2022/08/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にハクさんが現れました。
■ハク > 壁に立てかけられていた木材が倒れるけたたましい音が、貧民地区の更に薄暗い路地裏から鳴り響く。
直後そこからズボンを吐きそこねて貧相なモノをぶら下げた金髪の男性が必死な様子で飛び出してきた。
「があっ!こらぁ!!!」
続いてその路地裏から飛び出してきたのは銀髪で狐耳と尾を生やしたミレー族の少女。
周囲を見回しその男の方に向けて手を伸ばし、何やら術を使おうとしたが――
その先に、濡羽色の髪の女性が立っている事に気づいてあわや術を中断する。
「すまぬ、そこの食い逃げ、捕まえてもらえぬでござるかっ!?」
こんな治安の悪い貧民地区を歩く身綺麗な女性が一般人だとは思わず、即座にそのようにお願いを飛ばす。
その間にも男は本気で逃げようとしており、何もしなければ女性の横を素通りして更に別の路地裏に逃げていくことだろう。
■リコリス > 「……!」
突然の激しい物音、そして裏路地から出てきたとんでもない恰好の男。
リコリスは当然そちらに目を向ける。
「ん?食い逃げ?」
そして後から出てきた少女に捕まえろと言われれば、咄嗟に足を伸ばして男に引っ掛けて。
すっ転んだ男が起き上がる前に、すたすたと歩み寄って踏みつける。
そして、じたばたと暴れる男の顔の横に、手裏剣を一発。
「次は頭を狙うぞ?…………これでいいか?」
大人しくなった男を見て、次いで少女の方に目を移し。
そして、ニヤニヤと笑みを浮かべてこう口にする。
「で、私を働かせたお代はいくら払う?」
■ハク > 女性に正義や義侠の心があったのか、気まぐれか。
それは分からないが、逃げていた男性の足を引っ掛け路上に倒れさせ、さらに恫喝で動きを止めてくれるのが見えた。
その様子に一安心、と胸に手をあてて安堵の息を吐くとその『食い逃げ』犯のところに歩いていく。
見ればミレー族の少女、ハクは特に衣類が乱れた様子はない。
シェンヤンや東方に知見があるなら知識にあるだろう羽織に手を通しており、ただ首から下は魔力皮膜に覆われた姿だ。
捕まえてくれた女性のところにたどり着くと再びぺこりと頭を下げつつ毛量豊かな狐尾を揺らして。
「うむ、助かったにござる!
こやつ、後払いの約束でそちらの路地奥で女を買ったでござるが、終わったとばかりにその子を蹴り飛ばして逃げようとしてな。
それがしは、まだ客をとっていなかった故に捕まえようとし……まぁ、最初の一手をしくじって逃げられてしもうたでござる」
頭をあげ、にこやかにこの男がしでかした事と、『食い逃げ』の意味を説明した上で這いつくばったままの男の上着に手を差し込み、ごそごそと探ると財布を抜き取り、中身を改め。
「いくら払いかはまだ聞いておらんかった故、こいつは一先ず預からせてもらうにござるよ。
もし返してほしければ後でまた先程のところへ謝罪しにくるでござる……
って、いくら!?!?」
男には無慈悲に財布を没収した上で、自分が蹴り飛ばして逃げた相手への謝罪を要求し、満足したところで……
女性の方からの依頼量の話に驚き尾をびくんと震わせる。
「え。えーと……すまぬ、あー、もしやお主、上級の冒険者でござるか……?
ぬぬぬ、それがし、今のところ手持ちはこれくらいしかないにござるが……」
もしや働かせるにも金がかかるような相手だったかとしどろもどろに、羽織の袖から巾着袋を取り出し、そこに入っている1000ゴルドを見せる。
■リコリス > 少女がこちらに近づいてくる。
着ている衣装は王国のものというよりは自分の故郷のものに近い。
顔立ちも、どことなくルーツが近い所にありそうだ。
そんな少女にリコリスは、
「…お前娼婦なのか、そんなちんちくりんで客がつくのか?」
と、かなり失礼な事を口にする。
心の内ではこんな少女が娼婦をやってるなんて世も末だと思いつつ、
ミレーなんてこんなものかと思い直す。
「当たり前だろ、タダ働きさせる気か?
冒険者じゃないな……賞金稼ぎ、あと殺し屋だ」
冒険者は一つのカタギの職業として認められているものであるが、
賞金稼ぎや殺し屋などというのはほぼならず者だ。
そして、その分金にはがめついのが常であるが…。
「……まぁこれでいいか。商談成立、こいつは好きにしろ」
素早く巾着袋ごと1000ゴルドを奪いとると、男から足を離し、
両手を捩り上げその手首を懐から取り出した縄で縛った後、
無理やり立たせてハクの方へ突き飛ばすように歩かせた。
■ハク > 会話するなり投げかけられた言葉には少しばかり心に刃がサクリと刺さる。
最近では常連の客もあるし、冒険者として同伴中の性処理なんかも頼まれる事は多い。
だから、客は居る、とでも言えばいいのだろうかと口ごもってしまい。
「……やぁ、まぁ、この姿がいいという客もいるでござるし、術を使えば見た目ならば成長できるので、そちらを所望されることもあるでござるよ」
ぶぅ、と少しばかり口を尖らせつつ、尾を揺らしながら返事をする。
その間にも手にあった巾着は取られてしまうが、手助けの代償であれば仕方ないかと少し眉根にシワを作りながら諦めのため息をついた。
「まぁ、タダ働きはよくないでござるし、うむ、お主の言う事も一理あるので仕方ないでござる。
今度からは、もうちょっと雰囲気とか読んで助けを乞うべきでござるか……」
賞金稼ぎ、という仕事はわかるが殺し屋だと人前で堂々と言うのはどういう魂胆だろうか、と眉をぴくりと動かしてしまいながら、あまりそこについては話を深掘りするのは止めておく。
不老不死の身、急に目の前の相手が気が変わって殺す、などは流石にされないだろうが……そうであったとしても、殺されるのは流石にゴメンなのだ。
まぁ、相手が1000ゴルドで満足してくれたならよし、と考えて立ち上がった男を受け取り。
「あ、まぁ自己紹介もしておらぬでござるな。
それがし、ハクと申す。普段は冒険者をしており、平民地区の『ベルベットドリーム』という娼館で働いているでござる。
……まぁ今日は娼館も休みで予定も何もなかったので、娼婦友達に誘われてその路地裏に来てたでござるよ。
なので、もし何かあれば冒険者ギルドか娼館に言付けしてもらえれば助かるにござる」
最初は男の意思で謝罪に来るよう仕向けるつもりだったが、丁寧に縛られ渡されたなら仲間のところに連行するのもありだろうと思い、まずは女性に再び頭を下げて軽く自己紹介を行う。
その後、特に何もなければ再び路地裏に男を連れて戻っていくことになるだろう。
■リコリス > 「ふーん…どれぐらい上げられるんだ?年齢」
成長できると言われれば興味深げにそう聞いてみる。
この見た目年齢では興味も湧かないが、術か何かで容姿を作ってるなら話は別。
まぁ、20は超えていないと好みではないのだが。
「この地区にタダ働きするお人好しなんかいるわけないだろ。
困らないように金は持っておくんだな」
貧民地区ではリコリスは殺し屋であることを隠そうともしない。
ここは元々そういう人間がうろつく地区なのだ。
さらに言えば、この地区の人間は当たり前だが金に飢えている。
リコリスは思わぬ臨時収入をしっかりと懐に収めた。
「休みなのに客取りか、仕事熱心なことで…。
自己紹介か…私はリコリス。職業はさっき言った通り。
誰か生け捕りにしたい奴か首持ってきて欲しい奴がいれば依頼してくれ。
いつもはここから10軒ほど向こうの酒場にいる。初回はサービスしてやるぞ?」
自己紹介にはリコリスも自己紹介で返す。
更には、何かの縁だとばかりにサービスまで約束して。
■ハク > 「む?まぁ恩人であるなら……よいしょ、っと」
最近は必要魔力も熟練により減少しており、戦闘を継続しないのであれば別に内気功による身体成長も負荷ではない。
であるから、恩人とも言える相手が見たいと言うのであればと男を壁際に再び転がして寝かせながら術を発動させる。
すると肉体は子供サイズから大人、とまでは行かないものの胸は大きく膨らみ尻も大きくなり、腰もくびれを得て身長もそこそこ伸びていった。
その変化を持ってしても魔力皮膜は裂ける事なく体に問題なくフィットしている。
それを見れば、だからこそのこの被膜服を身に着けているのだと理解してもらえるかもしれない。
「こんな感じでござるな。術の発動条件をできる限りゆるくしているので、この姿か元の姿の二択でござる」
どうでござる?と両手を広げて軽くアピールする。
とは言っても別に襲えとか買ってくれとかそういうものではなく、単純に『これなら買う客もいるだろう?』というちょっとした自慢のようなアピールだ。
「んまぁ、正論でござるなぁ……」
そして、『タダ働きするお人好しはいない』と言われればぐぅの音も出ないで同意をする。
まぁ、自分も今の手持ちが先程の巾着だけであり、全財産というわけではない。
だからこそあっさり諦めもしたのだ。
……それでも、5日分の生活費ともなれば惜しいと思わなかった気持ちはないが。
「まぁ、好きでやってる、という面もあるでござるからな……
ううむ、了解したにござる。……今のところ、殺したい程の相手はいないでござるが、もし出来たら、でござるな」
10軒先の酒場、といえばあそこか、と割と場所を理解し、名前とともに頭に入れる。
■リコリス > 「う~ん、これぐらいなら買ったでござるがなぁ…」
成長したにはしたが、まだ20歳以下といった感じのハクの様子を見て、
リコリスは残念そうに首をかしげ…ポン、とその姿を変化させた。
それは顔も服もハクそのもの、だがその背丈は今の彼女より伸びており、
胸も尻もより豊満な、20代半ばにもなればこう成長するであろうといった姿。
声もそっくり、ハクのものになっていて。
「まぁそれがしの好みにござるから、お主はお主で需要はござろう」
それだけ言ってまたポンと、元のリコリスの姿に戻る。
あまり年下に手を出す趣味は彼女にはない。
娼婦ともなれば尚更である。
「ま、別に値切り交渉を受け付けないほどがめつくもないだろうがな。
お前は素直に差し出しすぎだ」
正直、別に100ゴルドも貰えれば十分だっただろう。
とはいえ一度貰ったものを返すつもりもリコリスにはさらさらない。
精々授業料とでも思ってもらおう。
「ま、仕事は好きでやるのが一番だよな。
別に生け捕りでもいいんだぞ?値段は少し上がるが」
賞金稼ぎが主な仕事なので、賞金さえ貰えれば割となんでもやる。
生け捕りも殺しも、リコリスの実力なら思うがままだ。
■ハク > リコリスと名乗った女性が『これぐらいなら』と言って変身した姿は、この姿より更に成長した姿。
見た目も服装も、声色までも自分と瓜二つでありながら年齢部分だけは更に調整をかけてより大人の姿になっている。
正直、その姿には驚いて目を見開き、尾をぶんと1回振ってしまう。
変化の術を使う人を見た事はありはしたものの、そういう人も『眼の前にいる自分と同じ姿』が関の山。
このように変化した上でさらに調整をする、という離れ業に驚かないはずもない。
「お、おぉ、リコリス殿すごいでござるな……
いや、本当に。そのように変化が得意な女性などお目にかかったのは初めてにござる」
本当に、心から驚嘆した様子を露わにしながら思わず軽く拍手をする。
そしてすぐに元の姿に戻るのを見れば、はぁ、と改めて息を吐いた。
「ん?あー……」
そして、差し出したお金についての忠言を受ければ少し気まずそうに頬をかき。
「それがしの子供姿はそれなりに愛嬌ありと言われておって、また最近も『おまけをやろう』と店主に肉の串焼きをサービスしてもらえたりしていてでござるな。
率直に言うと、『子供姿で素直に行動するとだいたい大人が負けてくれる』、というのがちょっと身にしみすぎてたでござるな」
場所と人、それをちゃんと見ずに行ったのが悪いのだから仕方ない。
もしこれでリコリスが男性だったり子供に甘い性格であればハクの先程まで自覚していなかった行動の結果、『貰いすぎだから返してやる』といくらか戻ってきた可能性があったのだ。
現実にはそういうことはないので、反省の表情である。
「ううむ、ありがたいにござるが……もし、そうでござるな。
何かの依頼でこの男のように踏み倒し、食い逃げをして、そして見事逃げ果せたような輩がいたら相談するでござるよ。
生け捕りで、でござるな。その時はちゃんと、交渉させてもらうにござる」
一先ず殺しを依頼したいような相手はいないし、捕獲したいような存在もあえていうなら素直に路上に転がっている男くらいなものだ。
だから、今のところは問題ないとうなずき、にこりと笑みを浮かべて子供の姿に戻る。
■リコリス > 「初めて、か。お前さんみたいに狐耳が生えてる連中にはこれぐらい出来るのがいたりするんだがな」
褒められて、訝し気にハクの頭の上を見る。
リコリスの中で狐耳の連中といえば自分達のライバルと言えるほど、
実力が拮抗している相手である。
目の前の少女は、純粋な狐育ちではないのかもしれない。
「あぁ成程、悪かったな冷たい大人で。
しかしお前からは良い事を聞いた。今度から私も子供姿になってみようかしら?」
ハクの言う子供姿の利点を聞けば、言葉とは裏腹ににやにや笑いを返して。
そして、その姿は彼女の子供姿と同年代の子供めいた姿へと早変わりしていた。
成程、こういうのも悪くないなと、自身の姿をしげしげと眺めつつ。
「娼婦代も払えずに踏み倒すような奴なんて依頼として安すぎじゃない?
働くだけ損よ、持ってくるならもっと大きな依頼にしなさい。
まぁどうしてもって言うなら受けてあげるけど」
リコリスの変身能力も、身体能力も、困難な依頼でこそ輝くもの。
こんな男の同類を捕まえる為に働くなんて働き損である。
■ハク > 「うーん、それがし、術の勉強を行っていないでござるからな……」
リコリスの視線が自分の耳に注がれるのをみて、少し気まずそうな顔をする。
あくまで淫魔に改造されてこの姿になってしまった身。とはいえその事を初対面な彼女にそこまでの話をするわけにも行かない。
だからこそ、術が不得手な狐ミレーという様子で、どうにも答えづらそうに尾を揺らしつつ目を泳がせる。
「いやそこは悪くないでござる……というか、本当に変幻自在でござるな!」
だが、こちらの回答をきいて笑みを浮かべた彼女が再度変化をして自分と同じような子供姿になれば、再び驚いて目を見開く。
その様子を見れば、自分もしっかりと術を覚えるべきだろうか……?とも思案をしてしまう。
「いや、この男は払えないというか、ヤった上でそのまま踏み倒して逃げただけでござるからなぁ……」
言いながら財布を改めて開くと、そこには5000ゴルド程入っていた。
客としての料金は500ゴルドなのでちゃんと払ってもよかったろうに、なぜだろうという気持ちに首をかしげる。
「まぁ、了解したでござる。何か……うーん、何か、あればいいでござるがなぁ」
リコリスの忠言にはしっかりと頷く。
ただそうなると、本当に今のところは依頼するような危ない予定はない。
何か、あれば依頼しようと再度うなずいた。
■リコリス > 「そういうものか…なら私が教えてやろうか?授業料は貰うが」
元の姿に戻った後、悪戯気にそう訊ねる。
ちょっとした安定収入を得るのも悪くないし、
好みの姿に変化した彼女を買うのも楽しいだろう。
彼女とて、術を覚えれば冒険でも娼館でも役立つだろう。
winwinの関係だ。
「人の姿をしていれば誰にでもなれる。
人の姿をしてなくてもある程度はなれる。
仕事にはとっても役に立つよ」
そう言うリコリスの姿と能力は、
ハクの故郷にもいるであろう、
忍者という存在のことを思い起こさせるかもしれない。
「ちゃんと稼ぐ能力があればそんなチンケな真似はしないだろ?
つまりソイツはそんな能力もないつまらん奴ってことだ」
リコリスとて、貰えるものはしっかり貰うが払うものはしっかり払う。
それすら出来ないのは取るに足らない小悪党だと相場は決まっている。
そんな人間を相手にしても、あっさりした仕事にしかならないだろう。
「ま、別に護衛とかそういう依頼もやらんでもないぞ。
ただちゃんと相応に命の危険がある依頼にしろ。働き甲斐が無いからな」
言えば、冒険なんかにも付き合ってくれるだろう。
ドラゴン退治とかでなければ動かないだろうが。
■ハク > 「む……それは、ちょっとお願いをできるのであれば、ご教授願いたいでござる」
提案を聞けば耳をピンと立たせて興味深そうに尾をゆらし、リコリスに視線を向ける。
内気功による肉体変化だけでなく、実際に変化を使えば大人姿であっても術を使う事ができるかもしれない。
それに、いろんな年齢に変化できれば実際娼館での客のウケもまたいいことだろう。
「うむ……まぁ、金はあってもつまらない奴、というのは確かでござるな。
はぁ……そう考えるとこやつを捕まえるのに手間取ったのも少々悲しいものがあるにござる」
しっかりと払う事ができるのにそれすら踏み倒した相手に対する視線の温度は極端に低い。
最初逃げられたのも、この男が買っていた女性を盾にされ、投げつけられたから受け止めるのに足止めされたのだが……
そもそも最初からこの程度の男だと理解できていれば、マシだったと考えて少しため息をついた。
「む!そうでござるな、そういう依頼の方はやるかもしれんにござる。
それがし、色々あって魔法のアイテムを探しているので、探索の護衛などのほうがありうる感じでござるなぁ」
尾をふりたくりながら目を輝かせる。
今の体の呪いを解く事ができれば、もう可能性はないに等しいが人間に戻れる可能性がある。
そうでなくとも、人間相手に妊娠できるようになればそれはそれでまた良いことだと思っているのでにこりと笑みを浮かべ。
「さて、ではそろそろこの男を引き連れて謝らせてくるにござるよ。
リコリス殿、変化術を教えてくれるの楽しみにしてるでござる」
さてでは、と再び男を引き起こして路地裏に戻ろうとする。
■リコリス > 「よしじゃあ決まりだ。月1000ゴルド。
今月分はさっき貰った分でいい」
商売道具の術を教えるにしては安い値段ではあるが、
どの道素質がある狐や狸にしか出来ない術だ。
一人に教えたところで、こちらの仕事を邪魔することにはなるまい。
「ん?別に今日から教えてやるぞ?
どうせ暇なんだろう?私もそうでな」
そして、そんなことを言いつつ彼女が路地裏に戻ろうとすればついていき、
ハクの用事が終われば授業が始まることだろう……。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からハクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からリコリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 貧民地区の中でも露店が並ぶ比較的賑やかな通りを男は歩いていく。
決して清いと言えない取引の仲介を終えて、報酬を受け取った帰りだが表情は硬い。
「あんだけ危ない橋渡らせといてこれっぽっちかよ……。
そろそろ縁切るかあいつ……。」
事前のやり取りでは得られていなかった官憲との遭遇をやり過ごして仕事を終え、
報告と合わせて追加報酬の交渉をするが依頼主の元締めは想定の範囲内だろうの一点張り。
元より別の仕事の調査も兼ねて受けた依頼とあって強くは出なかったが、
ずさんな依頼があまりにも多い、相手とのやり取りに辟易していて。
「……おもしれえ事、なんかねえかなぁ」
憂さ晴らしに、何か出会いやらはないものかと。
■コルボ > 男は路地裏に消えていく―
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からコルボさんが去りました。