2023/03/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
ドラゴン・ジーン > 昼の王都マグメール、貧民地区。人知れずして王都の外部から帰って来る者達が居る。そしてその中には一部人間ですらないモノもまた混ざっている事も在った。見目においては一見犬か猫かに見えるかも知れない。空模様は晴天だが日当たりのよくない暗がりに紛れ込んでいるだけでその実態は異なる。
その腹部は、デフォルメした絵画の如くにはち切れんばかりに膨れ上がっていた。ゴムのような黒い粘皮が極薄になるまでに張り詰め、樽を呑み込んだが如きになっているそのぱつんぱつんの黒い粘膜胎の内部には悍ましい程に搾精した大量の白い子種が詰まっており。
下手をすれば四肢の長さ以上に誇って釣り下がった体積量は一歩進む毎にだぷんだぷんに前後に揺れ、それをそのまま地べたにへと引き摺らんばかりの有様だった。

「………」

げぷ、と、内包している余分なガスを追い出す為の生理反応でげっぷめいた息が開いた竜顎からあふれ出る。今日は外部においてそれなりの収穫があったという事。既に多くの子に恵まれて産み落とし続け、尚も有り余っている遺伝子汁の多くは既に単純な蛋白源として、自分の身体を維持する栄養にへと回す為に消化に移行中だ。

ドラゴン・ジーン > そして風除けの出来そうな廃墟の一角を探り。そこにへとその身を潜らせて落ち着く事になる。普段のように俯せの姿勢になろうとするが、腹部が膨れすぎて、まるで全身でバランスボールの上にへと跨っているかのようになってしまう。

「………」

致し方無く胎を横向きにしてごろりと、腐りかけている廃墟内の床板の上にへと横たわる姿勢となった。母親の腹の中で眠れる胎児のようなスタイルで休息を取り始める。頭部から生え出ている三本の淡い燐光を湛える触角がゆらゆらと揺れた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からドラゴン・ジーンさんが去りました。