2021/01/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にクロミヤさんが現れました。
クロミヤ > (なんでっ!わざわざっ!こんなっ!場所で!時間で!

――依頼人にあったのならまず一言文句を言ってやろう。
そう誓いつつ深々とフードを被ったミレーの少女は心に誓う。
今少女がぶちぶちと不満を胸にしつつ歩く場所は貧民地区の路地裏。その中でも相当に入り組んだ道の先の先。このあたりまで来ると人もあまりおらず、店もあまりない。・・・あるにはあるけど見るからに怪しげな店しかない。

なんでそんな場所をうろうろしているのか、と言えば仕事だ。なにもわざわざこんな場所に意味もなく来る程暇じゃない。
請け負った仕事は映像を記録する能力を持った水晶の配達。
どうやらあまり見られたくないモノであるらしく、映像を見るのは厳禁と来た。そして受け渡しはこの深夜遅くにこんな入り組んだ場所まで渡しに来いと来る。拘束期間と労力の割に報酬はなかなかによかった為、その仕事を請け負ったがこんな入り組んだ場所にまで足を運ぶハメになるとは思わなかった。美味しそうな仕事だった割に誰もこの仕事をしようとしなかったのはこういう訳か・・・。)

まさか、騙されて、いませんよね・・・。

(ふと生じた疑問を口にしつつ。けれども、それを確かめる術もなく。時折道端で立ち止まっては指定場所を記したメモを確認しつつ、奥へ奥へと少女は歩を進めていく。道があっているのかもそろそろ自信がなくなってくる頃であるし、そもそもここが貧民地区なのかどうかもそろそろわからなくなってきたけれど・・・。)