2021/02/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「よぉ。お疲れさん」

貧民地区の通りを、男は目的もなく歩いていた。
道ですれ違う顔馴染みには、軽く挨拶をしておきつつ。
足を止めて会話したり、まではしない。

「……ん~」

男の現在の状況。腹、まぁ多少減っている。
酒、飲んでもいい気分。女、飢えてはいるが。
そんなこんなで、割とどの欲求を満たしたらいいか。
それを考えながら歩いている感じ。

「そういう時に限って、貧民地区に足が向く」

結局のところ、男は貧民地区のようなエリアが好きなのである。
ある意味での活気がある。ある意味での掘り出し物がある。
なので、自然と足を運んでしまうのだ。
男は、ん~ん~と唸りながら、いろんな店の看板を見つつ、足を止めない。

セイン=ディバン > これは貧民地区に限った話でもないが。
王都には、割と色々なものが溢れている。
どの地区でも、需要は簡単に満たせてしまうのである。

「……」

故に、男は悩んでいるわけなのだが。
馴染みの酒場に行くのもよし。娼館に行くのもよし。
なんなら、ギルドに行って依頼を見るのもいいだろう。
人は、選択肢が膨大にあると逆にそれがストレスになることがあるらしい。

「つっても、ブラブラしててもなぁ」

男は細巻を咥えつつ、そうボヤいてみる。

セイン=ディバン > 寒空の下吸う細巻の味。
男は、コレをあまり好いてはいないが……。
それでも、衝動的に咥えたくなるときがある。

「……歳ィのこと考えると。
 そろそろ辞め時なんだろうけどな」

それは、煙のことか。それとも冒険者のことか。
自問自答しつつ、男は歩みを速める。
大分、寒さが身にしみてきた。
とりあえずは、どこかの店に入りたいのだろう。

「うぅ、さびぃ」

年々、寒さに対する堪え性がなくなってくるな、と。
小さく呟きつつ、男は目的もなく歩く。
こうなってくると。まずはとりあえず、暖かい食い物と酒を、という欲求が強まってくるが。

セイン=ディバン > 「だめだ、とりあえず。
 どっかに入ろう」

結果、寒さに負けた男は。
近くの酒場へと入っていった……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセイン=ディバンさんが去りました。