2023/05/24 のログ
ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」にアシュベールさんが現れました。
アシュベール > ―――夜遅く。店内に匂わせるのは薬品の香り。

「やー、今日は割と売れたねー……。よいことよいこと。」

数刻前。疵だらけの浮浪者たちが店に滑り込んできたのがこの状況の始まり。
どうやら貧民地区で小規模ながら抗争のようなものがあり、多数の怪我人が出たとかなんとか。
平民地区の薬屋などに向かうには、立ち位置が拙い。結果、白羽が立ったのがこの魔具店であった。

―――視線を、薬品棚に。其処には本来置いてあるはずの回復薬であるポーション。対象の体力を回復させるスタミナポーションなどがなくなっている。

そう。めっちゃ買っていった。30本ずつ購入していった。
結果、其処に空きが出来てしまったので現在進行系でポーションを製造中。
机に刻んだ魔法陣の上にあるのは山盛りの材料。マンドラゴラの根。薬草。蒸留水。それらをまるで魔法のように―――ひとつに纏めていけば……。
ぽた、ぽた、びしゃ、びしゃびしゃ―――。魔法の球体から滝のように流れる薬効の雫。
後は、これらを用意している小瓶に注ぎ、コルクで蓋をすれば、ポーションの完成である。

「んー、よしよし……。今日の出来も完璧かなー……。朝までには棚埋めときたいしなぁー……。」