2022/11/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアストラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にグスタフさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からグスタフさんが去りました。
■アストラ > 貧民地区と呼ばれる王都の中でも特に治安の悪い地域。
柄の悪い酔っ払いたちを適当に躱して避けて、時に魔術で追い払って目的の場所を目指す。
男を誘惑するような豊満な体型に気弱そうな垂れ目、露出の多い服のせいで絡まれがちではあるが
これでも冒険者としての実力はあるので、一般人に毛が生えた程度の実力である男たちを追い返すのはたやすい。
──さておき、アストラが目指していた娼館が立ち並ぶ地区へとたどり着く。
貧民地区の中でも存外小綺麗に整っているいかがわしい店先が軒を連ねる区域。
娼館の利用ではなく、娼館の傍にある薬屋に用があったのだ。
多種多様な媚薬や強壮剤に始まり懐妊薬、避妊薬、その他もろもろの薬品を取り扱う店。
とてもよく効くと冒険者界隈でも有名な薬屋らしいので、こうして足を運んでいる次第である。
聞けばここら一帯のいかがわしいお店などは、貴族や王族なども利用することもあるのだとか。
ともあれ、目的の店が見つかれば店内へと足を運ぶ。
帽子が当たらないようにと脱いでから空間収納魔術の中にしまい、ぐるりと店内を見渡す。
小さな店で、店頭に置いてあるものはそう多くはないようだ。
香り袋やアロマのような芳香剤などを見て回りつつ、店主へと声を掛ける。
「ごめんなさい、避妊薬はあるかしら」
諸事情により、アストラが現在最も必要としている薬だった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (娼婦にとって、最も世話になる頻度の高い店のひとつが薬屋だろう
避妊や傷薬、媚薬や潤滑油、"仕事"においての必需品は多く
そんな彼女たちにとって、より良い薬屋を贔屓にするのは当然だ
と為れば――娼館の主が、薬屋へと足を運ぶ事は何ら不思議ではあるまい
からり、扉を開く音が少し遅れて響いた後、やぁ、と店主へ挨拶する声が響く
或いは、其の声で――覚えが在ると、正体に気付けるかも知れないが。
恐らく、先客として入店して居た女の存在に気付くのは、此方は、直ぐ。)
「―――――……おや、薬屋に入用かい?」
(――自らは決して薬屋の店員では無いのだが
接客でもする様な台詞を、女の背後から、少々悪戯っぽく放ちながら、通り過ぎよう
直後、向かうのは香料の棚。 店主と女と、其の傍からは、然程離れていない場所
新作の香料らしき品を眺め、少しの間、品定めをして居る様子が伺えよう)。
■アストラ > 店主は特に深入りもせず、薬を用意してくれる。
その相場の高さは品質の良さが故か、提示された金額に思わず頬に手を当てて諸々の計算をし始める。
そんな折に、新たな客が訪れる音。
その声に聞き覚えがあれば、金色の垂れ目を必然そちらへと向けて、背後からかかる声にその人物の正体を知る。
「……あら、こんばんは?」
先日王城で出会った彼と再び会うことになるとは予想外だった。
あの夜のことを鮮明に思い出せるが故に、す、と一歩下がって彼が通り過ぎるのを触れないように見送る。
困ったことに記憶に残っているが故に声を聞くだけで熱が沸き立つようで、白い頬にほんのりと赤みがさすのは条件反射か。
「こちら、頂ける?」
商品を見る彼の邪魔をしないよう、視線を店主へと。
根無し草、その日暮らしの冒険者にとっては手痛い出費にもなったが、これも必要なものと割り切るしかない。
しかしまた稼がなくてはならなくなって、自然とため息も零れるもので。
他にも何か良いものがあればと思っていたが、懐に冷たい風が吹きそうなので諦めた。
何の薬かは、彼ならば瓶の色だけでもわかるかもしれない。
■ルヴィエラ > (部屋に焚く為の香料から、肌に付ける為の香水迄
新しい品揃えの中、幾つかを手に取り、店主の元へと向かう
先んじて購入交渉をしている女の、その後ろに並ぶ形で待てば
目前で掲げられた其の薬瓶の色合いを見て、僅かに首を傾けた。
其れこそ娼館では御用達の品、避妊の為の薬品
とは言え、この場で其れを指摘するのは聊かデリカシーに欠けると言う物だろう
何せ、一応は人前なのだ、と言う気遣いも、偶には出来る。
女が購入を終えれば、その隣から店主へと品を差し出し
袖口から、ことりと硬貨を置いて、買い取ろう
そうしてもし女がまだ店内に居るなら、其方に向かい
もし、店を出て仕舞って居るなら、其の後を追いかけて背に追いつき。)
「――――寂しい懐事情かな?」
(後ろから、再び掛ける声。
先刻購入した筈の品は、何処へやったか、既に手に持って居る様子は無く
女の横顔を、隣からひょいと覗き込みながら――長い髪糸を、僅かに揺らす。)
「まぁ、今の君の状態では、予防線を張ろうとするのは当然だろうねぇ。」
(――事情を、女が置かれている状態を知って居るが故に
目的も、考えた事も推測できると、戯言めいて耳元で告げれば
触れる必要すら、在るかどうか。 魔力の繋がりは無くとも――身体が、覚えて居るのなら)。
■アストラ > 購入した品をしまった後、次の購入番である彼へと場所を譲ろう。
買えはしないが中々来る機会のない薬屋の商品には興味がある。
好奇心旺盛な性格から、香水などを見て小瓶を手に取り、フレグランスを楽しむ。
薔薇、柑橘、樹林、蜜のような甘さ、本能を擽るような甘美な香りに、女ならば憧れはある。
そうして楽しんでいたところに声をかけられて、吃驚した。
「──ひゃっ!?」
素っ頓狂な声で振り向けば、購入が終わったらしい彼が覗き込んできていた。
何を買ったのかわからないほど両手には何もないが、中性的な美を誇る美しい顔立ちを前にアストラは数度金の目を瞬かせる。
そうして耳元に囁かれる声音に、肌が粟立ち熱が下腹部へと落ちていく甘い快感があって、小さな嬌声と共に吐息が零れた。
「……べ、別に、私のことはどうでも良いでしょう?
お金は、また稼げば良いのだし……それとも、貴方が私に依頼でもくださるのかしら?」
甘い発情が沸き起こるのをぐっと堪えて、眦を薄っすらと赤らめながらも耳を押さえて半歩下がる。
身を寄せられれば疼きから逃げるように下がるが、すぐに棚に追い詰められるほどには、広くもない。
金回りのよさそうな彼に、身体の熱を誤魔化すように尋ねたりもして。
■ルヴィエラ > (――反応は、とても判り易い。
驚く様子に、くすくすと、少々意地悪い笑みを向けつつも
改めて相手の前で、挨拶とばかりに柔く会釈を返そうか。)
「……はは、確かに、食い扶持が在るのなら、稼げば良いだけの話だ。
私? 私から君に依頼を、と言うのは、やぶさかでは無いがねぇ。
……私が何者かは、君も良く知って居るだろう?」
(娼館の主、そんな存在に気安く依頼を強請って良いのかと
逆に問い返して見ながら、少しばかり首を傾けて見せようか
棚の方へ、おいかければ、自然と追い詰める形
店主は、暴れでもしない限りは、見て見ぬふりをするだろう
互いの距離が、ゆっくりと、近付いて行く中で――暫しして、女の耳元
寄せられた唇が、静かに、囁き。)
「―――――……其の瓶の効き目でも、試して見るかい?
私にも、少々興味が在るのでね。」
(――果たして娘が買った其の瓶が、本当に、効力を発揮するのか。
普通ならば効果は在ろう、だが、娘の今の状態は特殊だ
全うな効き目が、確かに得られるかは、実際に試さねば判るまい
――だから、実地試験が必要だろう、と、誘うのだ。
その代わり、今回の薬代と、娘を攫う対価は払おうと、付け足そう
少なくとも、其処で金払いを渋るような相手では無いと――知っている、筈だ)。