2021/12/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
幾つものある路地、その一つに少女の姿はあった。
そんな場所で、何をしているのか…?
それは、この少女に問うような事でもなかろう。
いつもの気紛れ、いつもの悪戯である…のだが。

「………うむ、今日は誰も来んな」

路地のど真ん中、腕を組み立つ姿は、周りからどう見えるのか。
その辺り、少女の気にする事ではなく。
少女としては、悪戯をする相手が現れれば、と思うばかりなのだ。
悪戯は良いが、どんな悪戯を考えているのか。
それは、まぁ、現れる相手次第、と言うものだ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にクレイグさんが現れました。
クレイグ > 「…路地の真ん中で仁王立ちって、誰かと思えば前に見た顔だな」

近道のために通ったのか、そんな声が前から歩いてい来た男からかかる。
黒いマントで防寒し、手には小型のランタンを持った中年の戦士。

「いつだかの釣り依頼か、えとそういや、名前聞いてなかったな。
ともあれ、どうしたんだ?」

何処かで酒でも飲んできた後なのか、うっすらと漂う酒の匂いが、それを物語る。

タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
近付いている以前に、少女は、その相手の足音を聞き取ったのだ。
が、だからと言って、何かする訳でもない。
近付き、声を掛けるまで、突っ立ったままで居るのだった。

「………おや、その声は…
なるほどなるほど、お主じゃったか」

さすがに、足音で判断出来るのは、相手の大雑把な体躯と思考。
しかし、その声も聞く事が出来れば、相手が何者であるのか、鮮明に理解する。
挨拶代わりにか、ひらり、と手を振って。

「あー…そうそう、そうじゃったな。
どうしたか、と問われれば…そうじゃのぅ…
適当に、散歩か悪戯か、じゃろうか?」

ふむ、と頷き、軽く思案する仕草。
どう答えたものか、と考えるのだが。
結局は、面倒なので、正直に答えた。

クレイグ > 「悪戯ね、魚釣りじゃなくて、人を吊ろうって事か?
お前さんの方が悪戯されそう…いや、そういやそうか」

悪戯と言う言葉に苦笑しながらからかう様に言って。
自分が危ないんじゃないかと言いかけ、思い出す。
そういえば、外見とかけ離れた力持ってる感じだったな、と。

「暇つぶしに軽く飲むか?
歩きながらでもこっちなら飲めるだろ」

こんな場所と時間にあったのも縁かと、そんな問いかけをしつつ、マントの下から水袋を取り出す。

タマモ > 「人を吊る…あぁ、それはそれで、面白そうじゃのぅ。
まぁ、相手が居てこそ、なんじゃが…
おや、妾が?それでも、面白そうではあるが…結局は、誰も居なければ、な?」

男の言葉に、ひらひら手を振り、そう答える。
その通り、力はあれど、だからと言って、常にそうと言う訳でもない。
少女自身も、それを楽しむ、そんな性格なのだ。
まぁ、だからと言って、必ず、そうでなければならない、との訳でもないが。

「ふむ…良いぞ、くれるならばな?
もちろん、遠慮無しに、頂かせて貰うがのぅ」

それを問いながら、取り出す水袋に視線を向け。
ほれ、寄越せ、と言わんばかりに、ちょいちょい、と手招きするのだ。

クレイグ > 「普通の人も多いから気を付けろよ…と言って止まるタイプじゃなさそうだが。
ま、たまにやばいのもいるし色々状況もあったりするからな」

手を振る少女に苦笑しつつ。
何度見ても色んな意味で測り切れない相手だな、とふと考え。

「ほいよ、ちなみにベリーの酒だけど良いか?
あと、これも」

水袋と小袋をポイっと放る。
小袋の中身は、干し柿で、ベリーの酒に干したベリーでは味が重なるので避けたらしい。

「しっかし、寒くなったから酒が美味いな、温まるし」

自分でも一つ水袋をもって、そこから酒を一口、

タマモ > 「ふふんっ、そこは、ちゃんと相手を選ぶから安心せい。
心底から望まぬならば、少しは考えるのじゃ。
やばいの、か…さて、そんな相手、そうそう見掛けんな」

えっへん、と胸を自慢気に張り、そう答え。
後の言葉には、思い出すような仕草をするも、僅かの間を置いて、そう伝えた。

「さて、良いか悪いか、よぅ分からんが。
飲めぬもの、ではないんじゃろう?
ならば、それで十分じゃろうて。
…うん?…おっと、では、これも頂こう」

そう言われても、知らないのでは、仕方無い。
が、言葉の通り、飲めないものを、持ち歩くとは思えないのだから、それで良いと。
放られた袋を受け取り、さっそくと、ぐいっ、と一口…うん、これはこれで、美味しい?

「ほほぅ…うむ、悪くはないな。
なるほどなるほど、こちらは干し柿か。
合う、と言えば、合う、これも良い」

先に言った通り、本当に遠慮無しに、食べては飲んで。
そう酔いはしないが、温まりはする。
うんうんと頷きながら、歩みを続けるも…

「………時に、どこに向かっておるんじゃ?」

と、ふと、そう問うのだった。

クレイグ > 「ま、そこら辺は話しててなんとなく判る、気もするな。
簡単に見かける様なら街を出るな、俺は」

胸を張る仕草を、しっかりとその胸を中心に視界に収め、くっくと喉奥で笑う。

「俺的には、ベリーの酒はここしばらくで一番だけどな」

此方から誘ったわけで遠慮しないその様子には、面白さすら覚えて。
楽しそうにしながら、水袋を傾ける。

「ま、美味ければ多少の違和感は誤差だろう」

軽く手を振って、くっくと笑う。

「とりあえず、平民地区の方だな…あ、すまん宿ってどの地区だ?」

ふときかれ、平民地区に泊ってるのかと思ってたと、苦笑する。

タマモ > 「ふふ…まぁ、逆に言えば、僅かとも望めば…と言う事じゃが、な?
何をもって、やばい、と受け取るか、にもよるがのぅ?
力があるだけで、そう受け取られるならば、この王都にも、ちらほら居るし?」

その視線に、気付いているのか、いないのか。
気にした様子もなく、そう言葉を交わし。

「べりーの酒、か…ふむふむ、覚えておこう。
美味ければ、一番も二番も無い、と妾は考えておるがな?」

はむっ、と干し柿を頬張り、ぐいっ、と酒を呷る。
どこまでを美味しい、と感じるか、そこまでは説明しないものの。
それは、誰でも思う事だと、少女は思っているのだ。

「ん?宿?
いや、気紛れに、適当に寝泊りしておるが…
どこか、決まった場所があるか、と問われれば。
妾の式が住まう、富裕地区のどこぞの邸宅じゃろうか?」

男の問いに、さらりとそう答える少女。
あえて細かく言わないのは、今日は、そこに行く気がない、と言う少女の気紛れだ。
適当に路地を巡り、そのまま、貧民地区のどこかで泊まろうとしていたのもあるか。
案内するならば、平民地区だろうと、少女は別に何も言わないだろう。

クレイグ > 「なるほどね…お前さんにも色んな基準があるって感じかね。
力だけなら、お前さんもそうな気がするが…ま、やばい相手は逆に力を誇示したりしないか」

普通の会話に戻れば、こちらも見すぎるような事はせずに。

「そうりゃそうだ、美味い物は美味いで良いわな」

小さく笑いながら、額の傷をぽりぽりと指でかく。

「そうなのか…んじゃ、そこらで適当に座って飲むか?
流石に俺の宿に行くのもあれだしな」

少し先には荷物置き場のようになっている場所があり、いくつもの木箱がある。
そこで座るか?と、聞いてくる。
座ると答えれば、マントを敷くくらいはするぞ、と。

タマモ > 「当然じゃ、そんな無差別にしておったら、さすがにのぅ?
あー…まぁ、力だけを見たら、な?
変に誇示する者程、実は内に秘めるものが…なんて輩も多い、ってのもあるんじゃぞ?」

ふっ、とどこか遠くを見詰めながら。
気を取り直し、男へと向き直る。

「寒い中、寒い場所で飲むのもあれじゃろう?
お主の宿が近いならば、そこでも良い。
して、どうなんじゃ?」

言葉を交わす間も、飲み食いは止まらない。
それこそ、移動中に、すべてを平らげてしまいそうな程だ。
そんな案を出したのは、男の宿ならば、この予備やらも揃い、満足するまで飲めると思ったのもあるからで。
まぁ、さすがに、それを直球では伝えないが。

クレイグ > 「そりゃそうだな、なんか安心した。
そこら辺は実際相対しないと判らないし、相対したいとは思えないけどな」

その視線を見つつ、再び苦笑する。
誰でもやばい相手とは事を構えたいとは思わない訳で。

「平民地区にちかいから、そこそこ近いな。
そんじゃ、ご招待しますかね」

月ごとの契約をする長期滞在用の宿なうえ、もう長く泊まっているので部屋には私物やらも多い。
当然その中には、普段から持ち歩いている干したベリーや他の乾物、色んな酒なども置かれている。
しかも、何種類かは樽で置いているという、酒のみが行き過ぎた感のある部屋だったりする。

タマモ > 「…お主、妾を何と思っておったんじゃ。
そうじゃのぅ、実際に相手がどうであるか、なんてものは分かるものでもない。
下手な事にならぬ事を、そうした相手に出会わぬ事を、祈るのみ、か」

その言葉には、納得するものがあり。
うんうんと頷きながら、そう言葉を返す。

「ふむふむ…では、案内願おうか」

そうした、細かい取り決めとかは、良く分からない。
気紛れな少女、長期滞在なんてもの、滅多にするものではないのだ。
…まぁ、時に、ちょっとした事情があり、近い事はするのだが、その程度。
となれば、そんな私物化された、室内と言うのも、そう見る事はなく。
そんな部屋に案内されれば、物珍しそうに、その室内を見回す。

「ここが、お主の住処か。
見事な程に、お主らしい生活感が漂う場所じゃな」

それが、素直な少女の感想だった。

クレイグ > 「無理難題押し付けるタイプかと思ってたが?
結局はそれ位しかできないわな」

しれっと真顔で言った後、くっくと喉奥で笑う。

「あいあい…ほれ、こっちだ」

宿というよりは、アパートに近い形の建物で。
部屋の中はそれほど広くは無く、ベッドと机があるだけの部屋だが。
冒険に使う道具や、武具、その他の雑貨が雑多に置かれ。
一角には、樽が置かれている。

「褒められてるかは判らないが、とりあえず。
好きなの食って、飲んで良いぞ、又買い足せばいいしな」

自分らしいと言われ、そりゃどうもと苦笑しながら、置いてあったバックパックから、色々取り出す。
ジャーキーや、クッキー、チーズなどや干した果物も数種類、ほとんどが手を掛けずとも食べれる物が多く、それを机の上に置いていく。

タマモ > 男の言葉に、なぜか、視線を逸らす少女。
それしか出来ない、の言葉には、そんなものだ、と頷き答えて。

「ん?…もちろん、褒め言葉じゃぞ?
好きなものを、食べて飲んで、最高ではないか。
もちろん、そうさせて貰うがのぅ」

道具や武具は、見ても良く分からないし。
となれば、見て分かり安い食べ物や、後は樽、とかになる訳で。
男からの許可が出れば、当然のように、手を伸ばし食べ始めるのだ。
…もっとも、さっきから飲食を繰り返しているのだ。
そろそろ、小食の少女は、お腹一杯になる訳だが。

そうして、好きに飲み食いした後は、特に何も言われなければ。
面倒だと、そのまま、男の部屋で一休み、だろうか?
…他に、何かあったりしたかどうか。
それは、二人のみぞ知る、と言ったところだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からクレイグさんが去りました。