2022/05/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にミルフィリアさんが現れました。
■ミルフィリア > 貧民街の路地裏
大人がどうにかひとり通り抜けるのがやっとという狭い路地を通りがかった際に、何かの鳴き声を拾ってしまった。
気のせいだと思って通り過ぎることもできたのだろうけれど、気になってしまうともうどうしようもない。
ため息まじりに、その鳴き声のもとへと足を向ける。
「あー……やっぱり。ねぇ、君、だいじょうぶ?」
ドブとも排水溝とも言い難い道の脇に掘られた窪み。
そこに挟まるようにして、1匹の仔猫がぐったりとしていた。
泥水に濡れた毛並みは、もはや何色だったのかさえも判別できないほど。
やせ細った身体は、骨が浮いてしまっているほどで。
「はぁ……仕方ないよね。」
飼う当てがあるわけもない。
けれど放っておくわけにもいかない。
逡巡したのは僅かばかり。服が汚れるのも気にせずに仔猫を抱き上げて。