2022/01/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にファンシャンさんが現れました。
ファンシャン > 深夜の安酒場は人はそれなりにはいるけれど、どこも満席にはなっていない。誰もが行くところもないからと一杯の酒をちびちびと飲みながら時間をつぶしていた。女もそんな一人で、テーブル席で窓の外を眺めながらぼうっとしていた。

「はぁ…もう、こんな時間かぁ…眠いなぁ…」

仕事終わりにあまりの疲れに休んでいた。ぼんやりとした瞳で夜空を眺めていれば、瞼は重くのしかかり、頭が左右にゆっくりと揺れていた。

ファンシャン > 「はぁ…んぅ……いまぁ、何時ぃ…?」

時計を見る気力もなく呟きながら、身体をテーブルに突っ伏してしまう。所在なさげにしていた両手、右手はなかば空になったグラスを掴み、左手はもそもそと身体をまさぐる。何かを探すように指先を身体には這わせ、次第にそれは下半身へと伸びていく。

「うぅぅ…なんで、こんな時間までぇ…仕事しなきゃいけな、いのよぉ」

ぶつぶつと呟きながら、左の指先が脚の付け根をまさぐり、スリットに爪先がかかると無造作に掌でつかみ、ずりずりと擦り出す。

ファンシャン > 「はぁっ…ぁぁ、んぅぅ……眠ぅ、んっ…」

愚痴を零しながら、指はつるつるとしたラバーの上からスリットを何度も擦りあげる。息が荒くなれば喉が渇いてきて、ちまちまと酒を口に運ぶ。頭の奥がじわりと痺れてくるような感覚が広がってきた。

「あー、ぁっ、んぅ…少しは給料、上げたって…罰は、ぉっ」

ラバーの下から指先へと突き出す感触があれば、それを爪先でかりかりと擦る。掌でスリットを擦り、親指の爪で突起をこりこりと転がしていくと、身体が自然と震えてきた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にスター = ダンフリーズさんが現れました。
スター = ダンフリーズ > 今日の儂は酒場の裏側で皿洗いや荷物運びと言った力仕事をさせて貰っておった。
一通り仕事を終え、真っすぐ家に向かうつもりじゃったのだが、とある席で妙なことをしておる女性を
見つけてしまったのだ。
人目で何をしているか分かってしまい、儂は咄嗟に顔が熱くなる。

「何をしておるんじゃ、こんな所でそんなことをしておると危ない目にあうぞ。」

儂は他の客の注意を引かぬよう、女性の間近に座ってから耳元で囁いた。
給料がどうのと言っておるから恐らく仕事のストレスが溜まっているのだろう。
ここはそんな客がちょくちょく現れるそうじゃからな。

ファンシャン > 聞こえてくる声に、はじめこそ自分への言葉とすら気付かずに行為に没頭していたが、顔を寄せられようやくにして気付く。視線を相手へと向ければ、自分が何をしているのかという言葉に心底わけがわからないといった様子で。

「何ってぇ…お酒、飲んでるだけ、っ…でしょお…」

寝ぼけているかのように、下半身を弄る指は止まらない。しかし、見られていると認識すると顔が急速に赤くなっていく。酒がまわったのかと思いながら、息は荒くなっていき。

スター = ダンフリーズ > 「本当に自分が何をしているか分かっておるのか?
酒を飲んでるどころか、自分の身体を触っておるではないか。」

これはまた凄い相手がいる者じゃ。
声を掛けていると言うのにまだ触っておるではないか。
儂はどうすればこの場を収められるかと考えているうちに視線が交わってしまう。
向こうもどうやら顔が赤くなっておる。理由はわからんが。

「とにかくじゃな、ここでそんなことをしておると目立つぞ。
それとも人前でする趣味でもあるのか?」

次第に向こうの息が荒くなっていきおる。
儂のような年にはなんだか刺激が強すぎて目のやり場に困りそうじゃ。

ファンシャン > 「はぁ? 自分で自分を触って、何が悪いって…?」

よくよくと見れば自分よりも背の低そうな男性で、大人には見えない。自分が今どこにいるのか、一層にわからなくなってきていた。口調と見た目のアンバランスさに少し驚いたのか、身体の動きは緩慢になっていく。

「趣味があったらなんだっていうのさぁ」

誰だこいつという目を向けながら、グラスを抱えるようにして酒を飲む。頭の中では知り合いの名前や顔を列挙するも当然見覚えは無くて、ここは仕事場ではないんだからそれも当たり前で、などと脈絡もないことが頭の中で浮かんでは消える。

スター = ダンフリーズ > 「ひょっとして、誰かを誘っておるのか?
でなきゃ年ごろの女性が人前で触ったりせんじゃろ。」

儂のことを見る目がなんだか不審げじゃ。
そりゃそうじゃな、何せ初対面なのじゃから。

「儂もこれと言った趣味をもっておらんからの。
趣味なんぞ無理して見つけるものではないじゃろう。
やりたいことをしておればいいのではないか?」

よくわからんが、この女性の不満が口から零れ出てきたわ。
儂は隣に座ったまま話を聞くことにした。
こんな未熟者で務まるかどうかはわからんがな。

ファンシャン > 「触る触るって…さっきからぁ、なんのこと?」

酒のせいか頭の中はあいまいで、何を言っているのか認識できないでいた。じっと相手を見やり、空になったグラスを置く。

「やりたいこと…やりたいことかぁ……もう、寝たいわぁ…」

相手の言う言葉にほとんど考えもせずぼそぼそと呟く。

スター = ダンフリーズ > 「ううむ、まるで通じておらん…。」

儂は息を吐き、眉尻が下がっておっただろう。
今の儂ではこの御仁をどうにかするのは無理なのじゃろうか。

「宿は取ってあるのか?
それならば送ってやろう。
それとも儂が取っている部屋で良ければ連れて行くが。」

グラスも空になったことじゃし、儂は相手の肩や腰に手を回し抱えようと。
儂の身体ならば人っ子一人抱え上げるなど造作もない。
相手の反応次第じゃが、とりあえずこの場は後にした方がいいじゃろう。

ファンシャン > 触れられたことよりも、その腕の力強さに意外そうに顔を見る。子供に見えるのにと呟きが漏れ、心地が良いからと身体を預けてしまう。

「宿ぉ?……そっちでいいからぁ」

宿と言われても頭の中は整理が出来ず、そうそうに考えを手放してしまう。取り敢えず寝れる場所があるならどこだっていいと、提案にそのまま頷く。相手の腕へと身体を預けてしまえば、ふらふらと立ち上がった。

スター = ダンフリーズ > 「驚いたか? 儂は竜の身体でな。
人より力が強いのじゃ。」

漏れた呟きに儂は満面の笑みを浮かべていたじゃろう。
黄金龍である儂の凄さを人に感じてもらうと言うのはやはり最高じゃ。
儂よりも聊か背が高いものの、担ぎ上げるには支障がない。

「そうか? なら狭いが儂が取ってる部屋に行くぞ。」

儂は足取りがおぼつかない女性を抱え、店を後にした。
幸い宿自体は店から近く、誰かに絡まれることもなく無事辿り着いた。

ベッドと机があるだけの古びた木造の狭い部屋へ入ると、
儂は名も知らぬ女性をとりあえずベッドの上で休ませた。

「気分はどうじゃ?」

ベッドの端に腰を下ろし、顔を覗きこむ。
先ほどは赤くなっていたが、今はどうじゃろうか。

ファンシャン > 「へぇ…竜、なんだ…?」

言われても良く分からなかったのか、笑顔になるその顔をぼんやりと見ていた。腕に触れる相手の身体からは種族の違いなどはわからない。ただ、小さな体に大きな力が収まっているのは自然と感じられた。ベッドに寝かせられると、相手の顔が当たり前だが正面に見え、気遣ってくれているのであろうと感じると手を伸ばせばその頬に触れ、わずかに口の端を吊り上げるようにして笑みを浮かべた。

「ありがと…眠く、なっちゃったな…」

ぽそ、ぽそと呟くと、シーツへと手を落とし、目を閉じる。

スター = ダンフリーズ > 「今は人の姿を取っておるがな。」

儂の見た目ですんなりと認められたのは珍しいので尚気分が良かった。
結構な割合で与太話と断ずる輩が多い事多い事。
この女性はなんだか人当たりも良さそうだし、酔いが抜けた時に改めて話してみたいものだ。
などと思っていると、頬を触れてしまう。
いかんいかん、口元が緩んでしまいそうじゃ。

「邪魔はせんからゆっくり寝ると言い。」

もう少しこの女性のことを知りたかったが、どうやら相当疲れておるらしい。
儂はベッドから降りると予備の毛布にくるまり、床で眠ることにした。

ファンシャン > 「竜の姿も、見てみたい…かも?」

目を閉じれば、意識が落ちていくのと真逆に心の中が整理されていく。瞼の裏に浮かぶ相手の顔から、想像もつかない生物の名前を反芻し、小さく興味を抱いた。

「あり…が、と…ぅ……」

途切れ途切れの言葉をもらし、数分もしない内に寝息が聞こえはじめる。その意識は、朝方覚醒するまで夢の中へと落ちていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からスター = ダンフリーズさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からファンシャンさんが去りました。