2023/05/20 のログ
ご案内:「貧民地区 娼館街」にティカさんが現れました。
■ティカ > 「――――くっそ、なんでこんなひらひらしたもん着なきゃなんねぇんだよ。しかも……ま、丸見えじゃねぇか……畜生」
忌々しげな舌打ちと共に吐き出す悪態は、見下ろす紅目に映り込む己が着衣に対しての物。
今現在のティカの小躯を包んでいるのは、いつも着ているショートパンツとチューブトップではなく、漆黒の薄絹を扇状的に透けさせた夜着。
所謂ネグリジェと呼ばれる物だった。
普段のティカであればまず着る事のない淫靡な服装には当然相応の理由があるのだが、まぁそれは置いておく。
ともあれ、のっぴきならぬ理由もあって数日は娼婦として金稼ぎに勤しむ事となったティカは、いつまでもぐずぐずしていても仕方がないと覚悟を決めて娼館から一歩踏み出した。
最近めっきり夏らしくなって来た夜の街は思いの他明るく暖かったが、温く吹く風にふわふわと揺れる薄絹と、すーすーする股間はどうしようもないくらいに心許無い。
ぞくぞくと背筋を這い上がる妖しい愉悦から目を反らし、羞恥と屈辱で日に焼けた頬を赤く染めつつも、にやにやとこちらに目を向けて来る男達に『ぶっ殺すぞこの野郎』といった憎々しげな視線を向けて歩き出す。
150cmにも満たぬ背丈は娼館街の人混みにあっさりと埋没しそうな物なのだけど、小躯に見合わぬたわわな双丘と、冒険者としての鍛錬によってきゅっと括れた腰から尻太腿へと続く艶やかな曲線は他の娼婦にも決して見劣りする物ではない。
むしろ、15歳という実年齢以上に幼気に見える癖に、むちむちとオスを誘うトランジスタグラマな肉付きは、男達の情欲を一層強く煽り立てていた。
その上、客商売に従事しているとは到底思えぬ敵愾心たっぷりの表情に反して、オープンクロッチが赤裸々に見せつける秘所は歩む腿間にねっとりと糸を引くほどの牝蜜を溢れさせている。
感じているのだ。
いやらしい着衣に身を包んだ己の肢体が、大勢の男達に視姦されているというこの状況に、その小躯を淫らな熱で火照らせているのだ。
すれ違う男達の鼻孔へとふんわり香らせる若い娘の発情臭は、下手な香水などより余程彼らを発奮させて小柄な新米娼婦へ向かう視線を増やす。
ご案内:「貧民地区 娼館街」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 「さって今日はどうっすっかねぇーっと……。」
貧民地区の娼館街。そこを歩きながら周囲に視線を向ける。
ポケットに手を突っこみ、中腰。時折なじみの娼婦に声をかけられて片手をあげて応えるが、
今日は気分ではない。
否、情報収集として顔が利く女を抱くのもありだが、今日はそんな気分じゃない。
それを察して、顔見知り達も寄って行けなどと言う事もなく見送って。
「……ぉっ……? ……ぉお?」
ため息交じり、今日は適当に宿に入るかと思っていた矢先、目に止まったものに目を見開き、ニィ、と笑って。
「こんなところで何やってんだ、えぇー? 随分と”冒険”してんじゃねえかっ」
ニヤニヤ笑いながら顔を知る”後輩”へと近づいて、即座に距離を詰めると肩に手を回して。
「お前ガリッガリに噛み付くタイプなのに……、先立つものでも必要になったか……?
相談してくれれば力になる頼りになる”先輩”がいるってのによぉー」
以前から目をつけていた体つき、それを強調するようなネグリジェスタイル。
……それ以上に漂う雌臭。
(ちょっと見ないうちに、だいぶこなれてきてんのかね)
男勝りな気風の、無自覚な体の具合が、気になっていて
■ティカ > 「――――――ッ!?」
ビクンッ。
不意に掛けられた声に少女戦士の小躯が跳ねた。
油の差されていないブリキ人形の様な動きで顔を向ければ、そこに居たのは想像通り軽薄な笑みを浮かべた顔見知りの姿。
まずい所を見られたという内心も丸出しな苦々しい表情は、それでも逃げ出す事無くその場に小躯を佇ませる。
「何が力になる、だ。どーせその見返りに色々やらせよーって魂胆だろが」
チッと舌打ちを鳴らしつつ、ぷいと童顔を反らしはするも、肩にのせられた手はそのまま。普段のティカなら即座に払い除け、代わりの右フックが男の顎先に向けられていただろうに。
「――――そっちはこんなトコで何してンだよ。女でも買いに来たのか? ハ、モテねぇ男はつらいよな、セ・ン・パ・イ」
どこからどう見たとて立場が弱いのは自分だと言うのに、それでもやられっぱなしではいられないチビの気性が満面の笑みで男を見上げて言い放つ。
実に腹立たしいだろう態度である。
――――が、その秘所は見るまでもなくどろっどろ。
オスの情欲を煽りに煽る甘酸っぱいフェロモン臭が、生暖かな夏の夜風にまぎれて男の鼻孔を擽っている。
ティカとてそれは分かっているのが、小憎たらしい表情とは裏腹に、もじ…っと居心地悪そうに内腿を擦り合わせていた。
■コルボ > 「見返り渡さねーと、お前みたいなイイ女に対して価値がないって馬鹿にしてるようなもんだろーがよ。
……おっ、今日は随分と大人しいな。前みたいに殴りかかってこねえのか?」
状況を全部把握した上での意地の悪い言い方。以前に口説いた時のことを言いながら、
それでも、その”先輩”が女癖が悪い上に羽振りの良い、それだけ聞けばあまり関わらない方がいいタイプにも思えるだろうか。
「この通りで女以外何買うんだよ。いやまっ、通い過ぎて顔なじみばっかだし、
今日はどうしたもんかなぁー、と思ってたが」
無遠慮に、肩に回っていた手が胸に伸びて鷲掴みにする。
まるで周囲で様子を伺っていた客に”これは自分がツバをつけた”と主張するように手指が蠢いて。
「モテねえ悪いセンパイも困ってんだよ、助けると思って相手してくれよ?」
耳元で羞恥を煽るように囁く。そも娼館街で体を売っている以上そう言う目で見られるのはもとよりだが、
その上で、通りでも女癖が悪いと評判の男に目をつけられる、ということは、
嫌が応にも周囲の視線を集める形となって。