2022/10/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「あぁ…もう少し、面白くあって欲しいものじゃが。
やはり、こんな場所では、この程度の者しか居らん。
…本当に、どうにかならんもんかのぅ?」

そう呟く少女、その足元には、一人の男が倒れており。
その視線の先に、もう二人の男の姿がある。
とん、と地面を蹴ったと思えば、少女の姿は掻き消る。
すぐ目の前にあった姿、それを見失い、辺りを見渡す男達ではあるが。

「いやいや、ほれ、下じゃぞ?」

その声は、男達の足元から聞こえる。
小柄な体を、更に小さく見せる程に、身を屈ませた少女の姿。
しかし、その姿を確かめる前に、どっ、と響く衝撃。
ぐらりと片方の男の体が揺らぎ、どさり、と倒れ込む。

圧倒的な戦力差、今更ながらに気付く。
残った男は逃げる為にか、少女に背を向け、駆け出そうとするのだが。

「いやはや、本当に分かり易い。
ほれ、これで終いじゃ」

今は背後に居るはずの、その少女が正面に。
するりと伸びる手が、男の腕を掴んだ、そう思ったかと思えば。
ぶわっ、と男の体が大きく回転し、ずどん、と背から落ちて強かに体を打って。
そのまま、動かなくなった。

タマモ > 「………あぁ…そう言えば…
なんで、こんな事になったんじゃったか?」

地面に転がったまま、伸びた三人の男を見遣り。
ぱんぱんと手を払いながら、少女は首を傾げ、そう呟いた。
…本人達が聞いたら、何と言われるか知らない発言である。

確か…いつもの通り、屋根の上での散歩をしていて。
裏通りから、何か聞こえて、気紛れにそこへと向かった。
うん、そこまでは覚えている。
で、その場所に行ったら…何か男達が居て、よく分からない内に襲って来たのだ。
そこで何をしていたのか、知らない訳だが…
まぁ、誰か襲ってたりとか、不正な取り引きをしてたとか、そんなところだろうか?

何にしても、この状態では、聞き出す事も出来ないし。
気にしていても、仕方無いのだろう、うん。

さて、この状況から、どうしようか。
軽く思案しながら、その場に留まっている少女であった。

タマモ > 「まぁ、このまま居ても、何かある訳でなし。
そろそろ、戻るとするのが良いじゃろう」

ぐ、ぐっ、と軽く体を曲げ解し。
改めて、男達を見遣った後。
とん、と再び地面を蹴れば、その身は軽々と屋根の上へと舞い上がる。
ひらりと屋根の上に着地をすれば、そのまま、屋根伝いの散歩を再開するのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からタマモさんが去りました。