2022/05/06 のログ
■ミルフィリア > 仔猫を抱きかかえたままで、路地の奥へと消えていき。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からミルフィリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にキキョウさんが現れました。
■キキョウ > 貧民地区の下層、華々しい富裕地区から大きく離れたそこには都市内を下水を処理する地下水道の入り口がある。
轟々と流れる水の音だけが不気味に響き、汚水の匂いと暗闇が充満するその空間は貧民地区に住まう人間であっても好き好んで近づく事はなく、故に闇に身を隠したい者達にとって格好の拠点となっていた。
日が落ち、月が雲に隠れた静寂の中、その地下水道と貧民地区を隔てる錆びついた扉が軋んだ音を立てながらゆっくりと開いていく。
「…………」
全身を覆う外套をびっしょりと塗らし、足元を塗らしながら扉の奥から現れた1つの影。よく見れば外套の裾には無数の返り血が付いていて。
「流石にこの格好のまま、報告に行く訳にはいかないわね」
外套を投げ捨てるように脱ぐと地下水道の中へと捨て去り、その後顔に血が飛んでないか確認する様に手甲で拭おうとした手が途中で止まる。
「まぁいいわ、いずれにせよこの時間じゃもう会ってくれなさそうね。」
以前、酒場にて深夜もやっている温泉がこの街にはあると聞いた。下水の嫌な匂いを落とす為にも探してみようと女はそのまま歩き出した。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からキキョウさんが去りました。