2022/11/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアーシャさんが現れました。
アーシャ > 今夜もそこかしこで喧嘩に罵倒に客引きに稀に奴隷市場の方から嘆きの声にと本日も貧民地区はいつもと変わらぬ様子。

「くっはぁ……ぅん…………。」

少し個性的な欠伸を途中で噛み締めて、ぐっと堪えながら今夜も貧民地区の路地を一人で歩く。

結局平民地区で暮らすには良いアイデアなんて無くて、どう生活を改善するにも結局金と金の問題で、ヤル気も出て行く気も失せた貧民地区の住人その者の気だるげな表情で歩くのだ。

金さえあれば何とかなる。
だがその金を稼ぐ方法が年齢的に出自的に今までしてきた事の積み重ねにより全部ダメ、と解ればヤル気など出るわけが無い。

「………アー……もう、やってらんね………。」

と堪えた欠伸の代わりに愚痴もでよう。
いつもと変わらぬ服装に、いつも以上に気だるげな表情に、さて今夜はどう過ごそうか、不貞寝を繰り広げた所為で今しばらく眠くない、けども娼婦を買う金もないし、博打する金もない、食事する金もなければ……何にも無いのだ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にノーマさんが現れました。
ノーマ > 「そういうのは結構ですから。殴りますよ?」

今日もちょっとした依頼のはずが貧民地区のほうの依頼へとまわされてしまい。
その依頼を終えて帰路に就いたのは良いが妙な誘いの声をかけられたりとしては断り。
あまりしつこいものには実力排除を行いながら歩く。

こちらの依頼は儲けはいいが危険も多いので気が進まなく。
何よりしつこい輩も時々いるのが困ったもので…。

「次の依頼は絶対に別の場所にしてもらわないと駄目ですね……」

そんなことを考えて歩いていればふとある人影に気が付き。
その人影は知っている少年のもの、気だるげな表情を見てはつい気になってしまい。

「アーシャ君、こんばんわ。今度は何をしたんですか?」

以前に会った時のようにまた何かをしたのか、そう考えては声をかけて行って。

アーシャ > ……はて、何と言われると、何もしていないのが正解だ。
しかし、何もしていないと答えるのも癪であるので、何か気の聞いた台詞……と思ったりもするのだが、浮かばない。

それよりも問題はその誰からの問いで。
暫く鈍い反応を見せて、普段なら直ぐに言い返すが今夜は気だるげなのが矢張り抜けず、見知った声、見知った顔だと言うのに反応はノロノロと。

ゆっくりと声をかけてくれた声の主のほうに、ノーマ姉さんの方にぐるっと顔を向けると、重ねて気だるげに手を振るのであった。

「……なーんもしてない。何もしてないから、こうしてぼーっとしてるんだけ……ノーマ姉さんはこんな所でどうしたの?」

と、あまりに差し障りのない返答を返しはするが、久しぶりに見えたノーマ姉さんの方にゆっくりと歩いて近づいて、じぃっと顔を覗きこんでみせる。

蒼い瞳でじっと、ノーマ姉さんの似た色の青い瞳を眼鏡越しの瞳をじーっと……。

ノーマ > 声をかけるも反応が思わしくない事によほどに何かあったのかと心配をしてしまい。
反応がゆっくりな少年を見つめていれば、顔がこちらを向き、気だるげに手を振られると笑顔で振り返し。

「そうだったのですか?なんていうか……アーシャ君でもそんなときがあるんですね。
私はいつものお仕事ですよ。あっちで炊き出しをやって他の気が付きませんでした?」

向こうですよと振り返っては先ほどまでいた仕事場を軽く指で刺し。
ゆっくりと少年が近づいてくれば一応の警戒はするが、先ほどまでに声をかけてきた住人たちのようにあからさまではなく。

そうして顔を覗き込まれ、眼鏡越しに自分と同じ蒼い瞳で見つめられると小さく震えてしまって。

アーシャ > 不貞寝からの寝起きと言う事もあり、気だるさはヤル気がでない時以上であるが、見知った顔に出会えれば少しずつだがヤル気も上向きになるし、テンションは上げられなくてもいつもの調子と言うのは少しずつ湧いてくる。

間近な距離、蒼と青の視線を重ねると小さく震えるノーマ姉さんの姿に少しゾクっと意地悪いモノを沸かせるが、行き成りは流石に我慢して、まずはノーマ姉さんの指差した先を重ねた視線を外してチラッと眺めた後に、興味なさげにノーマ姉さんの瞳へと戻し。

「……へぇ、気がつかなかった。まあでも不貞寝起きだから、食欲なんてあって無いようなもんだし?それよりもさーノーマ姉さんなんか色っぽくなった?表情というか、仕草と言うか、……何かエロさが……。」

ストレートに手を出さない分だけ意地悪い言葉をノーマ姉さんへの返答に被せると、両手をノーマ姉さんの胸元の高さに持ち上げて、指をワキワキと動かして見せる。

触りたいのを我慢してるぞ!と言わんばかりであるが、当然直ぐに触るつもりは無い、今すぐには、とつくが。
でも確かに落ち着いてから鼻に香るのは食事の香りだし、あたりに聞こえる喧騒以外にも兄弟達や住人が炊き出しに喜ぶ声が聞こえてくる。

ノーマ > 知り合いという知り合いは炊き出しに顔を出す住人ぐらい。
少年はその中でもよく話しかえられたりとしていたので他よりは気にかけていて。

間近くな距離にまで近づかれ瞳を覗きこまれれば一瞬の震えの後に一歩下がり。
少年がそちらに目を向ければまだやっていますと告げて。

「よく並んでたのに今日は来なかった理由がそれですか。不貞寝をするなんて珍しい…事もないですよね。
食べれるときに食べないと大きくなれませんよ?
……そんなセクハラが言えるなら大丈夫ですね」

意地悪い言葉を向けられ、胸の高さで指を動かす姿に呆れた顔をして見せ。

触れば殴りますとこぶしを握って見せ。

「ほら、いつもあなたと一緒に来てる子たちが凄く食べてましたよ」

今なお聞こえる声に良いんですかと瞳を見つめて問い返して。

アーシャ > 気にかけてもらえるのは当然嬉しい。
現にそれだけ、たったそれだけなのに調子が上向きになるのを感じてるし、落ち込んだ気分が楽しい気分に上書きされているのも解る――…握られた拳は怖いけど。

一歩下がられると勿論、一歩距離を詰める。
距離を詰めれば少しだけ強引にだけども、拳を握るノーマ姉さんの顔を覗きこんだまま、ニギニギと動かす手を止めて、するりと抱きついて仕舞おうと、回避されないようにジリジリと改めて距離を詰めた後に動く。

「……流石に腐り落ちはしないさ。たださー落ち込んだ時こそ人肌恋しくてさー……ねー?」

と、抱きつけたか否かはノーマ姉さん次第ではあるが、抱きつこうとしながらも、それこそ意味深な言葉を先程まで無かった笑みを口元にニタァと浮かべて、は見るが他の仲間の心配をするノーマ姉さんには少しだけ、兄弟を貧民地区の仲間を心配してくれる事への感謝に、極普通の気にかけてくれたことへの嬉しそうな笑みを交えた。

ただし、抱きつくつもりなのは絶対で。
それはもう、捕まえて抱きついて、ぬくもりならぬ他者と触れて元気を奪おうと、ついでに時期的に寒いのでぬくもりを分けてもらおうと。

ノーマ > もし何かをすれば他の住人にするように遠慮なく殴ってやろうと拳は握り占めては笑顔で少年を見て。

そして一歩下がれば追いかけられ、もし触れてこようとするならと拳を軽く振り上げ。
しかし手の動きが止まったとこに素直だと油断をしてしまい。

「アーシャ君が腐り落ちるとは思いませんよ。そういう時はお世話になってる娼婦のお姉さんに頼んでください……ひゃ…!」

油断していたのもあり、ジリジリと距離を詰められ、避けれない距離で抱きつかれては驚き。
そしてニタァとした笑みを見ては何を思い出したのか少年を押し話そうとして。
ちょっと心配すればこうだ、放っておけばと思いはするがそれもできずに少年のペースに乗せられ。

寄りにもよって貧民地区の人目のあるところで抱きつかれては他も同じことを求めるかもしれないと、
離してと言っては少年の背中を叩いて。

アーシャ > 勿論殴られる覚悟はあった。
寧ろこんな場所で周囲の目が有りそうな場所で抱きつくのだから、殴られても仕方が無いのはあるのだが、どうしても今夜は誰か熱を奪いたくて、つい暴挙に出た。
普段ならそれより何より尻を愛でるし、撫でるが、貧民地区の住人とて寒くなるとこんな気分の時もあるのだ。

「何という信頼感……とは少し違うか。娼婦の姉さん方はこの時期高くてさー……どうせなら、こう、ノーマ姉さんをね?このまま此処でガバッと……あっ嫌なら、どこか行く?勿論ノーマ姉さんの奢りで。」

と、人の懐にも懐具合にもズケズケと踏み込みながら、抱きついたまま、腰に両腕を伸ばして抱きしめる力を強めたまま、背中を促されるように叩かれても離して、と言われても、問いの返事をもらえるまで、逃がさないではなく離すつもりは無く、密着したまま顔を上げて再びじぃーっと先程よりも近い距離でノーマ姉さんの青い瞳を眼鏡越しに覗きこんで視線でも問うさあ、此処から連れ出せと、勿論当然絶対にノーマ姉さんの奢りでである

それに、ノーマ姉さんはお人よしなので、頼まれれば絶対に断れない、そういう自信が無駄にあり、そのダメ押しに少しだけ凄くわかり易く何か企んでいる、うわべだけと言う感じの寂しげな笑みを浮かべてみせる、が……間違いなく眼だけは悪戯に笑ってしまう。

ノーマ > 普段とは若干違う行動に多少戸惑いながらも抱きつかれたのを押し放そうとして。
これがお尻を触れられたなどならばセクハラ小僧として鉄拳制裁をすればいい。
しかし抱きつかれているだけなのでそれもやりにくく。

「私のことを都合のいい人って見ていますよね。そこまでは知りませんよ、しっかりと稼いでください。
私はそういう仕事はやっていないといいましたよね?
……ご飯ぐらいならご馳走してあげますよ」

完全に人の財布をあてにしている言葉、押し放そうにも両腕の力を強められてはそれもできず。
叩いても離れるどころか密着され、近い距離で見つめられては溜息を吐いて折れ。

きっと演技だろうがもしかすれば本当かもしれないと思えば非常にもなり切れず。
眼だけは笑っている少年にご飯だけと告げて。

アーシャ > 炊き出しより、はっきりと誰かと二人きりの食事のほうが美味しいに決まっている、だからノーマ姉さんの言葉に縦に頷いて、返答を確認できたので、ふわりと両腕を解いて半歩だけ下がった。

「……やったぜ、ノーマ姉さんの手料理が食える!」

落ち着いて考えるとだ。
炊き出しだってノーマ姉さんの手作りであるし、そもそも、ノーマ姉さんは食事をご馳走と言ってるだけで、手作りとも何処かのお店でとも言っていないので、ここは都合よい方に受け取りながら、上手くノーマ姉さんの部屋に転がり込んで一晩お泊りしてやろうと画策をする。

あてにしているのは財布、とノーマ姉さんの部屋のベッドである、後出来れば入浴もできると嬉しいし、お酒も飲みたいが、流石にそれは間違いなく鉄拳制裁コースになるので、ぐっと堪えて。

今夜一晩でも転がり込んでやる、と、視線に不穏なものを混ぜてじぃーっと、じーっとノーマ姉さんの瞳を覗きこむが、今夜はノーマ姉さんと出会ってからずっと視線を重ねてばかりだと思うと、ンッっと変な声でて、耳の先が少し赤くなる。
――…ノーマ姉さんは厳しいし、頼まれれば絶対に断れない、でもでもだノーマ姉さんはとても美人で、それを思うとなんだか気恥ずかしく。

ノーマ > 「……また勝手に……仕方ないですね」

どこかの食堂で食事をと思っていたが手料理と取られて喜ばれると目を丸くし。
その事を訂正しようとするがここまで喜ばれると、違うといった時の落ち込みを考えればどうにも言えず。
なので食事は作ってあげようと妥協をして。

「本当に仕方ないですね。でも在り合わせなので文句は聞きませんよ」

それでも良いならと少年に告げ、作ってあげれば出費は抑えれると前向きに考えることとし。
もしわがままを言えばその時は鉄拳制裁と決めて。

「なんですか?食事だけですよ」

見つめてくる瞳に不穏な色を見ては食事だけと念を押し、耳の先が赤くなっていることには気が付かず。
やんちゃで良い子とは言えないがどうにも放っておけないと再度思い。

「行きますよ。他にまでついてこられても困りますから」

そう言っては少年を促して。

アーシャ > 「はいはい、食事だけ食事だけ~ってね。」

当然食事以外も頂くつもりである。
温かい湯だったり、温かいベッドだったりと諸々も。
それだけ企んでいると言わんばかりの表情ではあるが、促されると、抱きついた時のように少し強引にノーマ姉さんの手に手を重ねるするすると指を全て絡めて、ぎゅ、と握り締めると、促し返す……行こう?と手をくいくいっと引っ張る。

その行き先がノーマ姉さんの部屋なのか、どこか孤児院の一室でも借りるのは不明ではあるが、とにかく一人でない事が嬉しかった。
今だけ少しだけ、年相応の少年らしい態度を見せながら、歩き出すのであればしっかりと、手を離さずある意味周囲に見せつけながら歩き出すだろう、共にどこまでも。
特にこんな寒い夜は……。

ノーマ > 「本当に食事だけですからね。…そういうのは恋人とするものですよ」

これは絶対に食事以外も狙っていると分かればもう一度念を押しておき。
そうして歩きだせば少年が手を重ねてくる、それが良いのだが指を絡めて握りしめられると、それは恋人と苦言を告げ。
しかし引っ張られるとバランスを崩しそうになりながらも追いかけてはじめて。

そうして引っ張られていく先は自分の部屋か、それとも少年の普段から寝泊まりをしている場所かは判らない。
しかし普段はませているような少年の年齢相応な姿に頬を緩めて共に歩き出し。
寒くなり始めたこの季節の夜、握った手は暖かくて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアーシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からノーマさんが去りました。