2022/05/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 夕刻、そろそろ陽が落ちていこうという頃合い。
静かに落ちていく夕日が、もう差さないような場所。
貧民地区の奥、あまり人が知ることのない書庫――薄暗く、しかし案外広い。
建物の一部は崩れかけの古めかしい…というよりは、ボロい店だった。
「なァ。……なンでこの店は、こんな本が揃ってンだ。」
店の棚を眺めながら、大きな男がぼやいた。それこそ、小さな店の天井に背が届きそうな体躯
どこか呆れたような声音で店主に声を掛けるが、返事は返ってこない。
稀覯本…というだけではない。禁書や魔書の類が、ちらほら見掛ける。
最近の週刊誌もなぜか、陳列されてていたが。
結局店主からの返事はなかった。やれやれと肩を竦めて、本を眺めた
一部の好事家からは、どうも重宝されそうな店だ。