値段ってなると、むしろ外套とかになっちゃうかなぁ……?」

視線は、ちらりと後方へ。そこそこの魔力がエンチャントされているマントなどがあるが、ビキニアーマーには少々似合わない。
というか、ビキニアーマー+マントは少々不審者度が高い気がするので、思わず苦笑い。

「あー……ダンジョンに関してはだいじょぶだよー。
 切れ味どうこうなら、酸を持たないタイプのスライムとかどうかなー?」

アレンシア > 「神の教えを実践しているのです❤」

これはばれてるなーと店主の反応を見て思ったアレンシアはある胸張ってどえろを雑にアピールしてみた。

「あ、良いですね。ではそれで」

即決。マントと言われると不審者アレンシアさんになってしまいますね?と笑いながら答えてダンジョン代込みでお代を支払った。

「そうですね。それで大丈夫ですが……」

何故かエロ担当のイメージがあるスライム。そういうのではないですよね?と言いかけてやめた。勝てばいいのです勝てば。とフラグっぽい事を思ってしまいってからふるふると頭を振った。

「あ、更衣室みたいなところありますか?」

ここでダンジョンに入るのなら制服では色々流石に。ということでビキニアーマーに着替えようと思って。

アシュベール > ―――鑑定の時に、彼女の情報も覗き見てしまったので、思いっきりバレてるのはここだけの話。
とはいえ、それもまた一つの能力。ケチをつけるつもりもなければ、それも一つの才能とふんわりと笑うのである……。

「―――あー。もちろんあるよー。こっちこっち。
 着替えてる間にダンジョンは用意しとくから、確り試し切り、してってくださいな~。うへへー……。」

そして、彼女を店奥にある更衣室に誘い―――その間にダンジョンを用意し、作り上げた入口から彼女を簡易的なダンジョンに誘うのである。
其処に現れたのは、店主が眠気でふわふわしてたのもあり、妙にうねうね柔らかなスライムだったが……――今回はギリ、そういうことにはならなかったのである……。

ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」からアシュベールさんが去りました。
ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」からアレンシアさんが去りました。