2021/01/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にグリモワールさんが現れました。
■グリモワール > 貧民地区、平民地区との境から少し中へと入った辺りの袋小路。
そこに居るのは、白銀の髪に蒼い瞳をした一人の少女。
両手に一冊の本を抱えたまま、突き当たりまで歩いて来れば、その周囲をグルッと見渡す。
「うぅん、また行き止まり。
やっぱり、昼と夜じゃ雰囲気違うよねぇ。
……平民地区?どっちだったっけかなぁ?」
その場で来た道を振り返り、引き返す。
うっかり道に迷い結構奥にまで入り込んでしまったが、何とか近くまでは戻って来ていた。
が、まだ地理に疎い少女はもう少しで貧民地区を出れるとは分かっていない。
とりあえず、見た覚えのある場所まで行ければ良しと、突き進み続けるのだ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」に黒須さんが現れました。
■黒須 > 「ふぅ…飲み過ぎたか…。」
(貧民地区の中を歩く、夜の闇に溶け込むかのような全身黒色の男が少し頬を赤めて歩いていた。
酒場で少し酒を飲んでいたが、飲み過ぎてしまい、軽くフラフラとした様子で待ちを歩いていた。)
「…あ?」
(ふと横にある小路を見ると少し眉を顰めた。
入り口から感じる魔力と少女の香り。
気になってそこに入り、少し道を歩いて行けば、曲がり角から顔を出す。)
「…何してんだ?」
(こんな夜に少女が一人居るとは、迷子か何かだろうと思い見つけては声をかけたのだった。)
■グリモワール > 袋小路から抜け出し、新たな道へと進もうとした矢先。
その先からの声に、ピタリと足を止める。
偶然見付けて声を掛けてきただろう相手は、壁から顔を出してこちらを向いていた。
待ち伏せの可能性もあるが、声を掛けてきたところを見ればそれは違うだろう。
「何って、何かしているように見える?
普通に帰り道を進む女の子、には見えないのかなぁ?」
声を掛けてくる理由なんて指折り数える程度のものしか浮かばない。
ハァ、と溜息混じりに、そのどれもを考えながらも、そう返しておいた。
さすがに、初対面の相手に弱味なんて見せる気はない、と言うのもあったし。
■黒須 > 「・・・。」
(影から出てきている様に声をかけていたために体を出した。
遥かに少女よりも高身長な男の姿を目の前に晒し、対面した。)
「普通に帰り道を進みなら、こんなところなんかに来ねぇと思うがな?
ここは、入り口と出口が同じで、他からは出られない小路だ、知っている人間なら、まず、ここを帰り道…なんて言わねぇと思うがな?」
(貧民地区に住んでいたからこそ分かっていた土地勘。
ここではよく契約者と逃走劇を繰り広げたこともあったために、良く知っていた。)
「…見た所、ここの人間じゃねぇみたいだな?
…平民地区まで案内するか?俺も、そっちに帰る予定だったからな。」
(ぼさぼさとして長髪の髪を掻きながら提案した。
どう動くかは少女の選択次第。
どう言うか任せることにした。)
■グリモワール > 顔だけ出していても自分の視線より上。
その相手が出て来れば、結構な身長差が伺えるのは当然の事だった。
対面する男性を前に、自然と見上げるような形になって。
その言葉の端から、この場所に詳しいだろうとは簡単に予想出来る。
「ふぅん…
そっかそっか、ここの住人じゃ仕方無いなぁ」
やれやれ、といった感じに肩を竦めながら。
もう一度溜息を吐いてみせる。
今回は相手が悪かった、と思っておこう、と。
「そうだねぇ、ここに来てあんまり経ってないし?
案内してくれるってなら、とっても助かるかなぁ」
ばれたものを隠すなんて事こそ、恥の上塗りだ。
あっさりとそれを認め、ついでという事ならと、それを選択する。
時間が掛かっても一人歩くのは慣れているが、早く着くならそれに越した事はない。
■黒須 > 「ん、話が早いな…。」
(ため息を漏らしながらも了承する少女の姿を見てはまぁ、良いかと思いながらも軽く鼻で息を吐きながらも近寄る。)
「ともかくここを出るぞ。
そら、合わせてやるから、付いて来いよ…。」
(そう言いながら先導しながらも小路を歩くことにした。
長い脚であるから歩幅も広いはずだが、小さな少女は歩幅も短いだろうし、それに合わせて歩き始める。
少々歩きにくくも慣れた動きをし、途中で止まっては鼻を動かして道を見つけ出していく。)
■グリモワール > 「それはもう、こんな場所でゴチャゴチャ話すより良いでしょ?」
それが当然といった感じに答えながら。
近寄り、改めて案内を申し出る男性の側へと付く。
「それじゃ、よろしく頼むよ」
男性が歩き始めれば、その後を追う。
思った通りこちらの歩みは遅い、本を抱えているのもあるのだから。
■黒須 > (しばらくすれば表の方に出る。
外の方では空に三日月が浮かび、雲がかかっていた。
その後、平民地区への道を歩くことにした。)
「んぅ…ふぅ…。
はぁ、ちっとは酒が抜けたか…。」
(軽く伸びをしながら首を鳴らして歩いていた。)
「…お前、それ、重くないのか…?」
(少女の方を見れば、手に持っている本を見て指を指す。
少女が持つには大きすぎるように見え、気に掛けた。)
「それ、俺が持つか?
そんなもの持っていたら、疲れるだろ…?」
■グリモワール > 昼間もそう歩いている訳ではないのだから、夜中では尚更に道は分からないまま。
特に嘘を付いている感じでもなかったから付いて行けば、どことなく見覚えがあるような道へと差し掛かる。
ちゃんと案内はしてたようだと、そこで改めて思っていた。
呟きから、どうやら会う前は酒を飲んでいたんだという事も分かったが。
「……別に?
これ以外の荷物もないんだから、気にしないで良いよ?」
実際にどうかと考えると、見た目分厚い本なのだから重そうには確かに見える。
だが、少女の動きを見ていれば、その本で動きが阻害されているようには見えない。
抱える事で両手が使えなくなっているのは確かではあるものの。
もっとも、手を伸ばし勝手に持とうとすれば、見えない障壁に弾かれる。
そもそも持つ事どころか、触れる事も出来ない訳で。
■黒須 > 「ん、それなら別に構わないが…。」
(持とうとするも壁の様な感覚があった。
やはり、魔術の流れはここが元だったと見分けたんだった。)
「…それにしても、お前は なんで貧民地区なんて居たんだ?
ここは客として来るにしたって、かなり特殊だぞ?」
(平民地区よりも全てが劣っており、見所が無いこの場所に来るのは珍しい。
魔術の研究の被験者でも探すために来たのか、それとも単に観光か…。
気になる点はあった。)
■グリモワール > 言葉に反し、伸ばした手が障壁に弾かれる男性。
それを見ている少女の眉が顰められる。
「もう、だから気にしないでって言ったのに。
触れられたくない程に大切な物だったら、って考えたりしないと嫌われるよ?」
触れる事さえ出来ない自信があったからか、そう強い口調では言わないものの。
呆れたような言葉が向けられる。
と、場所が場所なのだから当然の質問に、首を傾げ。
「迷った、純粋にそれだけだよ。
もう少し王都を見学しようって出歩いてて、気が付いたら貧民地区?に居たの。
話しに聞いてなかったら、ここが貧民地区だって事さえ気付かなかっただろうねぇ」
別に偽る必要もないのだろう、サラッと正直に答える。
散歩以外、今のところはここでやる事もないのだ。
■黒須 > 「…悪かったな。」
(その言葉を聞くと口をへの口にして前を向くことにした。
軽いため息を漏らしながらも進み続けた。)
「迷った…?
王都と貧民地区は真逆だぞ…。いくら何でも間違えるわけ…。
…あるか。」
(逆に言ってしまったと言うも、自分も同じように方向音痴であったために、逆に進んでしまうのも度々あった。)
「…ん、平民地区が見えたな…。」
(遠くを見ると明るい街並みが見える。
貧民地区と違い暖かな様子が見えて来る)
■グリモワール > 「ん、分かればよろしい」
注意はしたものの、自身は大して気にしていないのか。
その言葉に、言葉短めに返した。
「初めての場所ってのは、そんなものだよ。
そうかぁ、真逆だったかぁ。
大丈夫大丈夫、それでもいつかは着いたと思うしねぇ」
道を間違えた事自体さえ、少女はそう気にしてない様子。
どれだけ迷おうと、どれだけ時間が掛かろうと、最後に着けば良いと考えているからだ。
「おっと、着いた?
やっと着いたかぁ、良かった良かった。
ここまで来れば後は大丈夫、ありがとねぇ」
遠目に平民地区の街並みが見えれば、ホッと一息。
言葉で礼を言いつつ、後ろから付いていた男性を追い越してそちらへと向かう。
少し前に歩んだところで、ふと足を止め振り返り。
「……あ、そうそう、あたしはグリモア。
あんたの名前は?一応、案内して貰ったんだし、名前くらいは知っておかないとねぇ?」
そう聞いて、答えが返ってこれば、そのまま立ち去って行くのだ。
■黒須 > 「ん、次は迷うなよ?
また、面倒なことに巻き込まれたら、面倒だからな…。」
(ボリボリと髪を掻く。
面倒な事が知り合いの内で起こるのは自分もめんどくさく感じるために、そうならな用に軽く忠告をかけた。)
「ん…。
…黒須、だ。」
(短く名前を名乗った。
グリモアと名乗る少女にの名前を覚えると、そのまま立ち去る少女の背を見ながらも自分も帰路に歩くことにした。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からグリモワールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」から黒須さんが去りました。